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20.護衛騎士レザ
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「レザだ」
唐突に恩人さんが短い言葉を発する。
その言葉の意味が分からずに『そのレザとはなにかしら?』と尋ねる。
隣国とこの国の言語は同じだけれども、言い回しや言葉は異なる部分もあるからだ。
「恩人でも変人でもない、俺の名はレザだ」
それは彼の名前だった。
――やっと教えてくれた。
なぜ今になって名乗ったのはその理由は分からない。でも気まぐれでも何でも良かった。
「レザ様…ですね、わかりました」
「様はつけるな、ただのレザでいい。王妃」
「はい、レザ」
隣国でもここでも彼は私に同じように接してくれる。
過去でも未来でもなく、その時その時のありのままの私を見てくれる。
それだけだけど、…それが今の私にとってなによりも嬉しい。
私の名は彼に告げなかった。
三年前から知っているだろうし、告げても『ジュンリヤ』と呼ぶことは許されない。友人となっても王妃である私には『様』が必要になる。
それならば『王妃』のままでいい。
ぶっきらぼうな呼び方で敬愛など微塵も感じられないけれど、…それでいい。
私はこの王宮内で多くの見えない壁に囲まれている。これ以上自分から増やす必要はないだろう。
――彼との間に今更壁を作りたくない。
「少しはましな顔になったな。だがまだ見れるレベルじゃない。…どうにかしろっ」
「もちろん、努力するわ」
もっと他に言いようがあるだろうに、相変わらずの酷い言いようだった。
けれども心配しているとしか聞こえてこない。
ましになれたのはレザ、あなたのお陰。
「またな、王妃」
レザは庭へと飛び降り、誰にも気づかれることなく私の前から姿を消した。彼との会話は時間にしてほんの数分の出来事だった。
それでも彼との再会は私の心を少しだけ軽くしてくれた。
その後アンレイのもとに戻ると、すでに彼はシャンナアンナと踊り終えた後だった。
彼女はすまなそうな顔をして私に向かって頭を下げてくる。
「王妃様、先にアンレイ様と踊ってしまい申し訳ございません…」
「いや違うんだ、アンナに落ち度はない。王妃が席を外していたから側妃に代わりを務めてもらった。私が頼んだんだことだ。だがすまなかった、ジュンリヤ。次の曲は一緒に踊ろう」
アンレイは庇うように側妃の前に出てくる。
彼の後ろで私にだけ見えるように、勝ち誇った笑みを浮かべている側妃。
もちろんアンレイはいつものように気づいてはいない。
国王は先に王妃と踊るのが慣例だけれども、その王妃がいなかったのだから仕方がないことだった。
彼と側妃ではなく、その場にいなかった私に落ち度がある。
それに側妃の笑みよりも、違うことに気が取られていた。
「こちらこそ勝手にお側を離れて申し訳ございません。少し…一人で休んでいました」
レザとのことは伏せておいた。
やましい気持ちはないけれど、疑われて彼に迷惑が掛かることは避けたい。
それに話したら側妃にいいように利用されてしまう気がしたから、黙っていた。
「王妃様、無理はなさらないでくださいませ。次も私が代わりにアンレイ様のお相手をいたしますわ」
「ジュンリヤ、無理はするな。アンナが立派に代わりを務めてくれるから」
側妃の思いやりに満ちた言葉をアンレイは言葉通りに受け取る。
いつもならこの流れに傷ついていた。
でも今日は自分でも驚くほど冷静で、心が掻き乱されることはなかった。
――慣れたのではない。
私の味方というわけではないけれど、決して側妃を敬愛してもいないだろうレザの存在が、なによりも心強かったのだろう。
――分かってくれている人もいる。
たったそれだけのことで前よりも自分が強くなれた気がする。
「ではお言葉に甘えてさせていただきますわ」
最高の笑顔を浮かべながら迷うことなくそう告げた。
「…だ、だがジュンリヤ――」
「アンレイ様、曲が始まってしまいますわ。それに隣国の方々も踊っていますからお早く」
「ああ、そうだな。今は大事なときだ」
アンレイは何かを言いたそうな顔をしていた。いつもなら側妃が私の役割を取り上げようとしても、私はすぐには頷いたりしなかった。
優秀な側妃のほうが相応しいと周りから押し切られる形で彼女に任せることになっていたが、それでも抵抗はしていた。
だからいつもと違う私の態度に戸惑っているのだろう。
でも側妃が彼の腕を掴み隣国のことを持ち出すと、すぐに二人は踊りの輪に加わっていく。
私は彼らの姿を微笑みながら見つめていた。
周りからはどう思われていようと、これでいいと背筋を伸ばして凛とする。
そしてランダ第一王子の側で控えているレザに気づく。彼らも国王と側妃の姿を目で追っているようだった。
レザが第一王子に近づきその肩に手を置き、耳元で何かを囁いている。
それは護衛騎士にして近すぎる距離だった。
なにより寄り添っている二人の雰囲気が、ただの主従関係以上のものを感じさせる。
気安いのか、それともレザだから馴れ馴れしいのか…。
いいえ、いくら彼だって自国の次期国王に一方的にあんな態度をしたら許されないはず。
だからたぶん前者なのだろう。
私とクローナのような関係に近いのかもしれない。
そう思って見ていると、彼らが鋭い視線でアンレイ達を見ているのに気づいた。
それは友好的とは言い難いもので、先ほどランダ第一王子がアンレイ達と話していた時とは明らかに違う。
どうしてあんな目をしているの……。
曲が終わるとランダ第一王子とその一行はアンレイ達に向かって盛大に拍手を送る。その表情は誰が見ても友好的にしか見えない朗らかな笑顔だった。
唐突に恩人さんが短い言葉を発する。
その言葉の意味が分からずに『そのレザとはなにかしら?』と尋ねる。
隣国とこの国の言語は同じだけれども、言い回しや言葉は異なる部分もあるからだ。
「恩人でも変人でもない、俺の名はレザだ」
それは彼の名前だった。
――やっと教えてくれた。
なぜ今になって名乗ったのはその理由は分からない。でも気まぐれでも何でも良かった。
「レザ様…ですね、わかりました」
「様はつけるな、ただのレザでいい。王妃」
「はい、レザ」
隣国でもここでも彼は私に同じように接してくれる。
過去でも未来でもなく、その時その時のありのままの私を見てくれる。
それだけだけど、…それが今の私にとってなによりも嬉しい。
私の名は彼に告げなかった。
三年前から知っているだろうし、告げても『ジュンリヤ』と呼ぶことは許されない。友人となっても王妃である私には『様』が必要になる。
それならば『王妃』のままでいい。
ぶっきらぼうな呼び方で敬愛など微塵も感じられないけれど、…それでいい。
私はこの王宮内で多くの見えない壁に囲まれている。これ以上自分から増やす必要はないだろう。
――彼との間に今更壁を作りたくない。
「少しはましな顔になったな。だがまだ見れるレベルじゃない。…どうにかしろっ」
「もちろん、努力するわ」
もっと他に言いようがあるだろうに、相変わらずの酷い言いようだった。
けれども心配しているとしか聞こえてこない。
ましになれたのはレザ、あなたのお陰。
「またな、王妃」
レザは庭へと飛び降り、誰にも気づかれることなく私の前から姿を消した。彼との会話は時間にしてほんの数分の出来事だった。
それでも彼との再会は私の心を少しだけ軽くしてくれた。
その後アンレイのもとに戻ると、すでに彼はシャンナアンナと踊り終えた後だった。
彼女はすまなそうな顔をして私に向かって頭を下げてくる。
「王妃様、先にアンレイ様と踊ってしまい申し訳ございません…」
「いや違うんだ、アンナに落ち度はない。王妃が席を外していたから側妃に代わりを務めてもらった。私が頼んだんだことだ。だがすまなかった、ジュンリヤ。次の曲は一緒に踊ろう」
アンレイは庇うように側妃の前に出てくる。
彼の後ろで私にだけ見えるように、勝ち誇った笑みを浮かべている側妃。
もちろんアンレイはいつものように気づいてはいない。
国王は先に王妃と踊るのが慣例だけれども、その王妃がいなかったのだから仕方がないことだった。
彼と側妃ではなく、その場にいなかった私に落ち度がある。
それに側妃の笑みよりも、違うことに気が取られていた。
「こちらこそ勝手にお側を離れて申し訳ございません。少し…一人で休んでいました」
レザとのことは伏せておいた。
やましい気持ちはないけれど、疑われて彼に迷惑が掛かることは避けたい。
それに話したら側妃にいいように利用されてしまう気がしたから、黙っていた。
「王妃様、無理はなさらないでくださいませ。次も私が代わりにアンレイ様のお相手をいたしますわ」
「ジュンリヤ、無理はするな。アンナが立派に代わりを務めてくれるから」
側妃の思いやりに満ちた言葉をアンレイは言葉通りに受け取る。
いつもならこの流れに傷ついていた。
でも今日は自分でも驚くほど冷静で、心が掻き乱されることはなかった。
――慣れたのではない。
私の味方というわけではないけれど、決して側妃を敬愛してもいないだろうレザの存在が、なによりも心強かったのだろう。
――分かってくれている人もいる。
たったそれだけのことで前よりも自分が強くなれた気がする。
「ではお言葉に甘えてさせていただきますわ」
最高の笑顔を浮かべながら迷うことなくそう告げた。
「…だ、だがジュンリヤ――」
「アンレイ様、曲が始まってしまいますわ。それに隣国の方々も踊っていますからお早く」
「ああ、そうだな。今は大事なときだ」
アンレイは何かを言いたそうな顔をしていた。いつもなら側妃が私の役割を取り上げようとしても、私はすぐには頷いたりしなかった。
優秀な側妃のほうが相応しいと周りから押し切られる形で彼女に任せることになっていたが、それでも抵抗はしていた。
だからいつもと違う私の態度に戸惑っているのだろう。
でも側妃が彼の腕を掴み隣国のことを持ち出すと、すぐに二人は踊りの輪に加わっていく。
私は彼らの姿を微笑みながら見つめていた。
周りからはどう思われていようと、これでいいと背筋を伸ばして凛とする。
そしてランダ第一王子の側で控えているレザに気づく。彼らも国王と側妃の姿を目で追っているようだった。
レザが第一王子に近づきその肩に手を置き、耳元で何かを囁いている。
それは護衛騎士にして近すぎる距離だった。
なにより寄り添っている二人の雰囲気が、ただの主従関係以上のものを感じさせる。
気安いのか、それともレザだから馴れ馴れしいのか…。
いいえ、いくら彼だって自国の次期国王に一方的にあんな態度をしたら許されないはず。
だからたぶん前者なのだろう。
私とクローナのような関係に近いのかもしれない。
そう思って見ていると、彼らが鋭い視線でアンレイ達を見ているのに気づいた。
それは友好的とは言い難いもので、先ほどランダ第一王子がアンレイ達と話していた時とは明らかに違う。
どうしてあんな目をしているの……。
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