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3.生き延びる作戦を練ってみました!
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レイザとレイリンの意志は固いから、噂を否定はしないだろう。ただこのまま二人の路線で行くのは断固として阻止しなければいけない。
これは姉としてではなく、人としてだ!
「あのね、命は奪わない解決策を考えたいな…」
まずは二人の反応を見ながら、控えめに言ってみる。
「姉上を馬鹿にする奴らなんてこの世にいなくとも誰も困りませんよ。あっ、もしかして僕達が大変なんじゃないかと心配してくれていますか?大丈夫です、姉上のためなら苦でもありませんから」
「そうよ、お姉様。この世に生まれてきたことをあの世で後悔させるくらで、丁度いいわ」
さらっと言ってはいけないことを言う二人。
双子だけあって思考回路も似ている。
いいえ、この世にいて欲しいです!
後悔するならあの世ではなく、この世でお願いしたいです!
私は心の叫びをよそに、二人は危ない会話で盛り上がっている。なにやら毒とか罠とか言う言葉が飛び交っている。
――これは、……聞いてはいけない会話だ。
もうこの二人を止めるのは、あの切り札を出すしかないだろう。
「レイザ、レイリン。お・ね・が・い♪」
「もちろんです、姉上!」
「お姉様がお願いしてくれるなんて、嬉しいわ」
二人は満面の笑みで私の提案を了承してくれた。
この子達は、なぜか私に『お願い』されることを望むのだ。
でもお願いすることもないし、なにより不甲斐ない姉の代わりに公爵家で頑張っているあの子達に負担を掛けたくないから、これを使ったのは二回目だ。
続けて私は自分の希望を伝える。
学園に編入するのが、悪役令嬢にならずに穏便に生きていきたい。そして生徒は一人も欠けることがないようにと念を押す。
レイザはちょっと考えてから口を開く。
「それでは、ハナミア・マーズとしてではなく、表向きはマーズ公爵家の縁戚という形で、編入したらどうですか?裏から学園長にだけ話を通せば可能です。それならば悪役令嬢の必須要素である高い身分がなくなるので、悪役令嬢にはなりませんよ、姉上」
まともかつ現実的な提案に私が頷いていると、今度はレイリンが話し出す。
「化粧をしなければ、絶対に大丈夫です。だってお姉様は優しい顔立ちで可憐な感じですから、きつい顔の悪役令嬢は務まりませんわ」
可憐?ではないけれど、なんだかいけそうな気がしてきた。
両親は私に興味がないから、学園での私の様子を気に掛けることはない。
それにマーズ公爵家の名を出せば、レイザの言う通り、学園長は頷いてくれるだろう。
なにより私の本当の顔を誰も知らない。レイリンの言うように、私らしく素朴な田舎令嬢でいればいいのだ。卒業証書の名前だけは、本名を書いてもらえば済む話だ。
よしっ、決めたわ。素のままでいこう!
こうして私は穏便な学園生活を手に入れるために、弟妹達と作戦を練った。
私は学園のことを知らないが、学園では生徒会役員を務めている二人が『絶対に上手くいくから』と、太鼓判を押してくれたので信じることにした。
だって上手くいってもらわないと困る。誰かがプチっとされるのは絶対に見たくない。
「あのね…、レイザ。もしかして今までも、その…、プチっとしたことないわよね…?」
一応、姉として確認してみる。そんな事ありませんよと笑って答えてくれるはずと願いを込めて。
「世の中には知らなくてもいいことがありますよ、姉上」
「そうよ、お姉様。ちゃんとやっているから大丈夫です♪」
「………そ、そう」
ちゃんとやっているって何がだろうか。怖くて聞けなかった。
うん、これはきっと開いてはいけない扉だ。これを開いたら、吐血ではなく心臓麻痺で天国に召されてしまう。
神様、私の可愛い弟妹はたぶん危険人物です。
どうかお許しくださいませ。
私が生き延びるための作戦だったはずなのに、いつの間にか私以外のその他大勢が生き残るための作戦になっていた。
まあ、こんな日もあるよね…。
――数日後。
今日から私は王都にある学園に通い、ここで三ヶ月ほど過ごしてから卒業する予定だ。
マーズ公爵家の縁戚である子爵家の令嬢レイミア・マートルとして、最終学年に編入する。私がハナミアだと知っている者は学園内では学園長と弟妹たちだけ。
私は学園に通ったことはないけれど、家庭教師について学んでいたので勉強への不安はない。ただお茶会や夜会に参加していなかったので、同年代の友人を作ったことがない。
上手くやっていけるかしら……。
初めての学園生活が楽しみだけれども、やはり緊張する。
「レイミアさん、緊張している?大丈夫ですよ、この学園の生徒達はみな礼儀正しい子達ばかりですからね」
「はい、早く馴染めるように頑張ります」
教室へと案内してくれている担任の先生は優しそうな女性で、田舎から出てきた子爵令嬢である私を案じてくれている。
よしっ、頑張ろう!
教室に着くと壇上に上がり、私は簡単な自己紹介を始める。
「レイミア・マートルと言います。つい先日田舎から出てきたばかりなので、王都には知り合いはいません。家は田舎の子爵家ですが、縁戚であるマーズ公爵家にお世話になっています。どうぞよろしくお願いします」
悪役令嬢になりえない素朴な容姿と低い身分の私は、温かい拍手で迎えられた。
皆の視線が私に集まるけれど、それは好意的なものがほとんど。
順調な出だしにほっとする。
「では、レイミアさんは空いている後ろの席に座ってくださいね」
「はい、先生」
空いている席は一つだけ。私はその席に向かって歩いていくと、足元にペンが転がってくる。
「はい、落しましたよ」
「あれっ?いつの間に落したのかな。全然気づかなかったよ、はっはは」
白い歯をこれでもかと見せ、軽薄な笑みを浮かべる男子生徒。容姿は格好いいが、俺って格好いいだろうと思っているであろうその笑みは、領地に生息していた豚蛙を思い出す。
気持ち悪いところがそっくりだ。
――ぞわっと鳥肌が立つ。
あなた自分でペンを転がしていましたよね?この目でバッチリ見てましたよ。
これは相手にしたくないタイプだ。いわゆる世界は自分中心に回っていると勘違いしている厄介な人。
軽く会釈をして通り過ぎようとすると『私はルーズナ侯爵家のハリロンだ。壇上からずっと私を見つめていたね。惚れちゃったのかな?純朴な子猫ちゃん』と前髪を掻き上げながら喋り始める。
思わず足が止まる。
彼の名を聞いて鼓動が急に速くなる。
…ハリロン…って…、あのハリロン・ルーズナなの?!
すっかり忘れてたけれどこの目の前のお馬鹿は、…たぶん私の婚約者だ。
マーズ公爵家にとって私は使い物にならない欠陥品。でも体裁は整えないといけないから、多大な援助と引き換えにルーズナ侯爵家の次男との婚約を結んでいると聞いている。もちろん形だけで手紙のやり取りすらない。
つまり両家ともに実現までは求めていない。
両親の予定では、その前に私は天国にいるはずなんだろう。
はぁぁぁぁーーーーー。
私だけでなく、きっとレイザ達も忘れていたのだろう。でなければ、こんな婚約者はプチっとされていたはずだ。
今からでも、予定を変更したい!
プチっとを限定開放できないか相談してみようかなと真剣に考えていると、チュッと私の手の甲にハリロンが勝手に口づけしてくる。
「子猫ちゃん、これは私からの挨拶だよ」
「………(嫌だーーーーー)」
これは姉としてではなく、人としてだ!
「あのね、命は奪わない解決策を考えたいな…」
まずは二人の反応を見ながら、控えめに言ってみる。
「姉上を馬鹿にする奴らなんてこの世にいなくとも誰も困りませんよ。あっ、もしかして僕達が大変なんじゃないかと心配してくれていますか?大丈夫です、姉上のためなら苦でもありませんから」
「そうよ、お姉様。この世に生まれてきたことをあの世で後悔させるくらで、丁度いいわ」
さらっと言ってはいけないことを言う二人。
双子だけあって思考回路も似ている。
いいえ、この世にいて欲しいです!
後悔するならあの世ではなく、この世でお願いしたいです!
私は心の叫びをよそに、二人は危ない会話で盛り上がっている。なにやら毒とか罠とか言う言葉が飛び交っている。
――これは、……聞いてはいけない会話だ。
もうこの二人を止めるのは、あの切り札を出すしかないだろう。
「レイザ、レイリン。お・ね・が・い♪」
「もちろんです、姉上!」
「お姉様がお願いしてくれるなんて、嬉しいわ」
二人は満面の笑みで私の提案を了承してくれた。
この子達は、なぜか私に『お願い』されることを望むのだ。
でもお願いすることもないし、なにより不甲斐ない姉の代わりに公爵家で頑張っているあの子達に負担を掛けたくないから、これを使ったのは二回目だ。
続けて私は自分の希望を伝える。
学園に編入するのが、悪役令嬢にならずに穏便に生きていきたい。そして生徒は一人も欠けることがないようにと念を押す。
レイザはちょっと考えてから口を開く。
「それでは、ハナミア・マーズとしてではなく、表向きはマーズ公爵家の縁戚という形で、編入したらどうですか?裏から学園長にだけ話を通せば可能です。それならば悪役令嬢の必須要素である高い身分がなくなるので、悪役令嬢にはなりませんよ、姉上」
まともかつ現実的な提案に私が頷いていると、今度はレイリンが話し出す。
「化粧をしなければ、絶対に大丈夫です。だってお姉様は優しい顔立ちで可憐な感じですから、きつい顔の悪役令嬢は務まりませんわ」
可憐?ではないけれど、なんだかいけそうな気がしてきた。
両親は私に興味がないから、学園での私の様子を気に掛けることはない。
それにマーズ公爵家の名を出せば、レイザの言う通り、学園長は頷いてくれるだろう。
なにより私の本当の顔を誰も知らない。レイリンの言うように、私らしく素朴な田舎令嬢でいればいいのだ。卒業証書の名前だけは、本名を書いてもらえば済む話だ。
よしっ、決めたわ。素のままでいこう!
こうして私は穏便な学園生活を手に入れるために、弟妹達と作戦を練った。
私は学園のことを知らないが、学園では生徒会役員を務めている二人が『絶対に上手くいくから』と、太鼓判を押してくれたので信じることにした。
だって上手くいってもらわないと困る。誰かがプチっとされるのは絶対に見たくない。
「あのね…、レイザ。もしかして今までも、その…、プチっとしたことないわよね…?」
一応、姉として確認してみる。そんな事ありませんよと笑って答えてくれるはずと願いを込めて。
「世の中には知らなくてもいいことがありますよ、姉上」
「そうよ、お姉様。ちゃんとやっているから大丈夫です♪」
「………そ、そう」
ちゃんとやっているって何がだろうか。怖くて聞けなかった。
うん、これはきっと開いてはいけない扉だ。これを開いたら、吐血ではなく心臓麻痺で天国に召されてしまう。
神様、私の可愛い弟妹はたぶん危険人物です。
どうかお許しくださいませ。
私が生き延びるための作戦だったはずなのに、いつの間にか私以外のその他大勢が生き残るための作戦になっていた。
まあ、こんな日もあるよね…。
――数日後。
今日から私は王都にある学園に通い、ここで三ヶ月ほど過ごしてから卒業する予定だ。
マーズ公爵家の縁戚である子爵家の令嬢レイミア・マートルとして、最終学年に編入する。私がハナミアだと知っている者は学園内では学園長と弟妹たちだけ。
私は学園に通ったことはないけれど、家庭教師について学んでいたので勉強への不安はない。ただお茶会や夜会に参加していなかったので、同年代の友人を作ったことがない。
上手くやっていけるかしら……。
初めての学園生活が楽しみだけれども、やはり緊張する。
「レイミアさん、緊張している?大丈夫ですよ、この学園の生徒達はみな礼儀正しい子達ばかりですからね」
「はい、早く馴染めるように頑張ります」
教室へと案内してくれている担任の先生は優しそうな女性で、田舎から出てきた子爵令嬢である私を案じてくれている。
よしっ、頑張ろう!
教室に着くと壇上に上がり、私は簡単な自己紹介を始める。
「レイミア・マートルと言います。つい先日田舎から出てきたばかりなので、王都には知り合いはいません。家は田舎の子爵家ですが、縁戚であるマーズ公爵家にお世話になっています。どうぞよろしくお願いします」
悪役令嬢になりえない素朴な容姿と低い身分の私は、温かい拍手で迎えられた。
皆の視線が私に集まるけれど、それは好意的なものがほとんど。
順調な出だしにほっとする。
「では、レイミアさんは空いている後ろの席に座ってくださいね」
「はい、先生」
空いている席は一つだけ。私はその席に向かって歩いていくと、足元にペンが転がってくる。
「はい、落しましたよ」
「あれっ?いつの間に落したのかな。全然気づかなかったよ、はっはは」
白い歯をこれでもかと見せ、軽薄な笑みを浮かべる男子生徒。容姿は格好いいが、俺って格好いいだろうと思っているであろうその笑みは、領地に生息していた豚蛙を思い出す。
気持ち悪いところがそっくりだ。
――ぞわっと鳥肌が立つ。
あなた自分でペンを転がしていましたよね?この目でバッチリ見てましたよ。
これは相手にしたくないタイプだ。いわゆる世界は自分中心に回っていると勘違いしている厄介な人。
軽く会釈をして通り過ぎようとすると『私はルーズナ侯爵家のハリロンだ。壇上からずっと私を見つめていたね。惚れちゃったのかな?純朴な子猫ちゃん』と前髪を掻き上げながら喋り始める。
思わず足が止まる。
彼の名を聞いて鼓動が急に速くなる。
…ハリロン…って…、あのハリロン・ルーズナなの?!
すっかり忘れてたけれどこの目の前のお馬鹿は、…たぶん私の婚約者だ。
マーズ公爵家にとって私は使い物にならない欠陥品。でも体裁は整えないといけないから、多大な援助と引き換えにルーズナ侯爵家の次男との婚約を結んでいると聞いている。もちろん形だけで手紙のやり取りすらない。
つまり両家ともに実現までは求めていない。
両親の予定では、その前に私は天国にいるはずなんだろう。
はぁぁぁぁーーーーー。
私だけでなく、きっとレイザ達も忘れていたのだろう。でなければ、こんな婚約者はプチっとされていたはずだ。
今からでも、予定を変更したい!
プチっとを限定開放できないか相談してみようかなと真剣に考えていると、チュッと私の手の甲にハリロンが勝手に口づけしてくる。
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