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閑話~ララ視点観察ノート続き~
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バイザル様とにんにんがお茶会解散のために動き出してくれた。
私は『二人とも頑張って♪』と踊りながら声援を送ったの、もちろん呪いじゃない普通のダンスよ。
二人の努力を無駄にしないためにも全力で観察を続けよっと。
バイザル様が出て行ってすぐに、王子は父であるバイザル様を見つけると子犬のように側に駆け寄っていった。嬉しそうに話し掛け、その後二人はくっついてコソコソ話をしていた。
【〇月×日
時間―午前 場所ー王宮庭園
王子は父親を見つけると令嬢達をほったらかしにして、父バイザルに嬉しそうに近づき密着しながら話をする。美形同士なのでちょっと危ない世界を垣間見た感じだ。---いや~んR18かも♪
王子はいい年してかなりのファザコンのようだ。
それとも令嬢達に『放置プレイ』を仕掛けているのだろうか。そうだとしたら、父をも己の性癖の道具にする上級者なのかもしれない。
※この分野の勉強が不足しているので、後日お兄様に教えてもらおう!】
にんにんが液体をティーポットに入れている間、バイザル様はみんなの気を引き付けいい仕事をしている。
『にんにん、バイザル様、グッジョブ!』茂みからこっそりとエールを送ってみる。
でも呪いと違ってエールは届かないみたい…残念だなぁ。そうだ今度『エールのダンス』を開発しよう、きっと『呪いのダンス』を応用すれば出来るはずだもん。完成したらまずお兄様に『エール』を送ってあげよう♪---数日後マオは珍妙な現象に悩まされていた。
その間も王子は父バイザルを笑顔で見つめ続けている。
『どんだけ~好きなんだか…。ちょっとキモ』
※最初のセリフを言う時に人差し指を小刻みに左右に動かして。
【〇月×日
時間―午前 場所ー王宮庭園
王子は父親から目を離さない。もしかしたら竜王であるバイザル様は忙しすぎて息子をあまり構ってあげてないのかもしれない。
それならただのファザコンではなく可哀想な人なのかも…。
ちょっと優しくしてあげよう。
でもキモッ!】
にんにんが下剤を入れ終え戻ってきた。
「ウッキッキーキー。ウキキ?」
「うん、凄いねにんにん!ここから見ていたけど完璧だったよ。これ?観察だよ、お茶会が終了するまで頑張るの」
バイザル様が下剤入りお茶を令嬢と王子に振舞っている。
令嬢達はゴクゴクと飲み干したが、王子はなぜか飲んでいない。
暫くすると令嬢達に下剤の効果が表れ『ピーゴロゴロ』とダッシュを繰り返しヘロヘロになっていった。
「な、なんか思ていた以上の効果があったみたい…?」
「ウキウキウキキー!ウキ!」
「はい、ごめんなさい」
にんにんに『薬の効果は使用前に説明書を読んで確認すべし!分かった!』と叱られた。
実は下剤の説明書で折り紙しちゃって、ちゃんと読んでなかったの。
「これからはちゃんと読むもん、反省してるもん」
「ウキキ」
土下座しながら反省の言葉を口にしたら、やっと反省が認められてにんにんからお許しが出た。
なんかどちらが主なのか分からなくなってきたな…。
令嬢達は『ピーゴロゴロ』でお茶会から離脱する事になったようだ。
なぜか飲んでもいない王子まで体調不良を訴えている。おかしなことだ、下剤を飲んでないくせに…。
【〇月×日
時間―午前 場所ー王宮庭園
王子の周りにいた令嬢達が下剤で次々ヘロヘロになっていく。---本当にごめん。
それを見て下剤を飲んでいない王子も『ピーゴロゴロ』になったようだ。
いわゆるあれだ、本当はそんな症状は起きないはずなのに周りがそうなると自分もそうだと思い込んでしまうタイプなのだ。
これはかなり厄介かもしれない。
メンタルがかなり弱いので、扱いには注意が必要だ。
※要注意 打たれ弱いみたいなので呪いの掛け過ぎに気をつけるべし】
無事お茶会は解散となった。
気づくと胸のムカムカも解消されている、ラッキー!
「あれ、いつの間にか元気になってる!なんだお茶会続けても良かったな~」
調子のいい事を言っていると、『食べ過ぎの胸やけは油断は大敵!もう帰りますよ』とまたまたにんにんに叱られた。
本当に優秀なミニ猿だ、もう元忍びとして認めてあげよう♪---それは誰得なのかな、ララ?
私は『二人とも頑張って♪』と踊りながら声援を送ったの、もちろん呪いじゃない普通のダンスよ。
二人の努力を無駄にしないためにも全力で観察を続けよっと。
バイザル様が出て行ってすぐに、王子は父であるバイザル様を見つけると子犬のように側に駆け寄っていった。嬉しそうに話し掛け、その後二人はくっついてコソコソ話をしていた。
【〇月×日
時間―午前 場所ー王宮庭園
王子は父親を見つけると令嬢達をほったらかしにして、父バイザルに嬉しそうに近づき密着しながら話をする。美形同士なのでちょっと危ない世界を垣間見た感じだ。---いや~んR18かも♪
王子はいい年してかなりのファザコンのようだ。
それとも令嬢達に『放置プレイ』を仕掛けているのだろうか。そうだとしたら、父をも己の性癖の道具にする上級者なのかもしれない。
※この分野の勉強が不足しているので、後日お兄様に教えてもらおう!】
にんにんが液体をティーポットに入れている間、バイザル様はみんなの気を引き付けいい仕事をしている。
『にんにん、バイザル様、グッジョブ!』茂みからこっそりとエールを送ってみる。
でも呪いと違ってエールは届かないみたい…残念だなぁ。そうだ今度『エールのダンス』を開発しよう、きっと『呪いのダンス』を応用すれば出来るはずだもん。完成したらまずお兄様に『エール』を送ってあげよう♪---数日後マオは珍妙な現象に悩まされていた。
その間も王子は父バイザルを笑顔で見つめ続けている。
『どんだけ~好きなんだか…。ちょっとキモ』
※最初のセリフを言う時に人差し指を小刻みに左右に動かして。
【〇月×日
時間―午前 場所ー王宮庭園
王子は父親から目を離さない。もしかしたら竜王であるバイザル様は忙しすぎて息子をあまり構ってあげてないのかもしれない。
それならただのファザコンではなく可哀想な人なのかも…。
ちょっと優しくしてあげよう。
でもキモッ!】
にんにんが下剤を入れ終え戻ってきた。
「ウッキッキーキー。ウキキ?」
「うん、凄いねにんにん!ここから見ていたけど完璧だったよ。これ?観察だよ、お茶会が終了するまで頑張るの」
バイザル様が下剤入りお茶を令嬢と王子に振舞っている。
令嬢達はゴクゴクと飲み干したが、王子はなぜか飲んでいない。
暫くすると令嬢達に下剤の効果が表れ『ピーゴロゴロ』とダッシュを繰り返しヘロヘロになっていった。
「な、なんか思ていた以上の効果があったみたい…?」
「ウキウキウキキー!ウキ!」
「はい、ごめんなさい」
にんにんに『薬の効果は使用前に説明書を読んで確認すべし!分かった!』と叱られた。
実は下剤の説明書で折り紙しちゃって、ちゃんと読んでなかったの。
「これからはちゃんと読むもん、反省してるもん」
「ウキキ」
土下座しながら反省の言葉を口にしたら、やっと反省が認められてにんにんからお許しが出た。
なんかどちらが主なのか分からなくなってきたな…。
令嬢達は『ピーゴロゴロ』でお茶会から離脱する事になったようだ。
なぜか飲んでもいない王子まで体調不良を訴えている。おかしなことだ、下剤を飲んでないくせに…。
【〇月×日
時間―午前 場所ー王宮庭園
王子の周りにいた令嬢達が下剤で次々ヘロヘロになっていく。---本当にごめん。
それを見て下剤を飲んでいない王子も『ピーゴロゴロ』になったようだ。
いわゆるあれだ、本当はそんな症状は起きないはずなのに周りがそうなると自分もそうだと思い込んでしまうタイプなのだ。
これはかなり厄介かもしれない。
メンタルがかなり弱いので、扱いには注意が必要だ。
※要注意 打たれ弱いみたいなので呪いの掛け過ぎに気をつけるべし】
無事お茶会は解散となった。
気づくと胸のムカムカも解消されている、ラッキー!
「あれ、いつの間にか元気になってる!なんだお茶会続けても良かったな~」
調子のいい事を言っていると、『食べ過ぎの胸やけは油断は大敵!もう帰りますよ』とまたまたにんにんに叱られた。
本当に優秀なミニ猿だ、もう元忍びとして認めてあげよう♪---それは誰得なのかな、ララ?
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