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37. 永遠の愛を君に①
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獲物自らがその細い喉笛を差し出している。それも、食べてくれとねだりながら。知らず口の端を引き上げたウィリアムは、大きく舌を突き出して鎖骨から顎下までを舐め上げた。
「あ…………っ」
ふる……、と身体を震わせたレオノアは、それでも反らした喉を晒したままだ。繰り返し舐め上げ、ところどころ啄み、軽く歯を立てる。柔らかい肌。立ち上る髪の匂い。ウィリアムは余裕のない手つきで夜着を剥ぎ取り一糸纏わぬ姿にすると、右手を脚の付け根に滑りこませた。
「あ……!」
そこは既に濡れていた。慎ましく閉じていた花びらは、押されただけで花開き蜜をこぼした。乾いた親指の腹でどうしようもなく感じる芽を擦ると、そこはたちまちぬるぬるとした蜜にまみれとらえ難くなる。
視線を落とせば、豊かな胸の先は触れてもいないのに色づいてしこり、誘うように尖っていた。くびれたウエスト。すんなりと伸びた白く長い脚は大きく広げられ、標本の蝶を思わせる。
レオノアを形作る全てのものが――手のひらで感じるぬめりや熱までも――愛らしいと思うウィリアムだったが、同時に視界に入った、薄手の室内着を押し上げ存在を主張する雄の象徴に図らずも笑ってしまった。
この、レオノアに似つかわしくないグロテスクな屹立が、あれほどまでに彼女を啼かせ狂わせるのだ。素肌を触れ合わせたいとうなじに舌を這わせながら余計な布を脱ぎ去る。ようやく二人を隔てるものが無くなり、筋肉質の身体を柔くしなやかな裸体に密着させた。
「ああ………」
声を漏らしたのは同時だった。二人でひとつの生きもののようにかたく抱き合う。満たされる思いとは別に逸る身体は、互いの望みを察して少しずつ動き始めた。初めは上半身を揺らし、胸と胸をひたりと合わせ、ずらす。摩擦で起こる熱に甘さが混じる。胸板とは違う固さの、二人の間にある尖り。そこを舐めて吸い、舌先で転がしたいと思いながら、腰を抱き寄せていた左手を緩めた。
「あっ、ウィル……」
しとどに濡れた中へ中指を滑り込ませた。肉がうねり締め付けてくる。くっ、と息をのんだのは、期待している場所の心地よさを、指ですら十二分に感じ取ったからだ。きゅうきゅうと締め付け、指では物足りないと訴えている。今すぐにでも突き入れたいのはやまやまだが、久しぶりだから慣らす必要があるだろう。そう思うウィリアムは、しかし自分の首にしがみついていたレオノアに、そっと雄を握られて声を上げた。
「う………っ、レ、オノア……!」
「わたしにも、触らせて………」
ゆる、と濡れた肉棒を扱かれる。たちまち息が荒くなり、腰骨から指先までを電流のように快感が走った。いけない。このままでは達してしまう。のけ反って必死にこらえ、唸りながら奥歯を噛みしめた。ひと月以上の禁欲がたたったとはいえ、望みを目前にしてここで果てる訳にはいかない。慣らそうと思っていたぬかるみから指を引き抜くと、レオノアの腰を持ち上げ一気に貫いた。
「あああーーーーっ!」
「くっ………!あ……っ、だめだレオノア、そんなに、締めるな………っ!」
視界が白く染まった。は、はっ、と息を短く吐き、全身の筋肉を硬直させる。危なかった。本当に、あとほんの少しで――思わず突き上げた腰をもう一度でも動かしていたら、達してしまっていただろう。油断なく緊張を解かないまま、痙攣するレオノアの耳の後ろに鼻先をこすりつけた。淡い汗のにおいがたまらなくそそる。
初夜はちゃんと寝台の上で、と考えていたことを今更ながらに思い出した。余裕のある大人でありたいとの願いは、最初の夜から叶っていない。ガキのようにガッつき、本能のままに貪ってしまっている。このまま、孕むまで延々と交わり続けたい。理性の仮面は簡単に剥がれ落ちていた。
「この……いたずらっ子め」
うるんだ緑の瞳に焦点を合わせて詰る。すると、うっとりとした口調で返された。
「ん…もっと、さわりたかったのに」
手で握り確かめた剛直の固さを、猛りを包む濡れたひだが絞るようにして確認する。ウィリアムは全身に鳥肌を立てながら呻いた。まずい、このままでは……!
「クソっ、レオノア……っ……!」
「はぁああんん!あっ、あっ、ああーっ!」
下から突き上げながら両手でヒップを上下させる。ああ…このぬめり。傘の部分で掻き出された蜜が雄を伝い、長椅子まで滴る。上体を反らしたレオノアの巻き毛が、ウィリアムの足をさわさわとくすぐった。ヒップを引き寄せ激しく揺さぶりながら、中で感じただけで固くしこった乳首を吸い上げる。これ以上はないと思っていた蜜壷のうねりが一層強くなり、脳髄を焼く快感がまぶたの裏で弾けた。駄目だ、もうイく……っ…!
「ぅあ……っ!は……ッ、あぁ……っ!」
「んあんん……っ……ああーー……!」
一番奥まで突き刺し放出した。高い声を上げたレオノアが、両脚をウィリアムの胴に回ししがみつき、ガクンガクンと全身を波打たせた。長く大量に吐精しながら、突き上げる動きは止めない。気が遠くなる程の快楽に萎えることなく固いままの雄は、変わらず欲望を訴え続けていた。
「はー……っ、あ………。う……あ……っ」
どうにか呼吸を整え、汗に濡れた前髪越しにレオノアを見た。首の力を失くしカクンと肩にもたれかかる上気した顔から、やはり汗で張り付いていた髪を指先で払ってやる。
「ぅん…………ウィル」
目を閉じたまま、唇と吐息でふふっと笑う。
「どうした?」
「私………溶けちゃうかと思った……。こんなに素敵な気分にしてくれて、ありがとう」
「ぐ……っ。こちらこそ。とても………言葉では言い表せないほど、素敵だったよ」
辛うじて平静を装ったものの、ウィリアムを包むレオノアは絶えずうごめき、次の精を求めて吸いついている。放って敏感になった性器を刺激されながらも、耐える己の精神力をひそかに称えながら、ウィリアムは妻の頬にキスをしてから立ち上がった。もちろん、レオノアを串刺しにしたままで。
「はぁぁあぁ………っ…………!!!!」
溶ける、と言ったレオノアは身体の力が入らない状態だった。腕も脚も。支えはウィリアムの両腕と、刺さったままの昂りのみ。自重で深々と犯され、濡れた性器はこれ以上なく密着する。何度も達したことで顔を覗かせていた小さな芽は、ウィリアムの叢でぐりぐりと嬲られた。子宮口への突き上げと全く同時に与えられた快感で、力が抜けていたはずの脚はピンと伸び、息を吐きながら達する。いく、と声を発する間もなかった。
「あ…………っ」
ふる……、と身体を震わせたレオノアは、それでも反らした喉を晒したままだ。繰り返し舐め上げ、ところどころ啄み、軽く歯を立てる。柔らかい肌。立ち上る髪の匂い。ウィリアムは余裕のない手つきで夜着を剥ぎ取り一糸纏わぬ姿にすると、右手を脚の付け根に滑りこませた。
「あ……!」
そこは既に濡れていた。慎ましく閉じていた花びらは、押されただけで花開き蜜をこぼした。乾いた親指の腹でどうしようもなく感じる芽を擦ると、そこはたちまちぬるぬるとした蜜にまみれとらえ難くなる。
視線を落とせば、豊かな胸の先は触れてもいないのに色づいてしこり、誘うように尖っていた。くびれたウエスト。すんなりと伸びた白く長い脚は大きく広げられ、標本の蝶を思わせる。
レオノアを形作る全てのものが――手のひらで感じるぬめりや熱までも――愛らしいと思うウィリアムだったが、同時に視界に入った、薄手の室内着を押し上げ存在を主張する雄の象徴に図らずも笑ってしまった。
この、レオノアに似つかわしくないグロテスクな屹立が、あれほどまでに彼女を啼かせ狂わせるのだ。素肌を触れ合わせたいとうなじに舌を這わせながら余計な布を脱ぎ去る。ようやく二人を隔てるものが無くなり、筋肉質の身体を柔くしなやかな裸体に密着させた。
「ああ………」
声を漏らしたのは同時だった。二人でひとつの生きもののようにかたく抱き合う。満たされる思いとは別に逸る身体は、互いの望みを察して少しずつ動き始めた。初めは上半身を揺らし、胸と胸をひたりと合わせ、ずらす。摩擦で起こる熱に甘さが混じる。胸板とは違う固さの、二人の間にある尖り。そこを舐めて吸い、舌先で転がしたいと思いながら、腰を抱き寄せていた左手を緩めた。
「あっ、ウィル……」
しとどに濡れた中へ中指を滑り込ませた。肉がうねり締め付けてくる。くっ、と息をのんだのは、期待している場所の心地よさを、指ですら十二分に感じ取ったからだ。きゅうきゅうと締め付け、指では物足りないと訴えている。今すぐにでも突き入れたいのはやまやまだが、久しぶりだから慣らす必要があるだろう。そう思うウィリアムは、しかし自分の首にしがみついていたレオノアに、そっと雄を握られて声を上げた。
「う………っ、レ、オノア……!」
「わたしにも、触らせて………」
ゆる、と濡れた肉棒を扱かれる。たちまち息が荒くなり、腰骨から指先までを電流のように快感が走った。いけない。このままでは達してしまう。のけ反って必死にこらえ、唸りながら奥歯を噛みしめた。ひと月以上の禁欲がたたったとはいえ、望みを目前にしてここで果てる訳にはいかない。慣らそうと思っていたぬかるみから指を引き抜くと、レオノアの腰を持ち上げ一気に貫いた。
「あああーーーーっ!」
「くっ………!あ……っ、だめだレオノア、そんなに、締めるな………っ!」
視界が白く染まった。は、はっ、と息を短く吐き、全身の筋肉を硬直させる。危なかった。本当に、あとほんの少しで――思わず突き上げた腰をもう一度でも動かしていたら、達してしまっていただろう。油断なく緊張を解かないまま、痙攣するレオノアの耳の後ろに鼻先をこすりつけた。淡い汗のにおいがたまらなくそそる。
初夜はちゃんと寝台の上で、と考えていたことを今更ながらに思い出した。余裕のある大人でありたいとの願いは、最初の夜から叶っていない。ガキのようにガッつき、本能のままに貪ってしまっている。このまま、孕むまで延々と交わり続けたい。理性の仮面は簡単に剥がれ落ちていた。
「この……いたずらっ子め」
うるんだ緑の瞳に焦点を合わせて詰る。すると、うっとりとした口調で返された。
「ん…もっと、さわりたかったのに」
手で握り確かめた剛直の固さを、猛りを包む濡れたひだが絞るようにして確認する。ウィリアムは全身に鳥肌を立てながら呻いた。まずい、このままでは……!
「クソっ、レオノア……っ……!」
「はぁああんん!あっ、あっ、ああーっ!」
下から突き上げながら両手でヒップを上下させる。ああ…このぬめり。傘の部分で掻き出された蜜が雄を伝い、長椅子まで滴る。上体を反らしたレオノアの巻き毛が、ウィリアムの足をさわさわとくすぐった。ヒップを引き寄せ激しく揺さぶりながら、中で感じただけで固くしこった乳首を吸い上げる。これ以上はないと思っていた蜜壷のうねりが一層強くなり、脳髄を焼く快感がまぶたの裏で弾けた。駄目だ、もうイく……っ…!
「ぅあ……っ!は……ッ、あぁ……っ!」
「んあんん……っ……ああーー……!」
一番奥まで突き刺し放出した。高い声を上げたレオノアが、両脚をウィリアムの胴に回ししがみつき、ガクンガクンと全身を波打たせた。長く大量に吐精しながら、突き上げる動きは止めない。気が遠くなる程の快楽に萎えることなく固いままの雄は、変わらず欲望を訴え続けていた。
「はー……っ、あ………。う……あ……っ」
どうにか呼吸を整え、汗に濡れた前髪越しにレオノアを見た。首の力を失くしカクンと肩にもたれかかる上気した顔から、やはり汗で張り付いていた髪を指先で払ってやる。
「ぅん…………ウィル」
目を閉じたまま、唇と吐息でふふっと笑う。
「どうした?」
「私………溶けちゃうかと思った……。こんなに素敵な気分にしてくれて、ありがとう」
「ぐ……っ。こちらこそ。とても………言葉では言い表せないほど、素敵だったよ」
辛うじて平静を装ったものの、ウィリアムを包むレオノアは絶えずうごめき、次の精を求めて吸いついている。放って敏感になった性器を刺激されながらも、耐える己の精神力をひそかに称えながら、ウィリアムは妻の頬にキスをしてから立ち上がった。もちろん、レオノアを串刺しにしたままで。
「はぁぁあぁ………っ…………!!!!」
溶ける、と言ったレオノアは身体の力が入らない状態だった。腕も脚も。支えはウィリアムの両腕と、刺さったままの昂りのみ。自重で深々と犯され、濡れた性器はこれ以上なく密着する。何度も達したことで顔を覗かせていた小さな芽は、ウィリアムの叢でぐりぐりと嬲られた。子宮口への突き上げと全く同時に与えられた快感で、力が抜けていたはずの脚はピンと伸び、息を吐きながら達する。いく、と声を発する間もなかった。
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