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第一章
侯爵の訪問②
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少し長くなりました。文末に登場人物紹介があります。
*****************
吝嗇家のくせにあちこちで口だけ出すノーマンは、ベルリッツの有力者たちから煙たがられていた。今日もどこでどう侯爵の来訪を知ったものか、地元の名士気取りでおしかけられて迷惑このうえない。娘ともども追い返したいのが本音だが、今は斜陽となった国教会の大事な支援者であることもまた事実だ。
成金を絵に描いて額に飾ったような男と、結婚適齢期を逃しながら美貌を鼻にかける娘。二人はまるでこの屋敷の住人のように、臆することなくエントランスに並んでいる。苛立ちから頭痛を覚えて辺りを見まわせば、ルーカスの大切な従妹は慎ましい様子で使用人とともに控えていた。
自分の隣に並ばせるか。そう考えたルーカスは、しかしそれを思い直した。そんなことをしようものなら、またバージニアが殊更に苦言を言い募るだろう。あまりにも容易く想像できる光景にうんざりしたルーカスは心に決めた。侯爵がきたら一刻も早く本題に入り、この不愉快な時間をさっさと終わらせてしまおうと。
ルーカスには確信があった。侯爵の用件に大した時間はかからない。自分の蔵書が目当てのものでないと分かれば、人嫌いで知られる領主はすぐに立ち去るだろう。
訪問を知らせる手紙に具体的な何かが書かれていたわけではない。内容はシンプルでどちらかと言えばそっけなく、蔵書の閲覧を求める言葉と訪問の日時が記されていただけだった。
しかし、その行間からは言いようのない諦観が漂っていた。侯爵は莫大な富と権力を使い、求める情報を手に入れるため、世界中を探し回ってきたに違いない。そして彼の望みはただの一度も叶えられなかった。だからこそ決して人前には出ないという禁を犯してまで、この小さな屋敷を訪問するのだ。今まで幾度となく繰り返してきただろう期待と落胆を味わうために。
遠くから馬車の音が聞こえた。昼間に降った雨のせいでかかったもやの中、やがて姿を現したのは四頭立ての豪華な馬車だ。そろそろ日が落ちる。エントランスの隅は一足早い闇に飲み込まれていた。
やがて、一同の前に馬のいななきと共に馬車が停まった。
窓はカーテンで完全に閉ざされている。奇妙な静寂の中、艶やかに塗られた黒い扉は開かれず、御者はいななく馬を宥めるだけで降りる様子もない。
ノーマンはソワソワと身体を動かした。流石の彼も侯爵の訪問を吹聴するわけにもいかず、家人にさえ黙ったまま――娘は例外だ。何せ上手くすれば侯爵夫人の座も夢ではないのだから――この場にきたのだ。しかし、一人くらいは自分の家から使用人を連れてくるべきだった。そうすれば家令の代わりに扉を開く役を押し付けることもできただろうに。
無言で立っているルーカスを横目に、自分が扉を開くべきかと悩んでいたノーマンは、足を踏み出しかけたところで予告なく開いた扉に驚き、上げかけた声を咄嗟に飲み込んだ。
ストン、と馬車から身軽に飛び降りたのは少年だった。まだ十三、四歳だろうか、少女めいた顔立ちの美しい少年は、くるくると渦をまく栗色の巻き毛をうるさそうに片手でかきあげると、辺りをサッと見回した。
「ルーカス・ハワード・ザカリーの屋敷で間違いないか」
意外なほど低い声だった。真っすぐ見据えられたルーカスは瞬いてから小さく頷く。
「はい。私がザカリーです。……失礼ながら、あなたは」
「こちらの問いにだけ答えろ。余計な口を叩くな」
ピシャリと言われて口を噤む。静まった一同を再び見まわした少年は、スティール親子を見て鼻先に皺を寄せた。
「……こいつは誰だ。何でここに居る」
あからさまに不機嫌になった少年に、ノーマンはハッとして腰を折る。まさかこの少年が侯爵ということはないだろうが、何しろ領主の容姿はおろか年齢も明らかになっていないのだ。万が一のことを考え、ノーマンは慇懃な態度で言った。
「畏れながら、私はこのベルリッツの住民を代表して参りました。ブラックバーン侯爵様のご尊顔を拝し、一言ご挨拶申し上げることができましたらと」
「黙れ」
口上を断ち切られ、ノーマンは目を白黒させながら顔を上げた。少年の、髪色よりも暗い色の目に鋭く睨みつけられ青ざめる。
バージニアはどうにか父親の加勢を試みるが、眼中にさえ入れられず手にしたハンカチを握りしめるだけだ。やがて少年はチッと舌打ちし、馬車に向かって「アーサー」と呼び掛けた。
「危険はない。ご案内しろ」
呼ばれて馬車からぬっと姿を現したのは見上げるほどの大男だった。二メートルはあるだろう。服の上からでも筋肉のうねりが分かる逞しい身体。金髪を短く刈りあげた髪型といい、軍人だと言われれば納得する姿形だ。
アーサーと呼ばれた男は大きな身体に似合わない俊敏さで馬車から降り立つと、これまた軽い動きで踏み台を据え付けた。
どうやら今から降りる人物がブラックバーン侯爵のようだ。ピリリと空気が緊張する中、高い背を折ったアーサーが扉前に手を差し出した。
スッと現れたのは白い手だ。成人男性の、だが手先だけ見てもまだ若い。指に一つだけ指輪をつけているが、装飾用ではなく認め印付きの実用的なものだ。手首に見えるレースは肌と同じく白く泡立つようで、一目で高価なものだと分かる。アーサーはその手を取り、女性をエスコートするような恭しさで踏み台に足をかける主を助けていた。
いよいよだ。バージニアは否応なく高まった期待で息苦しく、胸がはちきれそうになった。ドキドキしながら見守るバージニアの視界に、磨き抜かれた革靴が現れる。
ヒュッ、と息をのんだのは誰だったか。
誰の説明も、紹介も必要なかった。彼がブラックバーン侯爵に間違いない。
すらりとした長身の男性だ。アーサーよりは低いが、それでも百八十センチあるルーカスよりも高い。鎖骨の下まではあるだろう真っすぐな艶のある長い黒髪は、薄暮の中でエントランスの灯りを弾いている。肌の色はどこまでも白く輝くようで、上質な、しかし全身黒ずくめの服装の中その白さだけが異様に際立って見えた。
高い鼻梁が白い肌に影を落としている。瞳の色は分からない。なぜならちょうど瞳が隠れる大きさの、黒く丸いレンズの眼鏡をかけていたからだ。それでも整った顔立ちは隠せていなかった。
薄い唇が微かに色づいているのがどこかなまめかしい。先に降り立った従者の少年のような、中性的な面立ちとは全く違う、男らしくありながら非常に際立った、美しいとしか言いようのない容貌だった。
*****************
登場人物紹介
プリシラ・マリエル・オズボーン 小学校教師
ルーカス・ハワード・ザカリー 国教会司祭
ノーマン・スティール ベルリッツの地主
バージニア・スティール 地主の娘
ジャスティン・オーガスタス・ブラックバーン ブラックバーン侯爵
アーサー ジャスティンの従者
カイン ジャスティンの従者
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吝嗇家のくせにあちこちで口だけ出すノーマンは、ベルリッツの有力者たちから煙たがられていた。今日もどこでどう侯爵の来訪を知ったものか、地元の名士気取りでおしかけられて迷惑このうえない。娘ともども追い返したいのが本音だが、今は斜陽となった国教会の大事な支援者であることもまた事実だ。
成金を絵に描いて額に飾ったような男と、結婚適齢期を逃しながら美貌を鼻にかける娘。二人はまるでこの屋敷の住人のように、臆することなくエントランスに並んでいる。苛立ちから頭痛を覚えて辺りを見まわせば、ルーカスの大切な従妹は慎ましい様子で使用人とともに控えていた。
自分の隣に並ばせるか。そう考えたルーカスは、しかしそれを思い直した。そんなことをしようものなら、またバージニアが殊更に苦言を言い募るだろう。あまりにも容易く想像できる光景にうんざりしたルーカスは心に決めた。侯爵がきたら一刻も早く本題に入り、この不愉快な時間をさっさと終わらせてしまおうと。
ルーカスには確信があった。侯爵の用件に大した時間はかからない。自分の蔵書が目当てのものでないと分かれば、人嫌いで知られる領主はすぐに立ち去るだろう。
訪問を知らせる手紙に具体的な何かが書かれていたわけではない。内容はシンプルでどちらかと言えばそっけなく、蔵書の閲覧を求める言葉と訪問の日時が記されていただけだった。
しかし、その行間からは言いようのない諦観が漂っていた。侯爵は莫大な富と権力を使い、求める情報を手に入れるため、世界中を探し回ってきたに違いない。そして彼の望みはただの一度も叶えられなかった。だからこそ決して人前には出ないという禁を犯してまで、この小さな屋敷を訪問するのだ。今まで幾度となく繰り返してきただろう期待と落胆を味わうために。
遠くから馬車の音が聞こえた。昼間に降った雨のせいでかかったもやの中、やがて姿を現したのは四頭立ての豪華な馬車だ。そろそろ日が落ちる。エントランスの隅は一足早い闇に飲み込まれていた。
やがて、一同の前に馬のいななきと共に馬車が停まった。
窓はカーテンで完全に閉ざされている。奇妙な静寂の中、艶やかに塗られた黒い扉は開かれず、御者はいななく馬を宥めるだけで降りる様子もない。
ノーマンはソワソワと身体を動かした。流石の彼も侯爵の訪問を吹聴するわけにもいかず、家人にさえ黙ったまま――娘は例外だ。何せ上手くすれば侯爵夫人の座も夢ではないのだから――この場にきたのだ。しかし、一人くらいは自分の家から使用人を連れてくるべきだった。そうすれば家令の代わりに扉を開く役を押し付けることもできただろうに。
無言で立っているルーカスを横目に、自分が扉を開くべきかと悩んでいたノーマンは、足を踏み出しかけたところで予告なく開いた扉に驚き、上げかけた声を咄嗟に飲み込んだ。
ストン、と馬車から身軽に飛び降りたのは少年だった。まだ十三、四歳だろうか、少女めいた顔立ちの美しい少年は、くるくると渦をまく栗色の巻き毛をうるさそうに片手でかきあげると、辺りをサッと見回した。
「ルーカス・ハワード・ザカリーの屋敷で間違いないか」
意外なほど低い声だった。真っすぐ見据えられたルーカスは瞬いてから小さく頷く。
「はい。私がザカリーです。……失礼ながら、あなたは」
「こちらの問いにだけ答えろ。余計な口を叩くな」
ピシャリと言われて口を噤む。静まった一同を再び見まわした少年は、スティール親子を見て鼻先に皺を寄せた。
「……こいつは誰だ。何でここに居る」
あからさまに不機嫌になった少年に、ノーマンはハッとして腰を折る。まさかこの少年が侯爵ということはないだろうが、何しろ領主の容姿はおろか年齢も明らかになっていないのだ。万が一のことを考え、ノーマンは慇懃な態度で言った。
「畏れながら、私はこのベルリッツの住民を代表して参りました。ブラックバーン侯爵様のご尊顔を拝し、一言ご挨拶申し上げることができましたらと」
「黙れ」
口上を断ち切られ、ノーマンは目を白黒させながら顔を上げた。少年の、髪色よりも暗い色の目に鋭く睨みつけられ青ざめる。
バージニアはどうにか父親の加勢を試みるが、眼中にさえ入れられず手にしたハンカチを握りしめるだけだ。やがて少年はチッと舌打ちし、馬車に向かって「アーサー」と呼び掛けた。
「危険はない。ご案内しろ」
呼ばれて馬車からぬっと姿を現したのは見上げるほどの大男だった。二メートルはあるだろう。服の上からでも筋肉のうねりが分かる逞しい身体。金髪を短く刈りあげた髪型といい、軍人だと言われれば納得する姿形だ。
アーサーと呼ばれた男は大きな身体に似合わない俊敏さで馬車から降り立つと、これまた軽い動きで踏み台を据え付けた。
どうやら今から降りる人物がブラックバーン侯爵のようだ。ピリリと空気が緊張する中、高い背を折ったアーサーが扉前に手を差し出した。
スッと現れたのは白い手だ。成人男性の、だが手先だけ見てもまだ若い。指に一つだけ指輪をつけているが、装飾用ではなく認め印付きの実用的なものだ。手首に見えるレースは肌と同じく白く泡立つようで、一目で高価なものだと分かる。アーサーはその手を取り、女性をエスコートするような恭しさで踏み台に足をかける主を助けていた。
いよいよだ。バージニアは否応なく高まった期待で息苦しく、胸がはちきれそうになった。ドキドキしながら見守るバージニアの視界に、磨き抜かれた革靴が現れる。
ヒュッ、と息をのんだのは誰だったか。
誰の説明も、紹介も必要なかった。彼がブラックバーン侯爵に間違いない。
すらりとした長身の男性だ。アーサーよりは低いが、それでも百八十センチあるルーカスよりも高い。鎖骨の下まではあるだろう真っすぐな艶のある長い黒髪は、薄暮の中でエントランスの灯りを弾いている。肌の色はどこまでも白く輝くようで、上質な、しかし全身黒ずくめの服装の中その白さだけが異様に際立って見えた。
高い鼻梁が白い肌に影を落としている。瞳の色は分からない。なぜならちょうど瞳が隠れる大きさの、黒く丸いレンズの眼鏡をかけていたからだ。それでも整った顔立ちは隠せていなかった。
薄い唇が微かに色づいているのがどこかなまめかしい。先に降り立った従者の少年のような、中性的な面立ちとは全く違う、男らしくありながら非常に際立った、美しいとしか言いようのない容貌だった。
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登場人物紹介
プリシラ・マリエル・オズボーン 小学校教師
ルーカス・ハワード・ザカリー 国教会司祭
ノーマン・スティール ベルリッツの地主
バージニア・スティール 地主の娘
ジャスティン・オーガスタス・ブラックバーン ブラックバーン侯爵
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