22 / 60
第二章
過去の因縁③
しおりを挟む
それから先のことは思い出したくもない。
野心的なその女――ソフィア・パラコート子爵令嬢――は公爵家子息とはいえ二男にすぎないニコラスではなく、歴史は浅く爵位は低くとも事業で大成功を収めた男爵家の一人息子に狙いを変えた。おまけに新しい標的は震えがくるほど見目がいいときている。昔の男に対する未練などあろうはずもない。
「当時は俺も若く人を見る目もなかったせいで、グリーンハウ=スミスのことはただの大人しい同級生としか思っていなかった。彼の無礼な態度も気にならなかったし、ソフィア・パラコートに至っては顔の周りを飛び回る小蠅ほどにも関心を持っていなかったんだ」
親しいとは言えなくとも、寄宿学園の同窓であれば繋がりは生涯続く。早い時期から父の仕事を手伝ってきたアレクシスは、貴族院議長を父に持つニコラスとの関係悪化がハリントンの事業に悪影響を及ぼすことを懸念し、可能な限り穏便に事を処理しようと考えた。
しかしソフィア・パラコートは狡猾だった。アレクシスにしつこくつきまとう一方で、ニコラスには「公爵家子息のあなたと私は身分が違いすぎるわ。愛しているからこそ、あなたから離れなければ」などと告げて、箱入りの公爵子息をいともたやすく手玉に取った。
ソフィアの男性遍歴からすれば、まさに赤子の手をひねるより簡単だったろう。彼女からのしつこいつきまといと、ニコラスによる度重なる威嚇と警告にアレクシスがようやく危機感を抱いた時には、ニコラスは既に抜き差しならないほど深くソフィアの術中にはまっていたのだ。
「ソフィア・パラコートの誤算は、俺が決して彼女に触れようとしなかったことだ。俺は終始礼儀正しく距離を取り続け、絶対に隙を作らなかった。どんな手を使おうと俺が靡かないことを悟り、とうとう諦めた彼女はグリーンハウ=スミスの元に戻ろうとしたが、それにはあからさまに俺を追いかけていたことを誤魔化す必要があった」
ドミニクは苦々しく説明する従兄を気の毒そうに見た。
「誤魔化すために、アレクのことを悪く言ったんだね」
「ああ。ある程度事情を知る連中は皆ソフィア・パラコートの本性を知っていたが、グリーンハウ=スミスはだけは俺の言葉に全く耳を貸そうとはせず、あの女の純潔を奪ったとして決闘を申し込んできた。……困った俺は、結局父を頼るしかなかった」
アレクシスが困惑したのは、剣だろうが銃だろうが、いやたとえ素手であったとしても自分が必ず勝ってしまう確信があったからだ。
ハリントンの名が王国内で特別な意味を持つとはいえ、公爵家の子息を私闘で殺したとあれば大問題になる。悩んだ結果、恥を忍んでアレクシスは父に相談することにしたのだ。
「叔父上は何と仰っていたの?」
「ニヤッと笑って『一つ貸しだぞ』とだけ。それからすぐにソフィア・パラコートは海を隔てた先の国へ嫁いでいき、パラコート子爵家は事業に失敗して離散した。そしてウィンシャム公爵は二男の教育を徹底することを誓い、グリーンハウ=スミスは俺と決闘することなく留学の名目で国を追われた。昨年末に彼が帰国してからも、ウィンシャム公爵家に関係する者はハリントンと接触していない。一人の例外もなくだ」
うわー……とドミニクは青ざめたが、ニコラスが従兄に直接仕返しをしない理由がようやく分かり、眉間に皺を寄せる秀麗な顔を見てさらに納得した。
アレクシスの父ゲイリー・ジョナサン・ハーヴェイは、息子とニコラスの揉め事を早い段階で知っていたのだろう。そして敢えて放置した。これから先いくらでも群がってくる有象無象を自力で排除する方法を学ばせるために。
それを誰よりもよく理解しているのはアレクシスだった。不甲斐ない己を恥じながらも、決して同じ轍を踏むことのないよう肝に銘じて、父の鮮やかな手並みを学習したのだ。
莫大な資産を受け継ぐハリントンの嫡子として、アレクシスは世の父親全てが夢見るほど理想的な後継者だった。彼は人を見る目を養う必要を身にしみて悟り、何事にも初動が重要であることを思い知った。そして家名と自身の名誉を護るため、持てる権力をどう行使するかを徹底して学んでいったのである。
結果的に、アレクシスは学んだことを存分に発揮している。彼が女絡みで不名誉な噂をたてられたのは後にも先にもこの一度だけで、かつビジネスでも若き当主を侮る者たちに容赦なく接したため、今では国内外問わず一目置かれる存在だ。初期の失敗から多くを学んだ好例だろう。父親の英才教育だとも言えた。
「……やっぱり大きい家を継ぐのは大変なんだね……」
うんうんと頷く従弟の姿に、アレクシスは呆れ顔になった。
「筆頭公爵家の後嗣が何を馬鹿げたことを」
「寄宿学校時代の件と、子爵令嬢との出来事が混ざってあんな噂になったのか。で、ニコラスが子爵令嬢にあれほど執着した理由を誰かに説明しようとすれば、寄宿学校の『彼』にについても言及せざるを得なくなってくる。そうじゃなきゃ、他の人たちが気づいていた女の正体を見破ることのできないニコラスは大馬鹿だって話だものね。でもさ、噂自体を完全に消し去ることはできなかったの? ニコラスだってアレクを恨んだままだし。さすがの叔父上もそこまでは無理だったのかな」
アレクシスは苦いものを飲んだような顔になった。
「……いや、それはむしろ俺への戒めだろう。このことを決して忘れるなということだ」
父の言いたいことを理解しているからこそ、アレクシスも不名誉を甘んじて受けていたのだ。しかし古い噂話を放置していたことで、伯父や伯母にまで誤解され迷惑をかける訳にはいかなかった。
「来週、隣で舞踏会が開かれるらしい。シーズン最後の大きなものになるだろう。主だった貴族家は皆集まるから、グリーンハウ=スミスも来るはずだ。元々行くつもりはなかったんだが顔を出すことにした。出席したついでにこれ以上妙なことをしないよう釘をさしておくことにするよ」
「隣って、メルボーン侯爵?」
「ああ。俺も社交からは随分遠ざかっていたが、隣の家の催しに参加するくらいなら名分も立つ。なるべく目立たないように振る舞って、さっさと帰ってくるつもりだ」
メルボーン侯爵はルフトグランデ王国軍の元帥だ。アレクシスの父ゲイリーの親友で、昔から親しく付き合ってきた。
ウィンズロウ・ハウスと名のついているハリントン男爵邸は王都の北側、高級なタウン・ハウスが立ち並ぶ一角の、一番奥まったところに建っている。
広大な森や小川を含む地所は美しく、まるで避暑地のような佇まいだ。かつては王族の別邸であったのだが、戦後復興のため王家が不動産を売却する際、購入を打診された初代ジョナサン・ハーヴェイが市場価格よりも高値で買い取ったのだという。
メルボーン侯爵家の歴史も古く、ウィンズロウ・ハウスが王家のものだった時からこの地に邸を構えている。馬で十分ほどもかかる距離にある「お隣」だった。
由緒正しい侯爵家主催の舞踏会。しかも当主は国軍の元帥だ。その侯爵家主催であれば相当大規模なものになる。実はドミニクにも招待状が届いていたのだが、ここ最近の素行のため本人には知らされていない。
ドミニクは、どこかスッキリした顔でコーヒーを飲んでいる従兄の横顔をちらりと見た。本人に目立つつもりはなくても、絶対に注目を集めるに決まっている。ここ数年、どれほど乞われても社交の場に姿を現さなかったハリントン男爵が、シーズン最後の大規模な舞踏会に参加するのだから。
「僕も行こうかな……」
独り言のつもりだったのに、従兄の耳にはばっちり届いていたようだ。アレクシスは眉をピクリと動かすと、優雅な仕草でカップを置いた。
野心的なその女――ソフィア・パラコート子爵令嬢――は公爵家子息とはいえ二男にすぎないニコラスではなく、歴史は浅く爵位は低くとも事業で大成功を収めた男爵家の一人息子に狙いを変えた。おまけに新しい標的は震えがくるほど見目がいいときている。昔の男に対する未練などあろうはずもない。
「当時は俺も若く人を見る目もなかったせいで、グリーンハウ=スミスのことはただの大人しい同級生としか思っていなかった。彼の無礼な態度も気にならなかったし、ソフィア・パラコートに至っては顔の周りを飛び回る小蠅ほどにも関心を持っていなかったんだ」
親しいとは言えなくとも、寄宿学園の同窓であれば繋がりは生涯続く。早い時期から父の仕事を手伝ってきたアレクシスは、貴族院議長を父に持つニコラスとの関係悪化がハリントンの事業に悪影響を及ぼすことを懸念し、可能な限り穏便に事を処理しようと考えた。
しかしソフィア・パラコートは狡猾だった。アレクシスにしつこくつきまとう一方で、ニコラスには「公爵家子息のあなたと私は身分が違いすぎるわ。愛しているからこそ、あなたから離れなければ」などと告げて、箱入りの公爵子息をいともたやすく手玉に取った。
ソフィアの男性遍歴からすれば、まさに赤子の手をひねるより簡単だったろう。彼女からのしつこいつきまといと、ニコラスによる度重なる威嚇と警告にアレクシスがようやく危機感を抱いた時には、ニコラスは既に抜き差しならないほど深くソフィアの術中にはまっていたのだ。
「ソフィア・パラコートの誤算は、俺が決して彼女に触れようとしなかったことだ。俺は終始礼儀正しく距離を取り続け、絶対に隙を作らなかった。どんな手を使おうと俺が靡かないことを悟り、とうとう諦めた彼女はグリーンハウ=スミスの元に戻ろうとしたが、それにはあからさまに俺を追いかけていたことを誤魔化す必要があった」
ドミニクは苦々しく説明する従兄を気の毒そうに見た。
「誤魔化すために、アレクのことを悪く言ったんだね」
「ああ。ある程度事情を知る連中は皆ソフィア・パラコートの本性を知っていたが、グリーンハウ=スミスはだけは俺の言葉に全く耳を貸そうとはせず、あの女の純潔を奪ったとして決闘を申し込んできた。……困った俺は、結局父を頼るしかなかった」
アレクシスが困惑したのは、剣だろうが銃だろうが、いやたとえ素手であったとしても自分が必ず勝ってしまう確信があったからだ。
ハリントンの名が王国内で特別な意味を持つとはいえ、公爵家の子息を私闘で殺したとあれば大問題になる。悩んだ結果、恥を忍んでアレクシスは父に相談することにしたのだ。
「叔父上は何と仰っていたの?」
「ニヤッと笑って『一つ貸しだぞ』とだけ。それからすぐにソフィア・パラコートは海を隔てた先の国へ嫁いでいき、パラコート子爵家は事業に失敗して離散した。そしてウィンシャム公爵は二男の教育を徹底することを誓い、グリーンハウ=スミスは俺と決闘することなく留学の名目で国を追われた。昨年末に彼が帰国してからも、ウィンシャム公爵家に関係する者はハリントンと接触していない。一人の例外もなくだ」
うわー……とドミニクは青ざめたが、ニコラスが従兄に直接仕返しをしない理由がようやく分かり、眉間に皺を寄せる秀麗な顔を見てさらに納得した。
アレクシスの父ゲイリー・ジョナサン・ハーヴェイは、息子とニコラスの揉め事を早い段階で知っていたのだろう。そして敢えて放置した。これから先いくらでも群がってくる有象無象を自力で排除する方法を学ばせるために。
それを誰よりもよく理解しているのはアレクシスだった。不甲斐ない己を恥じながらも、決して同じ轍を踏むことのないよう肝に銘じて、父の鮮やかな手並みを学習したのだ。
莫大な資産を受け継ぐハリントンの嫡子として、アレクシスは世の父親全てが夢見るほど理想的な後継者だった。彼は人を見る目を養う必要を身にしみて悟り、何事にも初動が重要であることを思い知った。そして家名と自身の名誉を護るため、持てる権力をどう行使するかを徹底して学んでいったのである。
結果的に、アレクシスは学んだことを存分に発揮している。彼が女絡みで不名誉な噂をたてられたのは後にも先にもこの一度だけで、かつビジネスでも若き当主を侮る者たちに容赦なく接したため、今では国内外問わず一目置かれる存在だ。初期の失敗から多くを学んだ好例だろう。父親の英才教育だとも言えた。
「……やっぱり大きい家を継ぐのは大変なんだね……」
うんうんと頷く従弟の姿に、アレクシスは呆れ顔になった。
「筆頭公爵家の後嗣が何を馬鹿げたことを」
「寄宿学校時代の件と、子爵令嬢との出来事が混ざってあんな噂になったのか。で、ニコラスが子爵令嬢にあれほど執着した理由を誰かに説明しようとすれば、寄宿学校の『彼』にについても言及せざるを得なくなってくる。そうじゃなきゃ、他の人たちが気づいていた女の正体を見破ることのできないニコラスは大馬鹿だって話だものね。でもさ、噂自体を完全に消し去ることはできなかったの? ニコラスだってアレクを恨んだままだし。さすがの叔父上もそこまでは無理だったのかな」
アレクシスは苦いものを飲んだような顔になった。
「……いや、それはむしろ俺への戒めだろう。このことを決して忘れるなということだ」
父の言いたいことを理解しているからこそ、アレクシスも不名誉を甘んじて受けていたのだ。しかし古い噂話を放置していたことで、伯父や伯母にまで誤解され迷惑をかける訳にはいかなかった。
「来週、隣で舞踏会が開かれるらしい。シーズン最後の大きなものになるだろう。主だった貴族家は皆集まるから、グリーンハウ=スミスも来るはずだ。元々行くつもりはなかったんだが顔を出すことにした。出席したついでにこれ以上妙なことをしないよう釘をさしておくことにするよ」
「隣って、メルボーン侯爵?」
「ああ。俺も社交からは随分遠ざかっていたが、隣の家の催しに参加するくらいなら名分も立つ。なるべく目立たないように振る舞って、さっさと帰ってくるつもりだ」
メルボーン侯爵はルフトグランデ王国軍の元帥だ。アレクシスの父ゲイリーの親友で、昔から親しく付き合ってきた。
ウィンズロウ・ハウスと名のついているハリントン男爵邸は王都の北側、高級なタウン・ハウスが立ち並ぶ一角の、一番奥まったところに建っている。
広大な森や小川を含む地所は美しく、まるで避暑地のような佇まいだ。かつては王族の別邸であったのだが、戦後復興のため王家が不動産を売却する際、購入を打診された初代ジョナサン・ハーヴェイが市場価格よりも高値で買い取ったのだという。
メルボーン侯爵家の歴史も古く、ウィンズロウ・ハウスが王家のものだった時からこの地に邸を構えている。馬で十分ほどもかかる距離にある「お隣」だった。
由緒正しい侯爵家主催の舞踏会。しかも当主は国軍の元帥だ。その侯爵家主催であれば相当大規模なものになる。実はドミニクにも招待状が届いていたのだが、ここ最近の素行のため本人には知らされていない。
ドミニクは、どこかスッキリした顔でコーヒーを飲んでいる従兄の横顔をちらりと見た。本人に目立つつもりはなくても、絶対に注目を集めるに決まっている。ここ数年、どれほど乞われても社交の場に姿を現さなかったハリントン男爵が、シーズン最後の大規模な舞踏会に参加するのだから。
「僕も行こうかな……」
独り言のつもりだったのに、従兄の耳にはばっちり届いていたようだ。アレクシスは眉をピクリと動かすと、優雅な仕草でカップを置いた。
0
お気に入りに追加
250
あなたにおすすめの小説
【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
転生したらただの女子生徒Aでしたが、何故か攻略対象の王子様から溺愛されています
平山和人
恋愛
平凡なOLの私はある日、事故にあって死んでしまいました。目が覚めるとそこは知らない天井、どうやら私は転生したみたいです。
生前そういう小説を読みまくっていたので、悪役令嬢に転生したと思いましたが、実際はストーリーに関わらないただの女子生徒Aでした。
絶望した私は地味に生きることを決意しましたが、なぜか攻略対象の王子様や悪役令嬢、更にヒロインにまで溺愛される羽目に。
しかも、私が聖女であることも判明し、国を揺るがす一大事に。果たして、私はモブらしく地味に生きていけるのでしょうか!?
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる