日本史

第八章 近代

西園寺 公望

西園寺 公望：近代日本の政治家・外交官
西園寺 公望（さいおんじ きんもち、1849年12月7日 - 1940年11月24日）は、日本の公家、政治家、教育者。位階・勲等・爵位は従一位大勲位公爵。雅号は陶庵、不読、竹軒。

生い立ちと初期の経歴

公家・徳大寺公純の次男として生まれ、幼くして西園寺師季の養子となる。1863年、孝明天皇に仕え、1867年の王政復古後は参与、征討大参謀などを歴任しました。明治維新後、新政府で参議、文部卿、外務卿などを歴任しました。

政治家としての活動

西園寺公望は、政治家として以下の功績を残しました。

立憲政党の結成: 日本の最初の政党である立憲改進党の結成に参画
伊藤博文内閣の外務大臣: 外務大臣として、日英同盟の締結に貢献
第一次西園寺内閣の総理大臣: 日本の初の政党内閣である第一次西園寺内閣を組閣し、総理大臣に就任
第二次西園寺内閣の総理大臣: 第二次西園寺内閣を組閣し、総理大臣に就任
寺内内閣の外務大臣: 外務大臣として、第一次世界大戦後の国際秩序確立に貢献
大正デモへの対応: 大正デモへの対応として、憲政擁護運動を支持
これらの功績は、近代日本の政治体制の近代化と国際社会における地位向上に大きく貢献しました。

西園寺公望の評価

西園寺公望は、近代日本の政治史において重要な役割を果たした人物として評価されています。特に、議会制民主主義の確立と国際社会における地位向上のために尽力した功績は高く評価されています。一方で、朝鮮半島の支配をめぐる日清戦争や日露戦争への関与については、批判もあります。

参考資料

Wikipedia: 西園寺公望 https://zh.wikipedia.org/zh-tw/%E8%A5%BF%E5%9C%92%E5%AF%BA%E5%85%AC%E6%9C%9B
国立国会図書館: 近代日本人の肖像 - 西園寺 公望
首相官邸ホームページ: 第12代 西園寺 公望 https://www.kantei.go.jp/
西園寺公望は、明治・大正時代の日本を大きく動かした人物と言えるでしょう。彼の功績と評価については、様々な議論がありますが、近代日本の歴史を理解する上で重要な人物であることは間違いありません。