日本史

第五章 戦国時代

西尾仁左衛門

西尾仁左衛門（にしお じんざえもん）は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将。越前福井藩主・松平忠直の家臣。通称は仁左衛門。父は宮地久右衛門。

生涯

生年不詳
1635年（寛永12年）死去
事績

大坂夏の陣において真田信繁を討ち取ったことで知られる。
当時、豊前小倉藩主の細川忠興の書状には、「首は越前殿鉄砲頭取申し候、手負て、草臥れして居られ候を取り、手柄にも成らず候」とある。
「幸村」初出の軍記物語『難波戦記』には、西尾は当初、この首が誰かわからなかったが、同家中で信繁と旧知の仲であった原貞胤がこれを信繁の首と認知したため、西尾は家康にこれを届けた。
死後

仁左衛門の死後、西尾家は代々福井藩の家臣として存続した。
明治時代に入り、西尾家は男系が絶えたため、断絶した。
逸話

真田信繁を討ち取った武勇で知られる一方で、西尾仁左衛門にはユーモアのセンスもあったという。
ある時、主君である松平忠直から「仁左衛門、お前はなぜいつもニコニコしているのか」と聞かれたところ、仁左衛門は「私はいつもご機嫌を伺っているからです」と答えたという。
忠直は仁左衛門の答えを気に入り、さらに「では、私が怒っている時はどうするのか」と聞いたところ、仁左衛門は「その時は、私が怒っているフリをします」と答えたという。
忠直は仁左衛門の機転の利いた答えに感心し、さらに褒美を与えたという。
評価

西尾仁左衛門は、武勇だけでなく、ユーモアのセンスや機転の利いたところも評価されている。
真田信繁を討ち取ったことで知られる一方で、主君に忠実で家臣思いの武将としても知られている。
参考資料

Wikipedia: 西尾宗次
福井県立図書館: 松平文庫テーマ展[No.3]展示解説シート 「真田幸村を討った士・西尾仁左衛門」
大坂の陣400年記念: 真田幸村を討った士（おとこ）・西尾仁左衛門
その他

西尾仁左衛門は、小説やドラマ、映画などでも取り上げられることがあり、人気のある武将の一人である。
真田信繁を討ち取った武勇伝は、特に有名であり、多くの人々に語り継がれている。
以上

西尾仁左衛門について、ご質問等ございましたら、お気軽にお尋ねください。