日本史

第六章 江戸時代

徳川吉宗

徳川吉宗（よしだぶ よしむね）は、江戸時代中期の日本の江戸幕府第8代将軍であり、在職期間は1716年から1745年までです。吉宗は徳川綱吉の次男で、父の死後に将軍職を継承しました。

吉宗は「享保の改革」として知られる一連の政治改革を行いました。この改革は、幕政の腐敗や財政難、地方の混乱などを改善するために行われました。享保の改革の主な施策には、以下のようなものがあります。

財政改革: 財政難を解消するために、倹約策を実施し、莫大な浪費を抑制しました。また、農民への負担を軽減するために税制の見直しを行いました。

土地調査と地租改正: 不正な土地所有や地租の逃税を取り締まり、土地調査を実施して公正な地租を確保しました。

商業・産業振興: 商工業の振興を図るため、商人や手工業者に対して新たな特権や補助金を与え、経済の活性化を図りました。

教育・文化の振興: 学問の奨励や出版の自由化などを行い、文化の発展を促進しました。また、西洋の医学や科学技術を積極的に取り入れる政策も行いました。

藩政改革: 諸藩に対して藩政改革を命じ、領地支配の合理化や藩の財政改革を推進しました。

吉宗の政治改革は、当時の幕府体制の転換期において、経済や社会の安定化に大きく貢献しました。彼の治世は「寛延の治」と称され、享保の改革は江戸時代の経済・社会の発展に大きな影響を与えました。


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徳川吉宗（1684年11月24日～1751年7月12日）は、江戸幕府の第8代征夷大将軍（在職：1716年～1745年）。紀州藩主・徳川光貞の四男。母は側室の浄円院。幼名は源六、通称は紀伊中納言。
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徳川吉宗

吉宗は、将軍職に就くと、享保の改革と呼ばれる政治改革を行いました。財政再建、殖産興業、文化振興など、様々な政策を実施し、江戸幕府の財政を立て直し、文化の繁栄を促しました。

吉宗は、質素倹約を旨とし、自らも粗衣粗食の生活を送りました。また、殖産興業政策として、新田開発や商業の発展を奨励しました。さらに、教育の振興にも力を入れ、昌平坂学問所を開設しました。

吉宗の改革は、江戸幕府の延命に大きく貢献しました。しかし、改革の過程で、農民や町人の負担が重くなったことも事実です。

吉宗は、子女に恵まれ、長男の徳川家重が跡を継ぎました。

吉宗は、江戸幕府中興の祖と称される名君です。その業績は、今日でも高く評価されています。