日本史

第六章 江戸時代

江(崇源院)

崇源院（すうげんいん／そうげんいん）は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した女性です。彼女は近江の戦国大名である浅井長政の三女であり、母は織田信秀の娘であるお市の方（織田信長の妹）でした。崇源院は院号であり、一般には江（ごう）または小督（おごう）の名で知られていますが、諱は達子（みちこ）であり、追贈された贈位は従一位です。

彼女は長姉の淀殿（茶々）、次姉の常高院（初）と共に、いわゆる浅井三姉妹の一人として知られています。初め彼女は佐治一成と婚約しましたが、豊臣秀吉により離縁させられ、その後は秀吉の甥で養子の豊臣秀勝と再婚しました。彼らの間には娘の完子（さだこ）が生まれましたが、秀勝が急逝してしまいます。その後、江戸幕府の2代将軍となる徳川秀忠と3度目の結婚をし、2男5女をもうけました。彼女の子供の中には、3代将軍の家光も含まれています。また、彼女には鷹司孝子という猶女もいます。


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江 - 徳川二代将軍秀忠正室
江は、戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した女性です。父は尾張国衆・佐治一成、母は織田信長の妹・お犬の方であり、浅井長政・お市の方夫妻の三女でもあります。

江は波乱万丈な人生を送りました。幼少期に父を亡くし、その後は織田家、豊臣家、徳川家と渡り歩き、それぞれに翻弄されます。

主な出来事

1573年: 尾張国で生まれる。
1585年: 豊臣秀吉の養子・秀勝と結婚。
1587年: 秀勝が病死。
1597年: 徳川家康の嫡男・秀忠と再婚。
1600年: 関ヶ原の戦い。徳川家康が勝利。
1603年: 秀忠が徳川二代目将軍となる。
1615年: 大坂夏の陣。豊臣家が滅亡。
1623年: 家光が徳川三代目将軍となる。
1626年: 江が死去。
江の功績

江は、秀忠との間に家光、忠長、和子ら多くの子供をもうけ、徳川将軍家の繁栄に貢献しました。
また、大奥の創設にも関与し、江戸時代における女性の地位向上に貢献したと言われています。
江の評価

江は、才色兼備で聡明な女性として知られていますが、同時に強引で権力欲の強い女性という側面も持ち合わせていました。
そのため、歴史家や作家などによって様々な評価を受けています。
江を題材とした作品

小説: 山本文緒『江』
テレビドラマ: NHK大河ドラマ『江～姫たちの戦国～』
江は、戦国時代から江戸時代初期にかけて、歴史の表舞台で活躍した女性です。

彼女の人生は、波乱万丈でありながら、力強く魅力的なものです。

参考文献

小和田哲夫『江』 (中央公論新社)
山本博文『江と秀忠』 (吉川弘文館)