日本史

第五章 戦国時代

黒田官兵衛

黒田官兵衛（くろだ かんべえ）は、戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将で、豊臣秀吉や徳川家康に仕えたことで知られています。彼は非常に優れた武将であり、多くの戦功を挙げました。

黒田官兵衛の父は豊後国（現在の大分県）の戦国大名・黒田家の家臣でしたが、その後毛利家に仕えて出世を果たしました。豊臣秀吉の九州征伐に際しては、黒田官兵衛はその武勇を認められ、多くの戦場で活躍しました。特に、肥前国の有馬山城攻めでは秀吉から感状を与えられています。

その後、関ヶ原の戦いでは徳川家康に従い、西軍と戦いました。この戦いでの功績により、黒田官兵衛は豊後国・筑後国の藩主として大名に列し、黒田藩を興しました。その後も黒田家は代々続き、幕末まで存続しました。

黒田官兵衛は軍略に優れるだけでなく、文化人としても知られ、茶道や俳諧に親しんでいました。また、彼は一度仕えた主に忠誠を尽くし、度々主君のために命を賭して戦ったことで、その武勇と忠義が後世に讃えられています。


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黒田官兵衛（くろだ かんべえ、1546年 - 1604年）は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将、軍師。通称は官兵衛、幼名は松寿丸、諱は孝高（よしたか）、剃髪後は如水（じょすい）と号した。

播磨国姫路城主・小寺政職の家老として仕え、主君の政職やその嫡男・小寺輝元に仕えた。しかし、天正6年（1578年）に織田信長による播磨侵攻が始まると、官兵衛は信長に臣従することを進言したが、政職はこれを拒否。そのため、官兵衛は政職を家督から追放し、輝元に家督を継がせた。

その後、官兵衛は羽柴秀吉（のちの豊臣秀吉）に仕え、その軍師として活躍。秀吉の天下統一に大きく貢献した。特に、九州平定では、島津氏との戦いで巧みな戦術を駆使して勝利に導いた。

秀吉の死後、官兵衛は徳川家康に仕え、慶長5年（1600年）の関ヶ原の戦いでは家康の勝利に貢献した。戦後、筑前国福岡藩60万石を与えられ、福岡城を築城した。

官兵衛は、優れた戦略家・戦術家として知られており、その智謀は「中国の張良、日本の黒田官兵衛」と称されるほどであった。また、外交にも長けており、敵対する武将を調略して味方に引き入れることも多かった。

官兵衛は、70歳で病死した。家督は嫡男の長政が継いだ。

黒田官兵衛は、日本歴史上最も有名な軍師の一人であり、その智謀は現在でも多くの人に語り継がれています。