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第五章 戦国時代

北条早雲

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北条早雲(ほうじょう はやくも)は、戦国時代の武将で、鎌倉幕府第8代執権北条氏康の父であり、後北条氏の祖とされています。彼は、鎌倉幕府の衰退期から室町幕府の成立期にかけて、鎌倉周辺の地域で勢力を築いた人物です。

北条早雲は、甲斐源氏の出身で、初めは鎌倉幕府の御家人として活動しました。しかし、後醍醐天皇の南北朝時代の動乱においては、幕府に反旗を翻し、南朝方に与して活躍しました。特に、鎌倉を拠点とする守護大名であった扇谷上杉家に仕え、上杉憲顕や上杉憲政らと共に活動しました。

北条早雲は、足利尊氏や足利直義といった室町幕府の初代将軍に仕え、その功績によって鎌倉公方の地位を得ました。彼は、北条氏の基盤を確立し、その後の北条氏一門の発展に大きな役割を果たしました。

北条早雲の名声は、その武勇と智謀によって築かれました。彼の子孫である北条氏康や北条政康は、後に関東地方で大きな勢力を持つことになり、北条氏は鎌倉時代から戦国時代にかけての日本史において重要な一族として君臨することになります。


***

北条早雲 (1432-1519)

ja.wikipedia.org
北条早雲
北条早雲は、伊豆国を平定し、戦国大名となった後北条氏の初代当主です。

幼名は伊勢新九郎長氏、通称は伊勢宗瑞。法号は早雲庵宗瑞。

相模国小田原城を本拠地とし、関東地方に勢力を拡大しました。

生涯

早雲の出生については、諸説あり、明確ではありません。

父は伊勢貞国、母は藤原氏とされていますが、詳細は不明です。

幼少期より、禅僧に学び、兵法や武芸に精通したとされています。

その後、堀越公方の足利政知に仕え、重臣となりました。

しかし、政知との権力闘争に敗れ、伊豆国へ逃亡します。

その後、伊豆国を平定し、1495年に小田原城を攻略しました。

さらに、相模国に進出し、三浦半島や相模川流域を支配下に置きました。

1519年に死去。享年88歳。

人物像

早雲は、優れた政治家、軍事家として知られています。

また、茶道や和歌などにも精通した文化人でもありました。

逸話

早雲は、奇襲戦法を得意とし、多くの戦いで勝利を収めました。

「早雲寺殿廿一代記」によると、早雲は70歳を過ぎてもなお、自ら戦場に出陣し、兵士を鼓舞したとされています。

北条氏

早雲が興した北条氏は、代々優秀な当主を輩出し、100年以上にわたって関東地方を支配しました。

しかし、1590年に豊臣秀吉の小田原征伐によって滅亡しました。

参考文献

小和田哲夫「戦国大名 北条早雲」(吉川弘文館、2005年)
黒田基樹「北条早雲と戦国関東」(岩波新書、2017年)
関連史跡

小田原城(神奈川県小田原市)
韮山城(静岡県伊豆の国市)
早雲寺(静岡県熱海市)






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