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へたれゲーマーみるくの挑戦
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「へたれゲーマーみるくの挑戦」
深夜、静かな部屋にカチカチとマウスの音が響く。PCの前で頑張るのは、ゲーム界では「へたれゲーマー」の愛称で親しまれている、みるく。どのゲームでも苦戦してはいるが、ゲーム愛は人一倍強い。今日も画面に向かって「うわぁ!」「えっ!ちょっと待って!」と騒ぎながらも、しっかりと集中している。
実はみるくのプレイ時間はとんでもないことになっていた。ゲーム履歴のトータルプレイ時間を確認すると、8562時間39分にも達していたのだ。数字を見て、さすがのみるくも驚きを隠せなかった。
「え、そんなにやってたの?びっくり♡」
ゲームに没頭しているとき、彼女にとって時間はあっという間に過ぎていく。ゲームの世界では、勝ち負けの結果も重要だが、彼女が一番楽しんでいるのはその「過程」だった。日々失敗を繰り返しながらも、少しずつ上達していく感覚が彼女にはたまらなかった。
友人たちからは「いつになったらプロみたいに上手くなるの?」と茶化されることもある。だが、みるくは気にしない。彼女は「へたれゲーマー」の名の通り、たとえ下手でもゲームが心から好きで、それを楽しむことに意味があると信じていた。
そんなある日、友人の一人から新しいオンラインゲームに誘われた。それは、難易度が高く、プレイヤーの腕前がものを言う本格的なアクションゲーム。初心者に厳しいゲームとしても知られ、「へたれゲーマーのみるくには無理かもね」と、半ばからかうような形で誘われたのだ。
「ふふん、挑戦してみるしかないね!」
みるくはさっそくダウンロードし、ログインを済ませる。画面に映し出されたキャラクターに自分を重ね、気持ちが一気に高まる。「さぁ、いざ出陣!」と勢いよく始めたものの、早速の洗礼を受けることになる。
「ええっ、ちょっと!敵が強すぎる!まって、まって!」
開始10分でボス戦に突入し、あっさりと撃沈。それでも、みるくはへこたれない。むしろ「次はこうしてみよう」「このスキルを使えばいいかも」と、どんどん対策を練り始めるのだ。彼女にとって、失敗するたびに得られる「次の作戦」が最大の楽しみだった。
それから1か月が過ぎた。プレイ時間もあっという間に増えていき、ゲーム内で交流した仲間たちからも「へたれゲーマーみるく」と親しみを込めて呼ばれるようになった。
そして迎えた特別な日。みるくは長時間の練習を経て、ようやく高難度のボスに挑む準備を整えた。ボスに挑むのはこれで100回目になるが、今度こそ倒せるという確信があった。オンライン仲間たちも画面越しに応援してくれている。
「よし、いくぞ!」
戦いが始まり、みるくは集中力を研ぎ澄ませた。操作ミスも減り、少しずつボスのHPが削られていく。しかしボスも手強く、攻撃が激化する中で、みるくのHPも削られていく。何度も「もうダメかも」と思う瞬間が訪れるが、彼女は仲間たちの応援を思い出し、最後の一撃まで粘った。
そして、ついに——。
「や、やったあぁぁぁぁ!」
長い戦いの末、ボスが倒れる瞬間、みるくは歓喜の声を上げた。画面越しの仲間たちも「おめでとう!」「さすが、諦めない女!」と次々にメッセージを送ってくれる。その瞬間、みるくは思わず涙を流していた。自分の力で勝ち取った勝利は、何にも代えがたいものだった。
後日、友人にその話をすると「まさかあのへたれゲーマーがこんな強敵を倒すとは!」と驚かれた。それでもみるくは、へたれゲーマーであることを誇りに思っていた。
「たとえ下手でも、楽しんで続けてたら、少しずつ上達するんだよね。これからもびっくりするほどプレイしちゃうかも!」
彼女の挑戦はまだまだ続く。8562時間39分を越え、今日も新しい冒険へと足を踏み出すのだった。
356日、一睡もせずゲームしてることになるw
深夜、静かな部屋にカチカチとマウスの音が響く。PCの前で頑張るのは、ゲーム界では「へたれゲーマー」の愛称で親しまれている、みるく。どのゲームでも苦戦してはいるが、ゲーム愛は人一倍強い。今日も画面に向かって「うわぁ!」「えっ!ちょっと待って!」と騒ぎながらも、しっかりと集中している。
実はみるくのプレイ時間はとんでもないことになっていた。ゲーム履歴のトータルプレイ時間を確認すると、8562時間39分にも達していたのだ。数字を見て、さすがのみるくも驚きを隠せなかった。
「え、そんなにやってたの?びっくり♡」
ゲームに没頭しているとき、彼女にとって時間はあっという間に過ぎていく。ゲームの世界では、勝ち負けの結果も重要だが、彼女が一番楽しんでいるのはその「過程」だった。日々失敗を繰り返しながらも、少しずつ上達していく感覚が彼女にはたまらなかった。
友人たちからは「いつになったらプロみたいに上手くなるの?」と茶化されることもある。だが、みるくは気にしない。彼女は「へたれゲーマー」の名の通り、たとえ下手でもゲームが心から好きで、それを楽しむことに意味があると信じていた。
そんなある日、友人の一人から新しいオンラインゲームに誘われた。それは、難易度が高く、プレイヤーの腕前がものを言う本格的なアクションゲーム。初心者に厳しいゲームとしても知られ、「へたれゲーマーのみるくには無理かもね」と、半ばからかうような形で誘われたのだ。
「ふふん、挑戦してみるしかないね!」
みるくはさっそくダウンロードし、ログインを済ませる。画面に映し出されたキャラクターに自分を重ね、気持ちが一気に高まる。「さぁ、いざ出陣!」と勢いよく始めたものの、早速の洗礼を受けることになる。
「ええっ、ちょっと!敵が強すぎる!まって、まって!」
開始10分でボス戦に突入し、あっさりと撃沈。それでも、みるくはへこたれない。むしろ「次はこうしてみよう」「このスキルを使えばいいかも」と、どんどん対策を練り始めるのだ。彼女にとって、失敗するたびに得られる「次の作戦」が最大の楽しみだった。
それから1か月が過ぎた。プレイ時間もあっという間に増えていき、ゲーム内で交流した仲間たちからも「へたれゲーマーみるく」と親しみを込めて呼ばれるようになった。
そして迎えた特別な日。みるくは長時間の練習を経て、ようやく高難度のボスに挑む準備を整えた。ボスに挑むのはこれで100回目になるが、今度こそ倒せるという確信があった。オンライン仲間たちも画面越しに応援してくれている。
「よし、いくぞ!」
戦いが始まり、みるくは集中力を研ぎ澄ませた。操作ミスも減り、少しずつボスのHPが削られていく。しかしボスも手強く、攻撃が激化する中で、みるくのHPも削られていく。何度も「もうダメかも」と思う瞬間が訪れるが、彼女は仲間たちの応援を思い出し、最後の一撃まで粘った。
そして、ついに——。
「や、やったあぁぁぁぁ!」
長い戦いの末、ボスが倒れる瞬間、みるくは歓喜の声を上げた。画面越しの仲間たちも「おめでとう!」「さすが、諦めない女!」と次々にメッセージを送ってくれる。その瞬間、みるくは思わず涙を流していた。自分の力で勝ち取った勝利は、何にも代えがたいものだった。
後日、友人にその話をすると「まさかあのへたれゲーマーがこんな強敵を倒すとは!」と驚かれた。それでもみるくは、へたれゲーマーであることを誇りに思っていた。
「たとえ下手でも、楽しんで続けてたら、少しずつ上達するんだよね。これからもびっくりするほどプレイしちゃうかも!」
彼女の挑戦はまだまだ続く。8562時間39分を越え、今日も新しい冒険へと足を踏み出すのだった。
356日、一睡もせずゲームしてることになるw
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