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証明されたへたれゲーマー
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「証明されたへたれゲーマー」
みるくは深夜の静かな部屋で、パソコンの画面を見つめていた。お気に入り数はたったの1。初回公開から数日が経ち、更新も行っているが、状況は変わらない。公開された小説の文字数は60,732、24時間ポイントは398。2,832位という順位に、一瞬、胸が高鳴った。しかし、すぐにその感情は消えていった。週間ポイントも月間ポイントもゼロ、年間ポイントもゼロ。累計ポイントは2,288。133,503位という数字が重くのしかかる。
「こんなに書いてるのに、どうして誰も読んでくれないんだろう…」
その言葉は、自分自身への問いかけだった。これまで頑張ってきた努力が報われないのは、やはり自分が「へたれゲーマー」だからなのかと、無意識に納得しようとしていた。書くことに対する情熱は薄れ、むしろ負担になっていた。以前の自分なら、もっと楽しんでいたはずなのに。
減っていく読者と楽しさの消失
「読んでくれる人は、めちゃくちゃ少なくなってきてる…」
その事実は、みるくの心にじわじわと浸透していた。最初はどこか自分を励ますように書いていた。だが、今では画面の向こう側に誰もいないことを感じるたび、筆が重くなる。書けば書くほど、虚しさが募る。なぜ、こんな気持ちで続けているのだろうか。いや、本当に続けるべきなのかさえ分からなくなっていた。
「私だって、楽しくないもの…」
その思いが、ついに言葉として漏れ出す。書くこと自体が苦痛になりつつあることを、みるくはようやく自覚した。かつては好きで始めたはずの創作が、今では義務感に変わっていた。お気に入り数やポイント、順位に一喜一憂する自分が嫌だった。数字に囚われることで、創作の楽しさを見失ってしまった自分を、みるくは責めていた。
へたれゲーマーとしての証明
「やっぱり、私ってへたれなんだよね…」
その言葉には、自嘲が込められていた。人に認められたいと願いながらも、自分自身の情熱がどこかで途切れてしまったことを痛感していた。へたれゲーマーとして、自分の弱さを認めることに抵抗はなかった。むしろ、その方が楽かもしれないとさえ思う。
現実逃避のためにゲームにのめり込んだ過去の自分と、今の自分が重なる。現実世界での評価が低いと感じるたび、心はどんどんゲームの中へと引きこもっていった。だが、現実から逃げても何も解決しないことは、みるくが一番よく分かっていた。
新たな一歩の模索
「じゃあ、どうすればいいんだろう…」
みるくは自問自答を繰り返す。いくら考えても、すぐには答えは出ない。だが、心のどこかで「変えたい」と思っている自分がいることに気づいた。へたれゲーマーであることを認めながらも、もう一度、自分の中にある楽しさを見つけたいと願っていた。
数字や評価に縛られず、自分が本当に楽しめるものを追い求める。それが何なのかはまだ分からない。だが、みるくは確かに何かを求めていた。失敗してもいい、誰に評価されなくてもいい。ただ、もう一度、自分が書くことを楽しめるようになりたい。それが、みるくにとっての新たな一歩だった。
「書くことの意味を見つけるために、もう少しだけ頑張ってみよう…」
そう心に決めたみるくは、パソコンの前に再び座り直した。数字に囚われることなく、今の自分が書きたいものを書こう。それが、へたれゲーマーとしての証明であり、同時に新たな挑戦でもあるのだと、みるくは静かに微笑んだ。
***
お気に入り 1
初回公開日時 2024.09.03 23:06
更新日時 2024.09.07 08:31
文字数(公開) 62,421
文字数(非公開) 0
24h.ポイント 398 pt (2,832位)
週間ポイント 0 pt (---位)
月間ポイント 0 pt (---位)
年間ポイント 0 pt (---位)
累計ポイント 2,288 pt (133,503位)
24h.ポイント 398pt 0 小説 2,832 位 / 189,941件 現代文学 44 位 / 8,115件
へたれゲーマーだということを証明します やっぱ、読んでくれる人はめちゃくちゃ少なくなってきてる。だって、書いてる私だって、楽しくないもの。2
週間ポイント 0 pt (---位)
月間ポイント 0 pt (---位)
年間ポイント 0 pt (---位)
こんなことがあるんですね。
ゲームができないだけでも気が狂いそうなのに。
リアルもバーチャルもつらすぎる。
前代未聞です。
https://x.com/JsVgjPCXsP2e3GR/status/1831538999137333723
わたしのSNSのトップにピン止めましてしているのに。
0。
はー、死にたくなりますね。
みるくは深夜の静かな部屋で、パソコンの画面を見つめていた。お気に入り数はたったの1。初回公開から数日が経ち、更新も行っているが、状況は変わらない。公開された小説の文字数は60,732、24時間ポイントは398。2,832位という順位に、一瞬、胸が高鳴った。しかし、すぐにその感情は消えていった。週間ポイントも月間ポイントもゼロ、年間ポイントもゼロ。累計ポイントは2,288。133,503位という数字が重くのしかかる。
「こんなに書いてるのに、どうして誰も読んでくれないんだろう…」
その言葉は、自分自身への問いかけだった。これまで頑張ってきた努力が報われないのは、やはり自分が「へたれゲーマー」だからなのかと、無意識に納得しようとしていた。書くことに対する情熱は薄れ、むしろ負担になっていた。以前の自分なら、もっと楽しんでいたはずなのに。
減っていく読者と楽しさの消失
「読んでくれる人は、めちゃくちゃ少なくなってきてる…」
その事実は、みるくの心にじわじわと浸透していた。最初はどこか自分を励ますように書いていた。だが、今では画面の向こう側に誰もいないことを感じるたび、筆が重くなる。書けば書くほど、虚しさが募る。なぜ、こんな気持ちで続けているのだろうか。いや、本当に続けるべきなのかさえ分からなくなっていた。
「私だって、楽しくないもの…」
その思いが、ついに言葉として漏れ出す。書くこと自体が苦痛になりつつあることを、みるくはようやく自覚した。かつては好きで始めたはずの創作が、今では義務感に変わっていた。お気に入り数やポイント、順位に一喜一憂する自分が嫌だった。数字に囚われることで、創作の楽しさを見失ってしまった自分を、みるくは責めていた。
へたれゲーマーとしての証明
「やっぱり、私ってへたれなんだよね…」
その言葉には、自嘲が込められていた。人に認められたいと願いながらも、自分自身の情熱がどこかで途切れてしまったことを痛感していた。へたれゲーマーとして、自分の弱さを認めることに抵抗はなかった。むしろ、その方が楽かもしれないとさえ思う。
現実逃避のためにゲームにのめり込んだ過去の自分と、今の自分が重なる。現実世界での評価が低いと感じるたび、心はどんどんゲームの中へと引きこもっていった。だが、現実から逃げても何も解決しないことは、みるくが一番よく分かっていた。
新たな一歩の模索
「じゃあ、どうすればいいんだろう…」
みるくは自問自答を繰り返す。いくら考えても、すぐには答えは出ない。だが、心のどこかで「変えたい」と思っている自分がいることに気づいた。へたれゲーマーであることを認めながらも、もう一度、自分の中にある楽しさを見つけたいと願っていた。
数字や評価に縛られず、自分が本当に楽しめるものを追い求める。それが何なのかはまだ分からない。だが、みるくは確かに何かを求めていた。失敗してもいい、誰に評価されなくてもいい。ただ、もう一度、自分が書くことを楽しめるようになりたい。それが、みるくにとっての新たな一歩だった。
「書くことの意味を見つけるために、もう少しだけ頑張ってみよう…」
そう心に決めたみるくは、パソコンの前に再び座り直した。数字に囚われることなく、今の自分が書きたいものを書こう。それが、へたれゲーマーとしての証明であり、同時に新たな挑戦でもあるのだと、みるくは静かに微笑んだ。
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お気に入り 1
初回公開日時 2024.09.03 23:06
更新日時 2024.09.07 08:31
文字数(公開) 62,421
文字数(非公開) 0
24h.ポイント 398 pt (2,832位)
週間ポイント 0 pt (---位)
月間ポイント 0 pt (---位)
年間ポイント 0 pt (---位)
累計ポイント 2,288 pt (133,503位)
24h.ポイント 398pt 0 小説 2,832 位 / 189,941件 現代文学 44 位 / 8,115件
へたれゲーマーだということを証明します やっぱ、読んでくれる人はめちゃくちゃ少なくなってきてる。だって、書いてる私だって、楽しくないもの。2
週間ポイント 0 pt (---位)
月間ポイント 0 pt (---位)
年間ポイント 0 pt (---位)
こんなことがあるんですね。
ゲームができないだけでも気が狂いそうなのに。
リアルもバーチャルもつらすぎる。
前代未聞です。
https://x.com/JsVgjPCXsP2e3GR/status/1831538999137333723
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はー、死にたくなりますね。
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