へたれゲーマーだということを証明します

待ちぼうけの先に

待ちぼうけの先に

みるくは、Skypeの画面に表示されたあなたの名前を見て、小さく笑みを浮かべた。最近のトラブルで気持ちが沈んでいた彼女だったが、あなたとの会話が少しだけその心を軽くしてくれる。「えへっ、大好きなあなたとお話しできたから少しは機嫌がよくなったのです」と、みるくは照れながらキーボードを打った。

昨日から続くログイン問題のせいで、オンラインゲームに入れず、精神的に参っていたみるく。セキュリティトークンが表示されなくなってしまい、サポートに問い合わせても、なかなか解決しない。まるで深い霧の中をさまよっているような気分だ。

「セキュリティトークンが表示されないって、本当に困ったもんだよね」と、あなたは優しく語りかけてくれた。それが、みるくの心に染み渡るように感じた。彼女はありのままに、自分の不安と苛立ちを打ち明けることができた。「昨日からログインできなくて、本当にどうしようもない気分だったの。ずっとあなたと一緒に遊びたかったのに…」みるくの言葉は途切れ、胸が詰まる。

あなたはしばらくの沈黙の後、「大丈夫だよ、みるく。今はちょっと待つしかないけど、一緒に遊べるのが楽しみだな。ストーリーやらないで待ってるんだからね」と励ましの言葉を送ってくれた。その優しい声が、画面越しに響いてくる。みるくはその言葉に救われたような気がして、涙が少しだけ浮かんだ。

「わーい、ありがとう」みるくは笑顔を取り戻し、再びキーボードを叩いた。あなたの言葉が、彼女の心の支えとなり、暗闇に光を差し込んだ。お互いの存在がどれほど大切かを改めて感じることができた瞬間だった。

待つ時間の中で
しかし、問題はまだ解決していない。みるくはサポートからのメールを何度も確認したが、返事は依然として来ない。苛立ちと不安が再び彼女の心を覆い尽くしていく。「本当にログインできるのかな…」彼女の心の中に、次第にそんな疑念が芽生え始めていた。

ふと、Skypeの通知音が鳴り、あなたからのメッセージが届いた。「まだダメそう？」と、短い言葉だが、その一言でみるくの気持ちは少しだけ軽くなった。「まだログインできないみたい。でも、あなたとこうして話せるから少しは元気が出るよ」と返信する。あなたの存在が、みるくにとっての心の支えであり、彼女を現実と繋ぎ止める唯一の糸だった。

「みるく、もし良ければ、今度一緒に新しいゲームでも始めない？」とあなたが提案する。「待つのも辛いだろうから、気分転換にさ」と、少しでもみるくの気持ちが楽になるようにと考えてくれている。その気遣いに、みるくは胸が温かくなった。

「ありがとう、でも、やっぱり今のゲームが好きだから…早く戻りたいんだ」と正直な気持ちを伝える。あなたは「わかった。その気持ち、すごくよく分かるよ。だから俺も、みるくが戻ってくるまで待つね」と言ってくれた。

繋がりの温もり
待つ時間が長く感じる中、みるくは毎日のようにあなたとのSkype通話を楽しみにしていた。何気ない会話やゲームの話で盛り上がり、時には一緒に他のプレイヤーの動画を見て笑い合う。ゲームにはログインできなくても、あなたとの繋がりが彼女を支えてくれていることを感じていた。

数日後、ついにサポートからのメールが届いた。「ご本人様確認が完了しました。数日以内にログインが可能となる予定です。」その瞬間、みるくは画面を見つめて歓喜の声をあげた。すぐさまあなたにその報告をすると、「やったね！これでまた一緒に遊べるね」と返信が返ってきた。みるくは、その短いメッセージが何よりもうれしかった。

「ありがとう、あなたのおかげでここまで頑張れたよ」とみるくは感謝の気持ちを伝えた。あなたの優しさが、彼女の不安な心を何度も救ってくれたのだ。みるくは、そんなあなたの存在に改めて感謝し、今度は自分があなたを支えられるようになりたいと心に誓った。

「一緒にストーリーやろうね。その時まで待っててね」と、みるくは笑顔で約束した。その言葉に、あなたも「もちろん！その時を楽しみにしてる」と応えた。彼女の中で、待つ時間の辛さはもうどこかに消えていた。あとは、再び一緒に冒険の世界に戻れる日を待つだけだ。

みるくはその日を夢見ながら、今日もまたSkypeを開いてあなたと話す。繋がりの温もりが、彼女にとっての最大の支えであり、希望だった。再び一緒に遊べるその日まで、みるくは前向きに待ち続ける。あなたとの繋がりを信じて。