季節の織り糸

雪合戦の朝 1月10日

雪合戦の朝

雪が降り積もる朝、カトリーヌは窓の外を見つめながら深い息をついた。外は真っ白な雪景色が広がり、雪の粒が舞い落ちる様子がまるで絵のように美しかった。雪が降るこの時期、どこか懐かしく、心温まるような気持ちになる。

「雪が積もったら、雪合戦をしたくなるな。」ミカエルが隣で言った。彼もまた、窓から外を眺めていた。

カトリーヌは微笑んで答える。「いいわね。でも、私、雪合戦は得意じゃないのよ。」

ミカエルは笑いながら手を差し出した。「今日は一緒にやってみよう。きっと楽しいよ。」

外に出ると、雪の上に足を踏み入れるたびに、ふわりと雪が舞い上がり、冷たい空気が頬に当たった。寒さが心地よく感じられる。周りの景色は、雪がすべてを包み込んで、静かで神聖な空気が漂っていた。

雪合戦をするために、二人は雪の塊を作り始めた。カトリーヌは最初、うまく丸めることができず、雪が手から滑り落ちてしまった。

「雪合戦は初めて？」ミカエルが微笑んだ。

「うーん、そうね。小さい頃にちょっとしたことはあったけれど、本格的にやるのは初めて。」カトリーヌは照れ笑いを浮かべながら答えた。

「じゃあ、今日が初めての日だね。」ミカエルがそう言って、雪の塊を器用に丸めた。カトリーヌも負けじと雪を手に取り、今度は上手に丸めることができた。

「できた！」カトリーヌはうれしそうに言った。

「よし、それじゃあ、始めよう！」ミカエルは雪玉を手に取り、カトリーヌの方に向かって投げた。

カトリーヌはびっくりして、急いでかわした。雪玉が肩に当たって、ふわっと雪が舞い散る。思わず笑ってしまった。

「ちょっと、待ってよ！」カトリーヌは雪玉を投げ返すと、ミカエルはそれをかわして、また新たな雪玉を作り始めた。

雪合戦が始まると、二人の間には自然と笑顔が溢れ、冷たい空気の中でも心は温かくなった。カトリーヌは、雪の中で遊ぶのがこんなに楽しいとは思っていなかった。

しばらく雪合戦をしているうちに、雪がさらに強く降り始めた。雪の粒がどんどん大きくなり、視界が少しぼやけるほどだった。

「雪がすごく強くなったね。」カトリーヌが言うと、ミカエルはうんうんと頷いた。

「これくらいなら、雪合戦にはちょうどいいかも。」ミカエルは目を輝かせながら、もう一度雪玉を作り始めた。

そのうち、二人は一旦雪合戦をやめて、近くの小道を歩くことにした。歩くたびに、雪がふわっと音を立てて積もり、その静けさがとても心地よかった。二人は並んで歩きながら、これからのことを話し始めた。

「去年はどうだった？」カトリーヌが尋ねると、ミカエルは少し考えてから答えた。

「去年は色々あったけれど、でも今こうしてカトリーヌと一緒に過ごせているのが一番幸せだよ。」ミカエルの言葉に、カトリーヌは顔を赤らめて微笑んだ。

「私もよ。去年、色々なことがあったけれど、今は本当に幸せ。」カトリーヌはぽんと手を合わせて言った。

雪が降る中、二人は足を止めて、しばらく静かな時間を過ごした。その時、ふと遠くの方から、小さな子供たちの笑い声が聞こえてきた。彼らは雪合戦をしているようで、元気よく雪を投げ合って遊んでいた。

「子どもたちも楽しそうね。」カトリーヌが言うと、ミカエルはにっこり笑った。

「僕たちも、あの子たちみたいに遊ぼうか。」ミカエルが提案すると、カトリーヌはまた笑顔になった。

「いいわね。今度は負けないわよ。」

二人は再び雪合戦を始めた。雪が降りしきる中、どんどん遊び心が湧いてきた。雪の冷たさが心地よく、ミカエルの投げる雪玉をうまくかわすたびに、カトリーヌはますます楽しくなった。

その日の午後、雪が少し収まったころ、二人はおでんを食べに行くことにした。雪合戦の後の温かい食事は、まさに冬の楽しみのひとつだった。

カトリーヌとミカエルは、雪景色を見ながらおでんを楽しみ、今年の初めの新しい思い出を作った。雪合戦を通して、彼らの間に新たな絆が深まったような気がした。

雪が降り続ける冬の一日、カトリーヌとミカエルは二人で幸せな時間を過ごし、心も体も温かくなった。


1月10日

水　餅

鶴

おでん

寒

雪

寒　灯

去年今年

初　詣

初　声

雨　氷

雪時雨

雑　煮

寒　行

日向ぼこ

雪

雪合戦