このユーザは規約違反のため、運営により削除されました。 前科者みたい 小説家になろうを腐ったみかんのように捨てられた 雑記帳

折れない心

「折れない心」

サクラは机に向かいながら、目の前の画面をじっと見つめていた。まだ8歳だというのに、心の中には何か大きなものがあり、時折その強さに自分で驚くことがあった。

「ぐっとこらえろ…」

サクラは呟いた。自分に言い聞かせるように。最近、いくつかのことが彼女の心に重くのしかかっていた。それは、自分が大好きな創作活動、そしてオンラインでのやり取りだった。彼女は作品を投稿することが好きで、他の人とつながることも楽しみにしていた。しかし、ネットの世界では、時折自分ではどうにもならないことが起こることもある。

この前、サクラは自分の物語を投稿した。その内容は、彼女が心から思っていたことを表現した作品だった。でも、それが原因で少しばかりのトラブルに巻き込まれてしまった。

「わけわかんないけど…」

サクラはため息をつきながら、思い返した。自分が描いたストーリーが、誰かに誤解されてしまったのだ。その人物はサクラの書いた内容を気に入らなかったらしく、彼女の作品を批判するコメントを残していた。サクラはその時、どうしていいのかわからず、言葉を失ってしまった。

けれど、彼女はそれに負けたくなかった。

「強いものには巻かれろ、って…言われたし。」

これは、お父さんの言葉だ。いつも優しく、サクラを見守ってくれているお父さんが、何かに困った時に言ってくれる言葉の一つだ。強いものに巻かれるのは、決して自分を捨てることじゃない。それは、無駄にぶつかって自分が傷つくよりも、賢く生きる方法だということを教えてくれる。

サクラはその言葉を思い出して、自分を励ますことにした。強いものに巻かれること。それは、時には逃げることや引き下がることが必要だと理解した。しかし、心の中で折れないことが一番大切だということを、サクラは知っていた。

「追い出されるよりはましだろう。」

その言葉も、お父さんがよく言うことだった。何かに挑戦して失敗したり、うまくいかないことがあっても、最後には自分の信じる道を歩み続けることが大事だと言ってくれた。サクラはその言葉を胸に刻み込み、パソコンの画面を見つめ続けた。

誰かに批判されても、自分の心は折れない。サクラは自分の作品を大切に思っている。批判されることもあるだろうけれど、それでも自分の気持ちを表現することに意味があると思った。そして、もしその作品が本当に誰かの役に立つのなら、サクラはそのまま続けるべきだと信じていた。

「強制退会は嫌だもの。」

サクラはさらに静かな声で呟いた。自分が好きなことをしているとき、突然その道を奪われるのはとても辛い。それを避けるためには、無理に誰かに合わせることなく、自分を貫いて生きることが大切だということに気づいていた。たとえ強制的に何かを変えられてしまうとしても、心の中で決して折れないようにしよう。サクラはその覚悟を決めた。

画面に映るコメントは、まだしばらく残っている。けれど、サクラはそれに振り回されない。彼女はそっと目を閉じ、深呼吸をした。

「何があっても、私は大丈夫。」

心の中で強くそう呟いた。サクラの中には、まだまだ弱さもあるけれど、それ以上に自分を支える力があることを彼女は知っている。それは、父親から学んだこと、そしてこれまでの経験が教えてくれた大事なことだ。

「もう一度、やり直せる。」

サクラは再びペンを取り、自分の手で物語を紡ぎ始めた。前向きに、自分の心の中で浮かんだものを形にするために。どんなに辛い時があっても、絶対にあきらめない。それがサクラの決意だった。

そして、サクラは心の中で強く誓った。どんな困難にも負けず、折れない心を持ち続けること。自分の価値を信じて、心から大切にしたいことを続けていく。それが、彼女にとって一番大事なことだった。