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オールディーズ ダンスパーティー

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「おはようございます」

「今日は、楽しみですね」

「そうね、みんな楽しんでもらえると嬉しいな」

「聴いたことないような曲ばかり」

「それでも、お年寄りたちが喜んでくれればいい」

「ですねーーー」

「やっぱり、ビートルズなのかしら」

音楽では10代にビートルズやその影響下で現れたグループ・サウンズ(以下GS)の洗礼を受け、大学生はジャズ喫茶やゴーゴー喫茶を溜まり場にしてアングラ劇団を楽しむという青春だった。このためビートルズ世代(朝日新聞「どらく」)、またはGS世代と呼ばれるが、ほとんどの者はむしろGSの方を好み、ビートルズ・サウンドに触れていたのは少数派であったという。

「あらー、ビートルズじゃないのかな」

「ちがうみたいね」

いいじゃないの幸せなら○

夜明けのスキャッ○

どしゃぶりの雨の中○

みんな大喜び、ビートルズもかけて、

のりのりで踊っている。

「毒子さん、たのしいのー」

「20じゃった、この歌の頃」

「若いね」

みんな、昔を懐かしんですごく喜んでいる。

お夏清十郎のように大恋愛した人もいるのだろうか。

以外に受けたのが、松田聖子。

「はあー?」

って感じ。

「聖子ちゃんカットがかわいかった」

「八重歯もかわいかった」

「賞をもろうても泣かなくて、バッシング受けて泣く練習をしたらしい」

おもしろいほど、大盛り上がりである。

ひとそれぞれ、大切にしてる思い出があり、

それを話すときの人々の顔は生き生きとしている。

結局最後は、花笠温度と炭坑節になって

無事に終了した。

今回、一番の私は、おばあちゃんたちが

ギャザースカートをほしがったことである。

「一度着てみたかった」

「ポニーテールもいいよね」

いくつになっても、ギャルなんだね。

「ジュークボックスも欲しい」

いろんなご要望ありがとうございます。

みんなでアメリカンドッグを食べながら、

昔話に花が咲く。

聞いていると、不思議なことに、

何度も同じ話をする人はいなかった。

どうしてなんだろう。

꒰◍ᐡᐤᐡ◍꒱

次の日、

ガーデニングで栗と暖地桜桃とびわが植えられた。

どれも、手入れが簡単だが、

この地は、温習蜜柑が育つほどあたたくかはないので、

少し心配である。

暖地桜桃は、冬場に石灰硫黄合剤とマシン油乳剤を

しっかりかけてやれば、栽培は大変簡単。

まあ、だめもとですね。


あ、そうそう。

エアー恋愛をしていたおばあちゃまたちが、

ヒューマノイドと恋愛を始めたようで、

あっちにほら一組、こっちでも一組。

デートを楽しんでいる。

鎌倉の中で、二人でお餅を焼いたり、

雪合戦したり、追いかけっこしたり、

年齢関係なく、恋をしてる姿は生き生きしていて、

愉しそう。

灰になるまで恋をする。

いいですね。




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