49 / 113
反社会性人格障害VS境界性人格障害はお好きですか
しおりを挟む
反社会性人格障害VS境界性人格障害はお好きですか
反社会性人格障害VS境界性人格障害はお好きですか
「何でそんな話するのよーー」
「やめてーーー」
言葉にはならないがそぶりでフラッシュバック一歩手前なのは、明白だった。
悪役令嬢 毒子はがたがたと震えて、おびえた表情。
それでも、話をやめない対面の男。
問題がある場所、人からは距離を置く。
それが鉄則なのに、動くこともできないでいる。
まだ延々と話し続けている。
「ああ、やっととまった」
「よくある話じゃないか、気にするな」
「はあー?食事のときにするような話じゃないだろう」
「世間話じゃないか」
「もっと楽しい話してよ」
さっきまであんなに幸せだったのに、この男はまったく。
自分の不幸を巻き散らかして・・・。
「いや、あまりに楽しそうだから」
「自分のカウンセリングの担当者が休みで、それを告げた受付のおばさんの
言い方、態度が気に入らないからって・・・」
すべて、心の中の反論だ。
後で聞いた話だが、この時、彼は毒子が示したのと同じような症状になっていたという。
受付の人にそっけない態度を示されただけで、それほどショックを受けるものなのか。
反社会性パーソナリティ障害(はんしゃかいせいパーソナリティしょうがい、英語: Antisocial Personality Disorder、ASPD)、もしくは非社会性パーソナリティ障害(ひしゃかいせいパーソナリティしょうがい、英語: Dissocial Personality Disorder、DPD)は、社会的規範や他者の権利・感情を軽視し、人に対して不誠実で、欺瞞に満ちた言動を行い、暴力を伴いやすい傾向があるパーソナリティ障害である。診断には、子供の頃は行為障害(素行症)であった必要がある[1]。加齢と共に30代までに軽くなる傾向もある。
境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の治療法 主な治療法は2つです。 「気分の落ち込み・強い不安感・怒りの感情・冷静でいられない」などの症状に対しては、抗うつ剤や抗不安薬などの薬を用いて治療します。 並行して、精神科医や臨床心理士によるカウンセリングや行動療法で根気よく治療して行きます。
解離性障害は、自分が自分であるという感覚が失われている状態といえるでしょう。たとえば、ある出来事の記憶がすっぽり抜け落ちていたり、まるでカプセルの中にいるような感覚がして現実感がない、いつの間にか自分の知らない場所にいるなど、様々な症状があります。
こうした中で、自分の中にいくつもの人格が現れるものを多重人格障害(解離性同一性障害)といいます。ある人格が現れているときには、別の人格のときの記憶がないことが多く、生活面での様々な支障が出てきます。
これらの症状は、つらい体験を自分から切り離そうとするために起こる一種の防衛反応と考えられています。治療では、安心できる環境にすること、家族や周囲の人が病気について理解することがとても大切です。
毒子は、久しぶりに家族と国立の精神科の受診をし、
薬の待ち時間の間を焼肉ランチを一緒に食べていた。
「ありがとうね、いつも」
「おいしいねー」
毒子は、笑顔満面で食べていたのだが、
家族は受付の女性の悪口を言い始める。
言い終わっても、気分が収まらないらしく、
「病院行くのやめようかな」
と、言い始めた。
せっかく毎週通院できていたのに、ここのところ不定期になっているので、
「少し過敏になってるのかもよ」
と、言ったのが気に入らなかったのか、
幼女や少女の連れ去り事件の話し、児童、幼児虐待の話をしはじめた。
彼が機嫌が悪いのに、しったかで上から目線で受け答えをしたととられたのだろうか。
急に矛先が毒子に向かってくる。
彼は、反社会性人格障害だから、
「まあ、仕方ないか、変えられるのは自分」
と、言い聞かせる。
悪役令嬢 毒子は境界性人格障害と解離性人格障害であった。
病気オンパレード。
毒子も空気が読めない子だ。
何か気に障る言い方をしたのかもしれない。
食事はほんとに、ちょっとのことでおいしいものをおいしいねと食べられなくなる。
だから、おいしいものをおいしいねと食べられるときは、
心から感謝して至福のときを味わおうと思う。
毒子自身も話題には気をつけなければと思う。
人から傷つけられたことは、何年も覚えているくせに、
人を傷つけてしまったことは、気がつかなかったり、
気がついてもすぐに忘れてしまうからだ。
その日は、お互いに久しぶりなので少し両方とも過敏になっているのだろうと、
忘れることにした。
後半は、にこやかに会話も穏やかなものになって、その店を出た。
薬局によって、処方を受け取って、外に出て帰ろうとした途端、
雷がとても大きな音でなり始めた。
「大丈夫かな、ちゃんと帰れるかな」
「めがねが曇って、前が見えない」
と、話をしながら自転車で帰りを急ぐ。
土砂降りの雨で、手に当たって痛い。
坂を下りたあたりで、家族はめがねをはずした。
「まったく見えないんだもん、湯気とかはコーティングしてあるから平気なのに」
と、不安げに話している。
公園を抜け、商店街に出た。
雨降りのいやなところは、歩いている人が後ろも確認しないで、
道路中央に突然寄ってくる。
「危ないよね。突然ふらふらとまんなかに出てきて」
「こわいよね」
「自転車のほうが悪いって判断になるんだろうし」
と、とおり過ごそうとしたら、
「舌打ちされた」
と、報告された。
「いいの、そういうのは全部自分に帰ってくるんだから」
「どういうこと?あの男子高校生、なんでしたうち」
「あの子が道路の真ん中に出てきたの」
「ああ、それでしたうちなのか」
なんか、そのときの様子を想像して、笑ってしまう。
彼にすれば、公衆の面前で恥をかかされた。
と思ったのだろう。
「だとしたら、ごめんなさいだね」
「何も人前でってことなんでしょう」
「素直に聴ける言葉も聞けなくなる」
「思春期だしね」
「そうだね、若くていいね」
犬も歩けば棒にあたる。
外に出れば本当にいろんな人がいて、いろんな出来事がある。
それもまた楽しからずや。
苦手な人を苦手だと思ってしまう自分のことも、実は自分は苦手なんです
反社会性人格障害VS境界性人格障害はお好きですか
「何でそんな話するのよーー」
「やめてーーー」
言葉にはならないがそぶりでフラッシュバック一歩手前なのは、明白だった。
悪役令嬢 毒子はがたがたと震えて、おびえた表情。
それでも、話をやめない対面の男。
問題がある場所、人からは距離を置く。
それが鉄則なのに、動くこともできないでいる。
まだ延々と話し続けている。
「ああ、やっととまった」
「よくある話じゃないか、気にするな」
「はあー?食事のときにするような話じゃないだろう」
「世間話じゃないか」
「もっと楽しい話してよ」
さっきまであんなに幸せだったのに、この男はまったく。
自分の不幸を巻き散らかして・・・。
「いや、あまりに楽しそうだから」
「自分のカウンセリングの担当者が休みで、それを告げた受付のおばさんの
言い方、態度が気に入らないからって・・・」
すべて、心の中の反論だ。
後で聞いた話だが、この時、彼は毒子が示したのと同じような症状になっていたという。
受付の人にそっけない態度を示されただけで、それほどショックを受けるものなのか。
反社会性パーソナリティ障害(はんしゃかいせいパーソナリティしょうがい、英語: Antisocial Personality Disorder、ASPD)、もしくは非社会性パーソナリティ障害(ひしゃかいせいパーソナリティしょうがい、英語: Dissocial Personality Disorder、DPD)は、社会的規範や他者の権利・感情を軽視し、人に対して不誠実で、欺瞞に満ちた言動を行い、暴力を伴いやすい傾向があるパーソナリティ障害である。診断には、子供の頃は行為障害(素行症)であった必要がある[1]。加齢と共に30代までに軽くなる傾向もある。
境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の治療法 主な治療法は2つです。 「気分の落ち込み・強い不安感・怒りの感情・冷静でいられない」などの症状に対しては、抗うつ剤や抗不安薬などの薬を用いて治療します。 並行して、精神科医や臨床心理士によるカウンセリングや行動療法で根気よく治療して行きます。
解離性障害は、自分が自分であるという感覚が失われている状態といえるでしょう。たとえば、ある出来事の記憶がすっぽり抜け落ちていたり、まるでカプセルの中にいるような感覚がして現実感がない、いつの間にか自分の知らない場所にいるなど、様々な症状があります。
こうした中で、自分の中にいくつもの人格が現れるものを多重人格障害(解離性同一性障害)といいます。ある人格が現れているときには、別の人格のときの記憶がないことが多く、生活面での様々な支障が出てきます。
これらの症状は、つらい体験を自分から切り離そうとするために起こる一種の防衛反応と考えられています。治療では、安心できる環境にすること、家族や周囲の人が病気について理解することがとても大切です。
毒子は、久しぶりに家族と国立の精神科の受診をし、
薬の待ち時間の間を焼肉ランチを一緒に食べていた。
「ありがとうね、いつも」
「おいしいねー」
毒子は、笑顔満面で食べていたのだが、
家族は受付の女性の悪口を言い始める。
言い終わっても、気分が収まらないらしく、
「病院行くのやめようかな」
と、言い始めた。
せっかく毎週通院できていたのに、ここのところ不定期になっているので、
「少し過敏になってるのかもよ」
と、言ったのが気に入らなかったのか、
幼女や少女の連れ去り事件の話し、児童、幼児虐待の話をしはじめた。
彼が機嫌が悪いのに、しったかで上から目線で受け答えをしたととられたのだろうか。
急に矛先が毒子に向かってくる。
彼は、反社会性人格障害だから、
「まあ、仕方ないか、変えられるのは自分」
と、言い聞かせる。
悪役令嬢 毒子は境界性人格障害と解離性人格障害であった。
病気オンパレード。
毒子も空気が読めない子だ。
何か気に障る言い方をしたのかもしれない。
食事はほんとに、ちょっとのことでおいしいものをおいしいねと食べられなくなる。
だから、おいしいものをおいしいねと食べられるときは、
心から感謝して至福のときを味わおうと思う。
毒子自身も話題には気をつけなければと思う。
人から傷つけられたことは、何年も覚えているくせに、
人を傷つけてしまったことは、気がつかなかったり、
気がついてもすぐに忘れてしまうからだ。
その日は、お互いに久しぶりなので少し両方とも過敏になっているのだろうと、
忘れることにした。
後半は、にこやかに会話も穏やかなものになって、その店を出た。
薬局によって、処方を受け取って、外に出て帰ろうとした途端、
雷がとても大きな音でなり始めた。
「大丈夫かな、ちゃんと帰れるかな」
「めがねが曇って、前が見えない」
と、話をしながら自転車で帰りを急ぐ。
土砂降りの雨で、手に当たって痛い。
坂を下りたあたりで、家族はめがねをはずした。
「まったく見えないんだもん、湯気とかはコーティングしてあるから平気なのに」
と、不安げに話している。
公園を抜け、商店街に出た。
雨降りのいやなところは、歩いている人が後ろも確認しないで、
道路中央に突然寄ってくる。
「危ないよね。突然ふらふらとまんなかに出てきて」
「こわいよね」
「自転車のほうが悪いって判断になるんだろうし」
と、とおり過ごそうとしたら、
「舌打ちされた」
と、報告された。
「いいの、そういうのは全部自分に帰ってくるんだから」
「どういうこと?あの男子高校生、なんでしたうち」
「あの子が道路の真ん中に出てきたの」
「ああ、それでしたうちなのか」
なんか、そのときの様子を想像して、笑ってしまう。
彼にすれば、公衆の面前で恥をかかされた。
と思ったのだろう。
「だとしたら、ごめんなさいだね」
「何も人前でってことなんでしょう」
「素直に聴ける言葉も聞けなくなる」
「思春期だしね」
「そうだね、若くていいね」
犬も歩けば棒にあたる。
外に出れば本当にいろんな人がいて、いろんな出来事がある。
それもまた楽しからずや。
苦手な人を苦手だと思ってしまう自分のことも、実は自分は苦手なんです
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
日本の名家の末裔と欧州豪族
ハリマオ65
現代文学
木下七郎は名家の出身。1959年家族が米国旅行に行く時、インフルエンザにかかりで一人日本に残った。ところが飛行機の墜落という悲劇に見舞われ、一瞬にして1人ぼっちになった。しかし木下家では戦前、スイスの銀行にお宝を保管した。
横浜の外人学校に入り、ロスチャイルド家の末裔、リチャードと運命的な出会いをして米国で働いた後、日本に戻りロスチャイルド家の仕事をし、大きな財産を作り上げた。その後、結婚、妻との死別。
死を招く愛~ghostly love~
一布
現代文学
村田洋平と笹森美咲は、幼馴染みで恋人同士だった。
互いが、互いに、純粋に相手を想い合っていた。
しかし、洋平は殺された。美咲を狙っている、五味秀一によって。
洋平を殺した犯人が五味だと知ったとき、美咲は何を思い、どんな行動に出るのか。
【完結!】「頑張ろう石川!」応援企画」!『COSMO’s ~石川に墜落した5人のボランティア宇宙人アイドルの67日の物語~』
M‐赤井翼
現代文学
赤井です。今回は石川県羽咋市に今年の1月1日に起こった能登半島地震の日に石川県に墜落したUFOに乗っていた5人の宇宙人の話です。前作の「浮遊霊」がそこそこ受け入れられたようでしたので、「宇宙人」も受け入れてやってください。まあ、「ノルディック系宇宙人」なんで見た目は人間そっくりです(笑)。4姉妹はニコニーコ星のプリンセスです。ひとりは従者の男性です。被災した「羽咋市」、「輪島市」、「珠洲市」と避難所でボランティアとして頑張る5人の宇宙人を描きます。
「炊き出し」、「蒸留水づくり」、「がれき撤去」、「糞尿処理」などを率先して頑張る彼女たちを本星の大統領である父親は、娘たちは地球人によって「奴隷労働」させられていると勘違いして地球に攻め込みます!圧倒的な科学力の差によってなすすべなく地球は「降伏勧告」を受けます…。ってな感じで話は進みます。
今回は「頑張ろう石川!」のチャリティー企画に乗っかっての作品です。被災地の現状や、来るべき将来の大災害に備えて知っておいて欲しい「避難所運営のノウハウ」なんかも含めて書いていますので、基本「ゆるーく」、一部の人には「しっかり」と読んでいただければ嬉しいです!
それでは「COSMO’s」始まりまーす!
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
社会復帰日記
社会復帰中
現代文学
鬱病に至る経過から、社会復帰の過程を書きます。
日記として、毎日更新を行っていきます。
この文章は、note、エブリスタ、小説家になろう、セルバンテス、ShortNoteに同じ内容のものを投稿しています。見やすい媒体でご覧ください。
名前を書くとお漏らしさせることが出来るノートを拾ったのでイジメてくる女子に復讐します。ついでにアイドルとかも漏らさせてやりたい放題します
カルラ アンジェリ
ファンタジー
平凡な高校生暁 大地は陰キャな性格も手伝って女子からイジメられていた。
そんな毎日に鬱憤が溜まっていたが相手が女子では暴力でやり返すことも出来ず苦しんでいた大地はある日一冊のノートを拾う。
それはお漏らしノートという物でこれに名前を書くと対象を自在にお漏らしさせることが出来るというのだ。
これを使い主人公はいじめっ子女子たちに復讐を開始する。
更にそれがきっかけで元からあったお漏らしフェチの素養は高まりアイドルも漏らさせていきやりたい放題することに。
ネット上ではこの怪事件が何らかの超常現象の力と話題になりそれを失禁王から略してシンと呼び一部から奉られることになる。
しかしその変態行為を許さない美少女名探偵が現れシンの正体を暴くことを誓い……
これはそんな一人の変態男と美少女名探偵の頭脳戦とお漏らしを楽しむ物語。
窓に描いた100の物語<短歌集>
uta
現代文学
~瞼を閉じて生まれた言葉たち~
美しい日本語が好きです。
ただただ日本語の美しさを追求したくて書き溜めた短歌たち。
特に歌の説明は致しておりませんので、自由な解釈でお読み下さい。
テーマは様々です。
ひとつでも皆様の心に届く歌があれば幸せなことです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる