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毒子と楽しいDQ10グルメ

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毒子と楽しいDQ10グルメ

作者:春秋花壇
毒子と楽しいDQ10グルメ



「ねえー、一緒に遊びたい」

「いいよ、どこにいく」

「迷宮のカードがたくさんあってこなしたい」

「オーケー、何のカード」

「うんとね、幻界の五諸侯強」

「じゃあ、いこうか」

「わーい、嬉しい。今日は楽しいDQ10デート」

二人はまるで子猫がじゃれあうようにはしゃいで、小躍りしてる。

いっぱい、いいねして、ぴょんぴょんはねて。

傍目から見ても、とっても楽しそうな熱々カップルだ。



「だーいすき。ありがとう」

「私もだよ。大好き」



そばに氷があったら、とろけてしまいそうな勢いだ。

何戦かをちょっときつかったが、クリアーすることができて、

二人はジュレットの住宅村にいた。



2階は、和室になっていて、布団が二枚用意されていた。



その上で二人ごろごろして、将来の夢を語り合う。

今朝、二人で小説を書いて「小説家になろう」のラジオ大賞に応募した。



やっぱり、彼の文章は明快で簡潔でわかりやすく、神回しといいたくなるような台詞回しだった。

そんな彼の小説が、毒子は大好きだった。



スカイプをしながらするDQ10は、本当に楽しい。

リアルでお互いの生ボイスを聞きながら、ゲームの映像で遊べる。



より身近に感じることができて、嬉しさも倍増する。



彼は納豆が好きだった。



「ねー、おくら納豆やいか納豆、まぐろ納豆もすき」

「あまり好き嫌いはないな」

「おいしそうだね」

「リアルで早く会いたいね」

「一緒にリアルでいて、たまにこうしてゲームができたらとっても楽しそう」



まるで高校生の恋人たちのように夢を語り合っている。



2階の和室のコタツに一緒に座ってみたり、

囲炉裏を囲んで

「ここで栗をやいて、トン汁を作るの」



おままごとのようにしたいことを話し合っていた。



突然、スカイプからDQ10のチャットの音が矢継ぎ早に聞こえてくる。



「あうう、またか」



二人の大切な時間をいつもこうして邪魔される。



「ごめん、しつこいね。ログアウト表示にすればよかった」



どうやら、二人で住宅村にいるのがばれて、また死にたいとか言ってきているようだ。



毒子もやきもち焼きだが、彼のほかの女たちもかなりのやきもち焼きである。



「これがリアルだったら、電源ぶっちんしちゃうかも」



と、いたずらっぽく言うと、



「おいおい、まじにやりそう。」



と、笑っている。



雨降って地固まる。



チャットが終わると、また布団のところに行き、いちゃいちゃしている。



DQ10グルメは、極上納豆の手巻き寿司にしましょうか。
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