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悪役令嬢 毒子 緊急事態発令 怒りの制御
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3、2、1 ドカーン
「死にたきゃ死ねよ、死ねーー」
まあ、今夜の悪役令嬢 毒子の機嫌の悪さは原爆並み。
かつてないほど、暴走しまくっています。
原因は、昨日久しぶりの彼とのスカイプデートだったんですが、
ボイスチャットを楽しんでいたら、彼のDQ10のチャットの音が
ものすごい速さでピコピコピコピコ、なり続け、
その相手が、毒子の小説を読んで
「死にたい、自殺する」
と、彼を脅したのです。
この56日間、毒子はゲーム内で彼と遊ぶことを、我慢してきました。
それは、とってもつらいことでした。
リゼロのレムのように彼を大すきだったから、
毎日でも会いたいのに。
恥ずかしそうに、
「大好きだよって言ってくれるあなたが好きです。」
「ずっと一緒にいようなといってくれるあなたが好きです。」
「そばにいて欲しいといってくれるあなたが好きです。」
「明日暇か、会いたいといってくれるあなたが好きです。」
「いつみてもかわいいなと頭をなででくれるあなたが好きです。」
「夜中に寂しくなって、メールすると、どうした?といってくれるあなたが好きです。」
悪役令嬢 毒子は、彼の小説の記事をツイッターで一日に何度も宣伝のためにリツィートしていて、
急に思い出していらいらし始めたみたいです。
彼は、ものすごく具合が悪くなり、
小説を再開したいといいながら、
まったく書くことができませんでした。
「お前らは、わたくしが我慢してる間、昨日もその前も毎日一緒に遊んでるじゃないかー。ずーと56日間の間、遊んできたじゃないかー。」
悪役令嬢 毒子は怒りを制御できず、わなわなと震え、
その間、雪が降り、ダイヤモンドダストが舞い、光が収束してオーロラになることもできず
さまよい揺らぎ続けています。
悪役令嬢 毒子は、解離性同一性障害です。
怒りの病気とも言われています。
しかし、怒りを制御し、昇華することを覚えなければ、
これから、より大きなことはできません。
それどころか、怒りのために記憶をなくし、
気がついたらとんでもないところで暮らしていた。
ということになりかねません。
悪役令嬢 毒子は、深呼吸をすると、ユーチューブで波の音をかけ、
座って、上のほうの蛍光灯を眺めました。
1.怒りをコントロールする時に知っておきたい3つのポイント
1-1.怒りを抑えると、実はやる気も低下する
1-2.原因を理解しないと、怒りは再発する
1-3.怒りは、あなたの成長の機会になる
2.怒りをコントロールするために知っておきたい3つの原因
2-1.前提が崩れる
2-2.大切な価値観が無視される
2-3.不健康な状態
3.【怒りのコントロール】場面別・今すぐできる17の方法
3-1.怒りの最中
3-2.怒りを引きずっている時
4.怒りを予防するためのオススメの習慣
4-1.貯めずに捨てる
4-2.確認のコミュニケーションを増やしていく
4-3.感謝に目を向ける
いくつかチェックしながら、怒りの制御を真剣に学ぼうと思いました。
今日は海の日です。残念ながら、東京は今日も雨でした。
昨日、彼は、DQ10のチャットがやむと、マイクをはずして泣き叫んでいました。
小説書きたいのに、呼び出されて、書く時間がない。
アトピーがひどいといってもお構いなしに色々言ってくる。
どうしたらいいんだよ。ゆっくり休ませてくれーよー。
スカイプが終わってからもまた呼び出されたらしく、
魔法の迷宮に居ました。
普通の人でもそうでしょうが、特にアディクションのある人やメンヘラーは
4つの感情「H.A.L.T.」に注意しないとダメですね。
「H.A.L.T.」とは?
Hunger(空腹)、Anger(怒り)、Loneliness(寂しさ)、Tiredness(疲れ)の頭文字からとったもの。
アディクションに逆戻りしたり、気がつくとうつがひどくなって居たりします。
悪役令嬢 毒子の怒りは少し収まったようです。
「ばしゃーん」「ざざーーー」
2月のある寒い日。
悪役令嬢 毒子は裸で新宿にあるやくざの事務所に居ました。
拉致されて、脅され、裸にされて、頭から水をかけられていました。
包丁をたたみに突き立てられ、
「これでお前を殺す。まぶにしようと思ってたのに、こけにしやがって」
男は怒りが抑えられないらしく、悪役令嬢 毒子をにらみつけています。
毒子は、少し前、その男に誘われて、何度かお茶を飲んだことが在りました。
ただ、それだけです。肉体関係もありません。
それなのに・・・
男は毒子と結婚しようと思っていたというのです。
「はあーー?」
そして、思うようにならない毒子に対しての制裁がこれです。
この人は・・・
どうしてあげたらいいのか毒子はわかりませんでした。
事務所には数名の男の人たちが居ました。
「兄貴」
と、呼ばれているところを見ると、まんざら三下ということでもないようです。
毒子が寒くて震えていると、サントリーのだるまをもってきました。
「寒いのか、飲むか」
と、コップに注いでくれました。
毒子は少し飲むと、コップを男に渡しました。
その男が「かしら」と呼ぶ人がいました。
彼が、みんなの前で恥をかかないで
なおかつ、この場を収めるには
この頭と呼ばれる男に頼むしかありませんでした。
雪が降り始めました。ダイヤモンドダストが静かにキラキラと舞っています。
氷の微笑で男を見つめると男は少しの間動かなくなりました。
「お茶を一緒にのみに行きませんか。お話があります」
と、穏やかに頭と呼ばれる男に話しかけました。
「おお」
と、頭と呼ばれる男は返事をし、バスタオルを投げてくれました。
毒子は、全身裸でずぶぬれだったからです。
毒子は、洋服を着ると、頭と喫茶店に行きました。
ディスコクラブでみんなで遊んでるときに知り合ったこと、
その後何度かみんなで食事をしたりしたが、二人きりであったことはないこと。
なので、肉体関係もないこと。急に粘着され始めたので、逃げたら拉致されたこと。
を説明しました。
「だよなー。君のような美しい女性が、生稲の相手であるわけないよなー」
と、まぶしそうな目で毒子をみつめ、
「わかった。俺からはなしておくから。今後、こんなことは二度とないようにするから」
と、頭を下げた。
「しっかし、いい女だよなー。こんな状態なのに生稲に恥を欠かせないようにしてる。
俺がまぶにしたいくらいだぜ」
「若い衆の不始末、申し訳ありませんでした」
と、真剣にわびている。
淡く光は収束しはじめ、薄いオーロラができている。
レースのカーテンのように揺らめいている。
外は如月、粉雪がちらちらと舞っていた。
「死にたきゃ死ねよ、死ねーー」
まあ、今夜の悪役令嬢 毒子の機嫌の悪さは原爆並み。
かつてないほど、暴走しまくっています。
原因は、昨日久しぶりの彼とのスカイプデートだったんですが、
ボイスチャットを楽しんでいたら、彼のDQ10のチャットの音が
ものすごい速さでピコピコピコピコ、なり続け、
その相手が、毒子の小説を読んで
「死にたい、自殺する」
と、彼を脅したのです。
この56日間、毒子はゲーム内で彼と遊ぶことを、我慢してきました。
それは、とってもつらいことでした。
リゼロのレムのように彼を大すきだったから、
毎日でも会いたいのに。
恥ずかしそうに、
「大好きだよって言ってくれるあなたが好きです。」
「ずっと一緒にいようなといってくれるあなたが好きです。」
「そばにいて欲しいといってくれるあなたが好きです。」
「明日暇か、会いたいといってくれるあなたが好きです。」
「いつみてもかわいいなと頭をなででくれるあなたが好きです。」
「夜中に寂しくなって、メールすると、どうした?といってくれるあなたが好きです。」
悪役令嬢 毒子は、彼の小説の記事をツイッターで一日に何度も宣伝のためにリツィートしていて、
急に思い出していらいらし始めたみたいです。
彼は、ものすごく具合が悪くなり、
小説を再開したいといいながら、
まったく書くことができませんでした。
「お前らは、わたくしが我慢してる間、昨日もその前も毎日一緒に遊んでるじゃないかー。ずーと56日間の間、遊んできたじゃないかー。」
悪役令嬢 毒子は怒りを制御できず、わなわなと震え、
その間、雪が降り、ダイヤモンドダストが舞い、光が収束してオーロラになることもできず
さまよい揺らぎ続けています。
悪役令嬢 毒子は、解離性同一性障害です。
怒りの病気とも言われています。
しかし、怒りを制御し、昇華することを覚えなければ、
これから、より大きなことはできません。
それどころか、怒りのために記憶をなくし、
気がついたらとんでもないところで暮らしていた。
ということになりかねません。
悪役令嬢 毒子は、深呼吸をすると、ユーチューブで波の音をかけ、
座って、上のほうの蛍光灯を眺めました。
1.怒りをコントロールする時に知っておきたい3つのポイント
1-1.怒りを抑えると、実はやる気も低下する
1-2.原因を理解しないと、怒りは再発する
1-3.怒りは、あなたの成長の機会になる
2.怒りをコントロールするために知っておきたい3つの原因
2-1.前提が崩れる
2-2.大切な価値観が無視される
2-3.不健康な状態
3.【怒りのコントロール】場面別・今すぐできる17の方法
3-1.怒りの最中
3-2.怒りを引きずっている時
4.怒りを予防するためのオススメの習慣
4-1.貯めずに捨てる
4-2.確認のコミュニケーションを増やしていく
4-3.感謝に目を向ける
いくつかチェックしながら、怒りの制御を真剣に学ぼうと思いました。
今日は海の日です。残念ながら、東京は今日も雨でした。
昨日、彼は、DQ10のチャットがやむと、マイクをはずして泣き叫んでいました。
小説書きたいのに、呼び出されて、書く時間がない。
アトピーがひどいといってもお構いなしに色々言ってくる。
どうしたらいいんだよ。ゆっくり休ませてくれーよー。
スカイプが終わってからもまた呼び出されたらしく、
魔法の迷宮に居ました。
普通の人でもそうでしょうが、特にアディクションのある人やメンヘラーは
4つの感情「H.A.L.T.」に注意しないとダメですね。
「H.A.L.T.」とは?
Hunger(空腹)、Anger(怒り)、Loneliness(寂しさ)、Tiredness(疲れ)の頭文字からとったもの。
アディクションに逆戻りしたり、気がつくとうつがひどくなって居たりします。
悪役令嬢 毒子の怒りは少し収まったようです。
「ばしゃーん」「ざざーーー」
2月のある寒い日。
悪役令嬢 毒子は裸で新宿にあるやくざの事務所に居ました。
拉致されて、脅され、裸にされて、頭から水をかけられていました。
包丁をたたみに突き立てられ、
「これでお前を殺す。まぶにしようと思ってたのに、こけにしやがって」
男は怒りが抑えられないらしく、悪役令嬢 毒子をにらみつけています。
毒子は、少し前、その男に誘われて、何度かお茶を飲んだことが在りました。
ただ、それだけです。肉体関係もありません。
それなのに・・・
男は毒子と結婚しようと思っていたというのです。
「はあーー?」
そして、思うようにならない毒子に対しての制裁がこれです。
この人は・・・
どうしてあげたらいいのか毒子はわかりませんでした。
事務所には数名の男の人たちが居ました。
「兄貴」
と、呼ばれているところを見ると、まんざら三下ということでもないようです。
毒子が寒くて震えていると、サントリーのだるまをもってきました。
「寒いのか、飲むか」
と、コップに注いでくれました。
毒子は少し飲むと、コップを男に渡しました。
その男が「かしら」と呼ぶ人がいました。
彼が、みんなの前で恥をかかないで
なおかつ、この場を収めるには
この頭と呼ばれる男に頼むしかありませんでした。
雪が降り始めました。ダイヤモンドダストが静かにキラキラと舞っています。
氷の微笑で男を見つめると男は少しの間動かなくなりました。
「お茶を一緒にのみに行きませんか。お話があります」
と、穏やかに頭と呼ばれる男に話しかけました。
「おお」
と、頭と呼ばれる男は返事をし、バスタオルを投げてくれました。
毒子は、全身裸でずぶぬれだったからです。
毒子は、洋服を着ると、頭と喫茶店に行きました。
ディスコクラブでみんなで遊んでるときに知り合ったこと、
その後何度かみんなで食事をしたりしたが、二人きりであったことはないこと。
なので、肉体関係もないこと。急に粘着され始めたので、逃げたら拉致されたこと。
を説明しました。
「だよなー。君のような美しい女性が、生稲の相手であるわけないよなー」
と、まぶしそうな目で毒子をみつめ、
「わかった。俺からはなしておくから。今後、こんなことは二度とないようにするから」
と、頭を下げた。
「しっかし、いい女だよなー。こんな状態なのに生稲に恥を欠かせないようにしてる。
俺がまぶにしたいくらいだぜ」
「若い衆の不始末、申し訳ありませんでした」
と、真剣にわびている。
淡く光は収束しはじめ、薄いオーロラができている。
レースのカーテンのように揺らめいている。
外は如月、粉雪がちらちらと舞っていた。
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