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9歳 クラフトmini「マリンスライム」 夏の海のようなスライムを作ろう!

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クラフトmini「マリンスライム」 夏の海のようなスライムを作ろう!

潮が9歳の時に初めて訪れたのは、板橋区立教育科学館だった。彼女の心は、科学とクラフトの魅力に満ちていた。その日は特に、夏の海をイメージしたスライム作りのワークショップに参加するために、心を躍らせていた。

潮の手元に配られた透明なスライムの素材は、まるで透き通る海のようだった。まずは、ラメを加え、その輝きがスライムの中で星のように散らばる様子にうっとりした。次に、小さな青や白のビーズをスライムに混ぜ込み、海の波や泡を表現した。最後に、潮は小さな船のおもちゃとクジラのフィギュアを慎重にスライムの中に配置した。

「これで完成!」と、潮は誇らしげに言った。彼女の作ったスライムは、まるでミニチュアの海の世界そのものだった。スライムを手に取ると、その柔らかな感触とともに、波の音や潮風の香りさえ感じられるような気がした。

ワークショップの終了後、潮は自分の作ったスライムを持ち帰り、家でもアレンジを楽しんだ。彼女の部屋は、次第にさまざまなスライム作品でいっぱいになり、まるで小さな海洋博物館のようになった。

潮にとって、このスライム作りは単なる遊びではなく、創造力を育む大切な時間だった。彼女は、いつか本物の海を見に行きたいという夢を持ち続け、その夢が叶う日を楽しみにしていた。

作り方のポイント
透明スライムの作成: 透明なボンドと水を混ぜ合わせ、ホウ砂水溶液を少しずつ加えていく。しっかりと混ぜることで、滑らかな透明スライムが完成。
ラメやビーズの追加: ラメやビーズをスライムに混ぜることで、キラキラとした海の輝きを表現。均等に混ざるように注意。
飾り付け: 小さな船やクジラのフィギュアをスライムに入れて、海の風景を再現。フィギュアが沈まないように配置するのがポイント。
楽しみ方の提案
色を変えてみる: 青だけでなく、緑やピンクなどの色を使って、異なる海の表情を楽しむ。
香りを加える: 海を感じさせるエッセンシャルオイルを少量加えることで、よりリアルな海の雰囲気を演出。
スライムの形を変える: 貝殻やサンゴの形をしたモールドを使って、様々な形のスライムを作ってみる。
潮の夏の思い出は、こうして一つのスライムに詰まっていた。そして、そのスライムは彼女にとって、創造の喜びと海への憧れを象徴する特別な宝物となったのだった。






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