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2023年特殊詐欺被害、452億円に確定：巧妙化・多様化する手口に警戒を

2023年特殊詐欺被害、452億円に確定：巧妙化・多様化する手口に警戒を

概要

警察庁が発表した2023年の特殊詐欺被害統計の確定値によると、被害総額は452億6000万円、認知件数は1万9038件に上り、いずれも前年比増加となりました。特に被害総額は、2月公表の暫定値から約11億円増え、深刻度が増しています。

被害状況

被害総額：452億6000万円（前年比22.0％増）
認知件数：1万9038件（前年比8.4％増）
1日当たりの平均被害額：1億2399万円（前年比2240万円増）
1件当たりの平均被害額：243.8万円（前年比25.2万円増）
手口別内訳

架空料金請求詐欺：5198件（前年比2276件増）、140億4000万円（前年比38億6000万円増）
オレオレ詐欺：2841件（前年比241件減）、59億1000万円（前年比4億8000万円減）
還付金詐欺：2784件（前年比686件増）、55億5000万円（前年比16億6000万円増）
融資・投資詐欺：1941件（前年比1200件増）、40億4000万円（前年比26億6000万円増）
その他：6074件（前年比719件減）、97億2000万円（前年比15億6000万円減）
高まる警戒が必要

2023年の特殊詐欺被害は、巧妙化・多様化がさらに進み、被害総額・認知件数ともに過去最多を記録しました。特に、架空料金請求詐欺や還付金詐欺の被害が急増しており、注意が必要です。

詐欺の手口例

架空料金請求詐欺: 携帯電話料金やガス料金などの未払い料金を装い、支払いを要求する。
オレオレ詐欺: 息子や孫などを装い、金銭を要求する。
還付金詐欺: 税金や社会保険料の還付金を装い、個人情報を聞き出したり、振込口座を指示したりする。
融資・投資詐欺: 高利回りの投資話を持ち掛け、金銭を振り込ませる。
対策

不審な電話やメールには注意し、家族や友人と相談する。
個人情報を安易に教えない。
金銭の振り込みは指示を待つ前に、警察や金融機関に相談する。
振り込め詐欺被害防止のための啓発情報に積極的に触れる。
日本は詐欺大国か？

近年、特殊詐欺の被害は世界各国で深刻化しています。日本も例外ではなく、被害総額や認知件数において世界トップクラスの水準にあります。しかし、近年は被害減少の傾向も見られ、2023年の被害総額は2019年比で約2割減少しています。

まとめ

巧妙化・多様化する特殊詐欺の手口に、常に注意を払い、被害に遭わないようにすることが重要です。家族や友人と情報共有し、詐欺被害防止のための啓発情報に積極的に触れ、対策を講じましょう。

参考情報

警察庁：https://www.npa.go.jp/
全国共通詐欺被害相談ホットライン：189
内閣府 国民生活センター：https://www.caa.go.jp/
その他

この記事は、2024年6月1日に公開された複数のニュース記事を基に作成しています。
特殊詐欺の被害状況は、日々変化しています。最新の情報については、警察庁や関係機関のホームページ等をご確認ください。