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しあわせの道
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しあわせの道
1972年12月、連載漫画「しあわせ」は、志麻が新しい生活を始める希望に満ちた場面で完結した。その時、私自身もまた新しい人生を歩み始めようとしていた。漫画の連載を終えた後、私は1週間の間に自分の生き方を見つめ直し、ついに決断を下した。エホバへの献身の象徴としてバプテスマを受けることを決めたのだ。
その日、私は教会の水槽の中で、全てを委ねる気持ちでエホバの名前を呼び、その瞬間、自分の心の中で何かが変わったのを感じた。これが本当に新しい人生の始まりだと、心から実感した。私にとって、このバプテスマはただの儀式ではなく、深い意味を持つ決意の表れだった。
それから数ヶ月後、私は専属契約が切れるのを待って漫画家の仕事を辞め、1973年9月からはエホバの証人として全時間奉仕者になった。漫画の世界を離れるのは簡単な決断ではなかったが、私の心の中では、もっと大きな使命が待っていると感じていた。全時間奉仕者としての生活は、漫画家としての忙しい日々とはまるで違うものだったが、それでも心の中で満たされていく感覚があった。
その間、私は二人のアシスタントにエホバの教えを伝える機会を得た。彼女たちが真の幸せへの道を悟るのを手助けすることができたことは、私にとって大きな喜びだった。彼女たちがバプテスマを受け、新たな生活を始める瞬間を共に見届けた時、私は漫画家として達成感を感じたこと以上の充実感を味わった。それは、他の人々を本当の幸せに導くという、何物にも代えがたい経験だった。
1975年からは、私は毎月140時間以上をクリスチャンの宣教活動に費やしている。何気ない日常が、すべて神のための奉仕に変わった。宣教の活動をしているとき、私はいつも一つのことを思う。それは、今まで漫画家として多くの人々に影響を与えてきた自分が、今度は真実を広めるために影響を与えられる立場にいるということだ。私が描いた漫画が、どれほど多くの若者に不道徳な考えを植えつけてしまったかということを思い出すと、私は胸が痛む。しかし今、私はそれを取り戻すために、神の言葉を広める役目を果たしている。この仕事は、どんな漫画家としての成功にも勝るものだと、私は心から信じている。
私の人生は、以前のように高額な収入があるわけではない。漫画家としての人気も、今はもう過去のものとなった。しかし、今の私は、そんなことにこだわらない。それよりも、永遠に続く幸せの道を歩むために、他の人々を助けるという仕事があることに、深い満足感を感じている。この道がどんなに素晴らしいかを、私は毎日実感している。そして、私はただの漫画家ではなく、もっと創造的な仕事をしているのだと思う。私の新しい仕事は、人々の心に希望を与え、真実を広めることであり、それはどんな創作活動よりも価値があるものだ。
また、私は今、真の兄弟愛を示してくれる仲間たちに囲まれている。この共同体に身を置くことで、私は愛と信頼の絆を感じ、心から幸せを感じている。それは、かつての私が経験したことのない充実感だ。かつて、私は一人で自分の成功を追い求め、名声やお金に満足していたが、今はその全てが無意味に思える。そして、何よりも、私は宇宙の偉大な創造者である神を知り、その方に仕えるという素晴らしい特権を持っている。それこそが、私にとって最も大きな幸せであり、希望なのだ。
私の心の中で、漫画家としての栄光よりも、神の教えに従い、他の人々に幸せをもたらすことが最も重要な使命であることを知った時、私は完全に満たされていると感じた。地上の楽園で、神を永遠に賛美し、共に生きるという希望が、私の前に広がっている。この道を歩むことができて、本当に幸せだと、私は心から感じている。
藤井由美子の語った経験は、私の人生の転機であり、これからの人生を永遠に幸せなものへと導いてくれる道しるべとなった。
1972年12月、連載漫画「しあわせ」は、志麻が新しい生活を始める希望に満ちた場面で完結した。その時、私自身もまた新しい人生を歩み始めようとしていた。漫画の連載を終えた後、私は1週間の間に自分の生き方を見つめ直し、ついに決断を下した。エホバへの献身の象徴としてバプテスマを受けることを決めたのだ。
その日、私は教会の水槽の中で、全てを委ねる気持ちでエホバの名前を呼び、その瞬間、自分の心の中で何かが変わったのを感じた。これが本当に新しい人生の始まりだと、心から実感した。私にとって、このバプテスマはただの儀式ではなく、深い意味を持つ決意の表れだった。
それから数ヶ月後、私は専属契約が切れるのを待って漫画家の仕事を辞め、1973年9月からはエホバの証人として全時間奉仕者になった。漫画の世界を離れるのは簡単な決断ではなかったが、私の心の中では、もっと大きな使命が待っていると感じていた。全時間奉仕者としての生活は、漫画家としての忙しい日々とはまるで違うものだったが、それでも心の中で満たされていく感覚があった。
その間、私は二人のアシスタントにエホバの教えを伝える機会を得た。彼女たちが真の幸せへの道を悟るのを手助けすることができたことは、私にとって大きな喜びだった。彼女たちがバプテスマを受け、新たな生活を始める瞬間を共に見届けた時、私は漫画家として達成感を感じたこと以上の充実感を味わった。それは、他の人々を本当の幸せに導くという、何物にも代えがたい経験だった。
1975年からは、私は毎月140時間以上をクリスチャンの宣教活動に費やしている。何気ない日常が、すべて神のための奉仕に変わった。宣教の活動をしているとき、私はいつも一つのことを思う。それは、今まで漫画家として多くの人々に影響を与えてきた自分が、今度は真実を広めるために影響を与えられる立場にいるということだ。私が描いた漫画が、どれほど多くの若者に不道徳な考えを植えつけてしまったかということを思い出すと、私は胸が痛む。しかし今、私はそれを取り戻すために、神の言葉を広める役目を果たしている。この仕事は、どんな漫画家としての成功にも勝るものだと、私は心から信じている。
私の人生は、以前のように高額な収入があるわけではない。漫画家としての人気も、今はもう過去のものとなった。しかし、今の私は、そんなことにこだわらない。それよりも、永遠に続く幸せの道を歩むために、他の人々を助けるという仕事があることに、深い満足感を感じている。この道がどんなに素晴らしいかを、私は毎日実感している。そして、私はただの漫画家ではなく、もっと創造的な仕事をしているのだと思う。私の新しい仕事は、人々の心に希望を与え、真実を広めることであり、それはどんな創作活動よりも価値があるものだ。
また、私は今、真の兄弟愛を示してくれる仲間たちに囲まれている。この共同体に身を置くことで、私は愛と信頼の絆を感じ、心から幸せを感じている。それは、かつての私が経験したことのない充実感だ。かつて、私は一人で自分の成功を追い求め、名声やお金に満足していたが、今はその全てが無意味に思える。そして、何よりも、私は宇宙の偉大な創造者である神を知り、その方に仕えるという素晴らしい特権を持っている。それこそが、私にとって最も大きな幸せであり、希望なのだ。
私の心の中で、漫画家としての栄光よりも、神の教えに従い、他の人々に幸せをもたらすことが最も重要な使命であることを知った時、私は完全に満たされていると感じた。地上の楽園で、神を永遠に賛美し、共に生きるという希望が、私の前に広がっている。この道を歩むことができて、本当に幸せだと、私は心から感じている。
藤井由美子の語った経験は、私の人生の転機であり、これからの人生を永遠に幸せなものへと導いてくれる道しるべとなった。
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