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障害

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障害

学び始めたことを、次第に周囲の人々に伝えたくなった。特に、私の恋人には聖書の教えを学んでほしいと強く思った。「これこそが本当のしあわせの源だ」と心から感じていたからだ。しかし、期待とは裏腹に、彼は全く興味を示すどころか、その話題になると決まって不機嫌になった。私は戸惑い、不安が募るばかりだった。彼が私の学びを受け入れないことに、心の中で次第に疑問が湧いてきた。

「彼にこの道を理解してもらうのは無理なのか?」
「もしこのまま学び続けたら、最終的には彼を失うことになるのだろうか?」
そんな思いが頭の中を駆け巡った。それを考えると、耐えられない気持ちになった。私たちは激しく恋に落ちていたと自分では思っていたが、実際にはその愛がどれほど深いものだったのか、確信を持てずにいた。彼からの電話が来ないだけで、私は仕事が手につかなくなり、心が乱れてしまうほどだった。心の奥底で、彼と結ばれ、幸せな日々を送ることを夢見ていた。

しかし、聖書を学ぶことを続ける中で、私の中で何かが変わり始めた。それは、私自身の生活や価値観が聖書の教えとはかけ離れているという現実に直面したからだ。特に、漫画を描くことに対しての責任の重さを強く感じた。私は漫画家として、無数の若者たちに影響を与える立場にあり、その言葉や内容には大きな責任が伴うことを痛感していた。キャラクターたちが発するセリフ一つ一つが、読者にどれほど大きな影響を与えるかを知っていたからこそ、その重みを感じた。毎週届くファンレターには、子供たちがどんなに敏感に反応しているかが示されており、その反応に責任を感じざるを得なかった。

それでも、商業誌で成功を収めるためには、プロとして売れるものを書かなければならないという現実があった。市場の要求に応えるためには、不道徳な内容や暴力的な要素を含んだ漫画が必要とされることもあった。私はその中で、夢見るような恋愛を描き、少女たちの感情を掻き立てる方法を心得ていた。それが私の成功の秘訣であり、早い段階でトップに立つ助けとなった。

しかし、この成功が私の心を満たすことはなかった。私は自分が学んだことに反する内容を描くことに、次第に耐えられなくなっていった。聖書から学んだ価値観が変化を求めているのに、私はその変化を迎え入れるための力が足りないと感じた。そして、私が進化論を信じていたために、創造者の存在を素直に受け入れることができなかった。学んでいることが正しいと感じる一方で、それが自分の人生とどう結びつくのか、答えが見つからないままでいた。

私は何度も、恋人が一緒に学んでくれたらどれほど良かったかと考えた。彼と一緒に、この新しい世界を共有し、共に学び合いたいと思った。しかし、とうとう彼はその提案を受け入れることなく、ある日、ついに言った。「調べてみるのがこわいんだ」と。私はその言葉を聞いて、心の中で大きなショックを受けた。何が怖いのだろうか? それに対して、私はどう反応すれば良いのか、答えが見つからなかった。

その言葉を聞いたとき、私は彼を本当に愛しているのだろうかと疑いを抱いた。そして、私自身も彼にただ恋していただけだったのかもしれないと、胸の中で答えを探した。私たちの関係は、まるで夢のような恋愛に過ぎなかったのだろうか。それとも、実際にはお互いに深く理解し合えていないままでいたのだろうか。恋愛の本質とは何なのか、私たちはそれを理解し合えているのだろうかと、心の中で苦悩した。

私の中で、聖書に基づいた信念と、現実世界での成功との間に大きなギャップが広がっていくのを感じた。それが私にとって大きな障害となり、心の中に深い葛藤を生み出した。私はどうすればいいのか、何が正しいのか、答えを見つけることができずにいた。






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