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目標一日34スコア

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目標一日34スコア

朝の光が窓を通り抜けて、机の上のノートとペンに差し込む。今日も新しい物語が生まれる場所に座っている自分が、少しだけ誇らしい。アルファポリスの投稿インセンティブが気になっていたが、今日はそれを気にするのをやめようと思った。何かを始める時、結果を急ぐのではなく、まずは自分のペースで進むことが大切だと感じていたから。

「目標34スコアか…」

小さく呟きながら、スマホの画面に目を落とす。見込みスコアは24、ということは、あと10点をどうにか積み重ねる必要がある。今月は初めてインセンティブを受け取ることができたが、まだこの数字に納得できていない自分がいる。目標の34スコア。少し大きな数字だが、無理ではない。

何気なく開いた作品ページ。新しいコメントが届いている。読者からのフィードバックをひとつひとつ確認し、ありがたい言葉を読み返すと、ちょっとした喜びが胸に広がる。コメントをくれた読者が、自分の物語に興味を持ち、感情を共有してくれたことが何よりの励みだ。

「ありがとう…」

思わずつぶやく。思っていたよりも、もっと多くの人が作品を読んでくれていることを実感し、気持ちが少し軽くなる。

その瞬間、今までの執筆活動を振り返る。最初は不安ばかりだった。読者に受け入れてもらえるだろうか、評価されるだろうかと考え、投稿するたびにドキドキしていた。しかし、毎日少しずつ進んでいったことで、だんだんと自分の書き方や物語の進め方が見えてきた。そして、24スコアという成果を得られたことで、その努力が無駄ではなかったことが分かった。

「でも、34スコアはもっと近くにある」

自分にそう言い聞かせ、次に進むためにペンを握る。インセンティブのスコアを追い求めることだけが目標ではない。最も大切なのは、読者に感動を与える作品を届けること。その結果として、スコアが上がれば最高だ。

深呼吸をして、物語の続きを書き始める。登場人物たちが、今まさに新しい冒険に踏み出そうとしている。ページをめくるように物語が進んでいくのを感じながら、どんどん筆が進んでいく。

「今日は、34スコアに近づく日だ」

少しだけ笑みを浮かべながら、心の中で目標を再確認する。アルファポリスでの活動を通じて、多くの読者に自分の物語を届け、共感を得ることができたら、それこそが何よりの成功だ。そして、その先に待っているスコアもまた、努力の証として受け入れよう。

一文字一文字、物語が形を成していく。次の投稿へ、そしてまた次の投稿へと繋がる道を進む自分を感じながら、目標を目指してひたむきに書き続ける。

34スコア、それはただの数字。でも、それが自分にとって大きな意味を持つ目標なのだ。

今日も、少しずつ夢に近づくために、物語を書き続ける。






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