「俺は小説家になる」と申しております

クルコン付きのバイクでロングツーリング楽してみた

クルコン付きのバイクでロングツーリング楽してみた

秋の風が心地よい季節、僕は待ちに待ったロングツーリングに出かけることにした。新しいバイクにはクルーズコントロール（クルコン）が付いていて、長距離の移動をさらに快適にしてくれる。目的地は、海の見える小さな町。日常から離れ、風を感じながら走る時間が待ち遠しかった。

朝日が昇ると同時に、僕はバイクのエンジンをかけた。心地よいサウンドが響き、バイクが自分の体の一部になったような感覚に包まれる。まずは国道をひたすら南へ向かう。街を離れるごとに、周囲の景色が変わっていく。高層ビルから山々へ、そして広がる田園風景へと移り変わる。

「クルコン、セット。」アクセルを一定に保つ必要がなくなり、手が楽になる。これがあれば、長距離の移動もずいぶん楽だ。メーターを見ると、時速80キロ。風が頬を撫で、まるで空を飛んでいるような気分になる。

途中のコンビニで小休憩を取り、コーヒーを買った。外で飲みながら、バイクを眺める。新しい愛車は、黒と赤のツートンカラーで、どこかアグレッシブな印象を与えている。思わず笑みがこぼれる。こうしてツーリングを楽しめることに感謝しながら、再びエンジンをかけた。

国道を離れ、山道に差し掛かる。曲がりくねった道は、クルコンがあるおかげでリラックスして走れる。自然の美しさを堪能しながら、走行中の安定感を感じる。落ち葉が舞い散る中、山の香りが鼻腔をくすぐる。

「すごい、これは最高だ。」心の中で叫ぶ。トンネルを抜けると、目の前に広がる大海原に思わず息を呑む。波がキラキラと光り、海の香りが漂ってくる。まさに、待ち望んだ瞬間だった。

町に着くと、海岸沿いの小さなカフェに立ち寄る。テラス席に座り、海を眺めながら、待ちに待ったランチを楽しむ。地元のシーフードを使った料理は、口の中で広がる旨味がたまらない。ふと周りを見渡すと、他のバイカーたちも楽しんでいる様子だ。皆、笑顔でお互いに交流を楽しんでいる。

食事を終え、再びバイクに跨がる。クルコンを使いながら、帰路に就く。帰り道も、同じ道を辿るが、感じ方はまるで違う。今日は新たな発見がたくさんあった。時折、風景が変わるたびに、心が躍る。

山道を下り、再び国道へ。空がオレンジ色に染まり始め、夕焼けが美しい。長時間のツーリングだが、クルコンのおかげで疲労感が少なく、気分も高揚している。こんなに楽に走れるとは思わなかった。

「また、次のツーリングが楽しみだな。」心の中で次の計画を練りながら、帰路を急ぐ。普段の生活に戻るのが名残惜しいが、また新たな思い出ができたことに感謝する。

夜が更け、家に帰ると温かいお風呂が待っていた。今日の冒険を思い出しながら、湯船に浸かる。疲れが一気に抜け、心も体もリフレッシュされる。

「これこそ、クルコン付きバイクの醍醐味だ。」次の旅の計画を立てることを考えながら、いつしか眠りに落ちた。秋の心地よい風とともに、また新しい冒険が待っている。