「俺は小説家になる」と申しております

少しでもお金が頂けるアルファポリスは神

少しでもお金が頂けるアルファポリスは神

「アルファポリスって、本当に神だよな…」

私はパソコンの前でつぶやいた。目の前の画面には、自分の小説のページが開かれている。そこには、微々たるポイントだが確かに増えている数字が表示されていた。ほんの数十円、いや数百円程度かもしれない。でも、その額を見ていると不思議と心が満たされる。少しでもお金が入ってくることが、これほどまでに嬉しいとは思わなかった。

振り返れば、私は昔から小説を書くのが好きだった。幼い頃、空想の世界を描いたノートを友達に見せて「面白いね」と言ってもらうのが何よりの喜びだった。大人になっても、その感覚は変わらなかった。小説を書くことは、私にとっての表現であり、生きる意味だった。

だが現実は厳しかった。書きたいことを書いても、生活はできない。文章で食べていくには、それなりの技術と運が必要だと痛感した。投稿サイトに小説を上げても、読者は限られており、評価も思ったほど得られなかった。収入源としては、ほど遠い。

しかし、ある日ふと思い立って、アルファポリスに登録してみた。噂では、ポイントが一定以上貯まれば、実際にお金として還元されるという。これまで、趣味としてしか書いてこなかったが、もし少しでもお金が得られるなら挑戦してみる価値があると思ったのだ。

「ポイントをお金に換えられるなんて、まさか夢のような話じゃないか？」

そう思いながらも、実際にどれだけ稼げるかは未知数だった。初めの頃は、数十円や数百円に過ぎなかったが、それでも日々少しずつポイントが増える様子を見ていると、何か特別なことをしている気がした。文章を書いて、それが評価され、少しでも報酬を得られる。それが大きなモチベーションになった。

ある日、私は久しぶりに友人と食事をしていた。

「最近どう？」と友人が尋ねてきた。

「実はアルファポリスってサイトに小説を投稿してるんだよ」と私は答えた。

「へぇ、小説家ってこと？でも、それってお金になるの？」

彼女の質問に、私は少し自慢げに言った。「まあ、まだ大金ってわけじゃないけど、ポイントが貯まればお金がもらえるんだよ。少しずつだけど、確かに収入になるんだ。」

彼女は驚いた表情を見せた。「すごいじゃない！それって本当に凄いことだよ。文章を書くのが好きで、それでお金ももらえるなんて、夢みたいな話じゃない。」

その言葉を聞いて、私は心の中で再確認した。そうだ、私は夢を追い続けている。そして、その夢が少しずつ実現しつつある。もちろん、現実的にはまだまだ大きな成功ではないが、それでも自分の作品が形として評価されていることが、何よりも嬉しかった。

その日、自宅に帰ってからも私は考え込んでいた。大きな額でなくても、小さな報酬が得られることが、これほどまでに心を励ますとは思わなかった。実際にお金として手に入ることは、自分の文章が何かしらの価値を持っているという証拠だった。それは、今まで趣味でしかなかったものが、少しずつ職業としての可能性を帯びてくる感覚だ。

私は、アルファポリスというプラットフォームに感謝していた。自分の小説を世に送り出す場があること、そして少しでもそれが認められてお金に換えられることが、何よりの励みだった。大手の出版社に頼らなくても、自分のペースで創作を続け、それが報酬に繋がる。そんな自由な生き方を支えるシステムは、まさに「神」と言えるのではないか。

私はパソコンに向かい、また次の作品のプロットを書き始めた。これから先、どれだけの読者が私の作品を読んでくれるかはわからない。しかし、少しでも心に響く作品を生み出し、それがポイントとなりお金として還元される。そのプロセスそのものが、私にとっては一つの奇跡だ。

夜が更けていく中、私の指は止まらなかった。画面の中で文字が次々と生まれ、物語が形を成していく。アルファポリスという場がある限り、私はこの創作の喜びを忘れずにいられるだろう。

「神様、ありがとう。これからも頑張って書きます。」

私は心の中でつぶやきながら、静かにパソコンのキーを叩き続けた。