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闇の中の光

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誰もほめてくれなくても

アルファポリスの24時間ptが低くても

読書が全くできなくても

家族がそばで寝て居て電気もつけられず

真っ暗な中でパソコンに言葉を紡いでいたとしても

家族が眠っていて

跨がないとトイレに行かれない状態でも

私はいま生きてることに感謝したい

わたしはわたしが好きです

わたしは生きていていいのです

わたしはわたしを愛します

わたしはわたしを育てるのです


「闇の中の光」

夜の静けさが部屋を包む中、あかりはパソコンの画面に向かっていた。家族が眠りについて、部屋の中は真っ暗だ。電気をつけるわけにはいかないので、ほんのわずかな光だけが、パソコンの画面に反射している。彼女はその光を頼りに、言葉を紡いでいた。心の中に湧き上がる感情を、ひとつひとつ丁寧に文字にしていく作業は、彼女にとっては孤独ながらも必要な時間だった。

「誰もほめてくれなくても」「アルファポリスの24時間ptが低くても」「読書が全くできなくても」――彼女は自分にそう言い聞かせながら、文章を打ち続けた。声には出さないが、心の中で繰り返すこの言葉たちは、彼女の支えになっていた。

最近、あかりは自分の努力が報われないように感じていた。24時間ポイントが低くて、他の人たちが賞賛を受けている中で、自分の作品が認められないことに苛立ちと孤独感を覚えていた。読書もできず、家族の生活リズムに合わせるために、夜にしか創作の時間が取れない。さらには、家族が眠っている部屋で電気をつけずに、少しずつ進める作業が彼女にとっては大変な挑戦だった。

それでも、あかりは心の中に小さな光を見つけていた。彼女がこの暗い中で感じる光は、自分自身への愛と感謝だった。家族がそばで眠っている中、自分一人だけの時間があることに感謝しながら、彼女は意識的にその時間を活用していた。どんなに小さな進展でも、それが彼女にとっては大切な一歩だった。

「家族がそばで寝ていて、電気もつけられず、真っ暗な中でパソコンに言葉を紡いでいたとしても」――その状況の中で、彼女は言葉を紡ぐことができる自分に感謝していた。創作の中で彼女が感じる孤独は、逆に自分を見つめ直す貴重な時間となり、内面的な強さを育んでいた。

トイレに行くためには家族を起こさないように、なるべく控えめに行動しなければならなかった。生活の不便さや小さな困難が彼女にとっては試練でありながらも、彼女はそれを受け入れていた。身体の不自由さも含めて、全てが彼女の人生の一部であり、それに感謝することができた。

「あかり、あなたは今、生きていることに感謝しているんだよ。」彼女は心の中で自分にそう言い聞かせた。生きること、存在することがどれほど尊いことであるかを、日々の中で実感していた。自己評価が低くても、他人からの評価が思うようにいかなくても、彼女は自分自身を大切にすることを忘れなかった。

「わたしはわたしが好きです」「わたしは生きていていいのです」「わたしはわたしを愛します」――これらの言葉が、彼女の中で次第に力強くなっていった。夜の静寂の中で、彼女は自分自身と向き合い、自分を愛し、育てるための時間を確保していた。どんなに小さなことでも、自分の成長を支える一歩だと信じていた。

あかりは、自分がこの闇の中で見つけた小さな光を大切にしながら、未来に向かって歩き続けた。どんな困難があろうとも、自分自身を愛し、育てることを決して忘れなかった。その光が、彼女にとっての希望となり、暗闇の中で輝き続けた。

終わり

この物語では、困難や孤独の中でも自分自身を愛し、感謝の気持ちを持ち続けることがどれほど大切かを描いています。あかりの経験を通じて、自己愛と自己肯定感の重要性が伝わるように心がけました。









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