上 下
928 / 1,684

作家の心

しおりを挟む
ごめんなさい

「小学生みたいな文章ばかり書くんですね」

そんな感想でもいいからもらえるようになりたい。

自分がしてもらいたいことを非と二もしてあげる。

読んでほしかったら、自分が先に他の作家さんの作品に触れる。

いつの間にか、WEB小説の基本を忘れ、

24時間ptに一喜一憂し、文句ばかりのインナーワード。

これじゃあだめだよね。

不思議な形で作者の心は伝わるのです。

愚痴ぐちブログじゃないんだから。

読者に失礼ですよね。

ごめんなさい。

「俺は小説家になる」と申しております。

熱量を添えます。


「作家の心」

「俺は小説家になる」と、健一は強く決意していた。彼の夢は、自分の物語が多くの人に読まれ、感動を与えることだった。しかし、現実はそう甘くはなかった。

健一は毎日、深夜までパソコンの前に座り、言葉を紡ぎ続けた。彼の作品はWEB小説サイトに投稿され、読者からの評価を待った。しかし、毎朝起きるたびに見るのは、24時間ポイントの数字に一喜一憂する自分の姿だった。

「こんな文章じゃ、誰も感動しない」と、健一は何度も自分を責めた。文句ばかりのインナーワードが頭の中をぐるぐる回り、創作意欲を削いでいく。彼は次第に自分の作品に自信を持てなくなっていった。

そんなある日、健一はふと立ち寄った図書館で、一冊の本に目を奪われた。それは、彼が尊敬する作家の初期作品集だった。ページをめくると、そこにはまだ未熟だった頃の作家の言葉が詰まっていた。

「初めは誰だって未熟だ。でも、それを乗り越えてこそ、本物の作家になれる」

その言葉が、健一の心に深く響いた。彼はその夜、自分の書斎に戻り、再びパソコンの前に座った。そして、自分が本当に書きたいと思う物語を素直に綴り始めた。

健一の新しい物語は、ありのままの自分を表現するものだった。彼は過去の自分、失敗や挫折、そして小さな成功もすべてを物語に織り交ぜた。次第に、彼の文章は生き生きとし、読者の心に響くものとなっていった。

やがて、健一の作品には少しずつファンが付き始めた。コメント欄には「感動しました」「次の話が待ち遠しいです」といった温かい言葉が並ぶようになった。健一は、その一つ一つのコメントを大切に読み、励みにした。

しかし、健一は決して満足することはなかった。彼は常に自分の文章を見直し、より良いものにするために努力を続けた。そして、彼が心に誓ったことが一つあった。

「自分がしてもらいたいことを、まずは自分がしてあげるんだ」

健一は他の作家の作品を積極的に読み、感想を書き、応援のメッセージを送るようになった。彼は、自分が読者として感じたことを正直に伝えることで、他の作家たちにも力を与えたかったのだ。

そんなある日、健一の元に一通のメールが届いた。それは、彼が感想を送ったある作家からの返信だった。

「あなたの感想に救われました。自分の作品に自信が持てずにいた時、あなたの言葉が私を勇気づけてくれました。本当にありがとう」

その言葉を読んだ健一は、涙が止まらなかった。自分の行動が誰かの力になったことを実感し、彼はさらに書くことに情熱を注いだ。

時が経ち、健一の作品は次第に多くの読者に愛されるようになった。しかし、彼は決して初心を忘れることなく、自分の作品に対する厳しさを持ち続けた。そして、読者との絆を大切にし、常に感謝の気持ちを持ち続けた。

「俺は小説家になる」

その言葉は、健一の中で生き続けた。そして、彼の心からあふれる熱量は、作品を通じて読者の心に確かに伝わっていった。

作家の心は、不思議な形で読者に届くものだ。健一はそのことを実感し、今日もまた、新しい物語を書き続けている。彼の物語が、いつか誰かの心に深く響くことを信じて。

健一は、一人の作家としての道を歩み続ける。その道の先には、きっとたくさんの感動と出会いが待っているだろう。









しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

注意欠陥多動性障害(ADHD)の日常

春秋花壇
現代文学
注意欠陥多動性障害(ADHD)の日常

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

生きる

春秋花壇
現代文学
生きる

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

身体交換

廣瀬純一
SF
男と女の身体を交換する話

バレー部入部物語〜それぞれの断髪

S.H.L
青春
バレーボール強豪校に入学した女の子たちの断髪物語

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

処理中です...