471 / 1,782
暁の鶏鳴
しおりを挟む
暁の鶏鳴
冷たい風が頬を刺し、ペテロは震えながら目を覚ました。夜明け前の薄暗い空には、まだ星が輝いていた。周囲を見渡すと、エルサレム神殿の威厳ある姿が闇に浮かび上がっていた。
ペテロは、自分が何をしているのか理解できなかった。数時間前まで、彼は師であるイエスと共に最後の晩餐を分かち合い、熱い信仰を誓っていたはずだ。しかし、今は恐怖と絶望に打ちひしがれていた。
数時間前、イエスは兵士たちに逮捕され、裁判にかけられていた。ペテロは、イエスを助けるために何もできなかった。ただ、遠くから見守ることしかできなかった。
そして、ついさっき、彼はイエスを知らないと三度も否認してしまったのだ。鶏の鳴き声と共に、イエスの悲しそうな目が脳裏に浮かんだ。
ペテロは、自分が何て愚かなことをしたのか、深く後悔した。彼は自分が愛していると思っていたイエスを、恐怖に屈して裏切ってしまったのだ。
彼は、自分が犯した罪の重さに押しつぶされそうになった。涙が止まらず、彼は地面にうずくまった。
その時、背後から声が聞こえた。
「ペテロ、大丈夫か?」
振り返ると、そこにはイエスの親友であるヨハネが立っていた。ヨハネは、ペテロの肩に手を置き、優しく語りかけた。
「イエス様は、あなたを許してくれる。あなたはまだ立ち直れる。」
ペテロは、ヨハネの言葉に顔を上げ、彼の目に希望の光を見た。
「本当に?イエス様は、私を許してくれるのか?」
「ああ、イエス様は、あなたを愛している。そして、あなたを信じていらっしゃる。」
ペテロは、ヨハネの言葉に安堵の涙を流した。彼は、イエスが自分を許してくれることを信じた。
そして、彼は再び立ち上がろうと決意した。
「ありがとう、ヨハネ。私は、もう一度イエス様に仕える。」
ペテロは、ヨハネと共に夜明けの街を歩き始めた。彼の心は、まだ重荷でいっぱいだったが、希望の光が差し始めていた。
彼は、自分が犯した罪を償うために、そしてイエスの教えを広めるために、全力を尽くすことを決意した。
ペテロの人生で最悪の瞬間は、彼にとって最大の転機となった。彼は、イエスの愛と許しによって、真の信仰に目覚めたのだ。
彼は、その後、エルサレムでキリスト教の宣教活動を行い、多くの人々をキリスト教に導いた。そして、ローマ皇帝ネロによる迫害の中で、殉教した。
ペテロの人生は、私たちに多くの教訓を与えてくれる。それは、どんな罪でも神の愛と許しによって赦されるということ、そして、どんな苦難の中でも希望を失わずに立ち上がることが大切であるということだ。
ペテロは、私たちにとって永遠の模範となる人物である。
冷たい風が頬を刺し、ペテロは震えながら目を覚ました。夜明け前の薄暗い空には、まだ星が輝いていた。周囲を見渡すと、エルサレム神殿の威厳ある姿が闇に浮かび上がっていた。
ペテロは、自分が何をしているのか理解できなかった。数時間前まで、彼は師であるイエスと共に最後の晩餐を分かち合い、熱い信仰を誓っていたはずだ。しかし、今は恐怖と絶望に打ちひしがれていた。
数時間前、イエスは兵士たちに逮捕され、裁判にかけられていた。ペテロは、イエスを助けるために何もできなかった。ただ、遠くから見守ることしかできなかった。
そして、ついさっき、彼はイエスを知らないと三度も否認してしまったのだ。鶏の鳴き声と共に、イエスの悲しそうな目が脳裏に浮かんだ。
ペテロは、自分が何て愚かなことをしたのか、深く後悔した。彼は自分が愛していると思っていたイエスを、恐怖に屈して裏切ってしまったのだ。
彼は、自分が犯した罪の重さに押しつぶされそうになった。涙が止まらず、彼は地面にうずくまった。
その時、背後から声が聞こえた。
「ペテロ、大丈夫か?」
振り返ると、そこにはイエスの親友であるヨハネが立っていた。ヨハネは、ペテロの肩に手を置き、優しく語りかけた。
「イエス様は、あなたを許してくれる。あなたはまだ立ち直れる。」
ペテロは、ヨハネの言葉に顔を上げ、彼の目に希望の光を見た。
「本当に?イエス様は、私を許してくれるのか?」
「ああ、イエス様は、あなたを愛している。そして、あなたを信じていらっしゃる。」
ペテロは、ヨハネの言葉に安堵の涙を流した。彼は、イエスが自分を許してくれることを信じた。
そして、彼は再び立ち上がろうと決意した。
「ありがとう、ヨハネ。私は、もう一度イエス様に仕える。」
ペテロは、ヨハネと共に夜明けの街を歩き始めた。彼の心は、まだ重荷でいっぱいだったが、希望の光が差し始めていた。
彼は、自分が犯した罪を償うために、そしてイエスの教えを広めるために、全力を尽くすことを決意した。
ペテロの人生で最悪の瞬間は、彼にとって最大の転機となった。彼は、イエスの愛と許しによって、真の信仰に目覚めたのだ。
彼は、その後、エルサレムでキリスト教の宣教活動を行い、多くの人々をキリスト教に導いた。そして、ローマ皇帝ネロによる迫害の中で、殉教した。
ペテロの人生は、私たちに多くの教訓を与えてくれる。それは、どんな罪でも神の愛と許しによって赦されるということ、そして、どんな苦難の中でも希望を失わずに立ち上がることが大切であるということだ。
ペテロは、私たちにとって永遠の模範となる人物である。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる