「俺は小説家になる」と申しております

おっさん女子

田中悠子は、周りからは「おっさん女子」と呼ばれていた。彼女は男勝りであり、言動もぶっきらぼうだった。しかし、その内面には繊細な感情が秘められていた。

男性から、映画に誘われて

「どれみようか?」

「鬼滅の刃物にしない」

「わたし、アニメいやだ。」

「じゃあ、何見る?」

「わたし、ジェントルマンウエーブ見るから、あなた刃物見れば?」

自分の見たいものを見ればいいと思ってしまうのだ。

あなたの時間も大切。私の時間も大切。と思っているからだ。

ラーメンを食べに行っても、

「俺、魂のが食べたい」

「わたし、餃子も食べたいから金将いく」

と、譲ることはなかった。

大抵、2.3回のデートで

「俺お前とつきあってても楽しくない」

「あら～♡」

「だって、同じもの食わないし、同じところに行かないし、意味ないじゃん。デートしても」

と、お決まりの文句を言われてしまう。

「同じ食べ物屋に行っても、同じ食べ物を食べる必要ないんじゃない?」

と思うのだが、なんだかな～♪

ある日、職場の同僚たちとの飲み会で、田中悠子はふとした言葉の中に自らの本音を垣間見せることになる。仕事のプレッシャーや生活の中での孤独感、理解されない思いなど、彼女が抱える悩みが次第に明らかになっていく。

「わたしは、好みがおっさんなのよね」

「そうね、悠子は飲みに行く場所も小さな居酒屋だったりして」

「(((ｕдｕ*)ｩﾝｩﾝ、おっさんが行きそうな新橋の屋台だったり」

「だって、今はやりのお店に行っても、高くてけばぃだけでおいしいと思えないんだもの」

結局みんな、好みが違っていいと頭では思うんだけどね。

同僚たちは驚きながらも、田中悠子の本音に寄り添い、彼女の心を受け入れる。彼女自身も、初めて自分の感情を打ち明けたことで、心の重荷が少しずつ軽くなっていくのを感じる。

「日本庭園が好きな人もいれば、バラ園が好きな人もいるってことか」

「中間の場所に行っても、誰も喜ばないしね」

悠子はむしろ、みんなでワイワイつるむのがうっとうしかった。

一人でまったりと、居酒屋に行き、おっさんのように

あぶったいかに冷酒みたいなのが心からおいしいと思ってしまうのだから仕方ない。

たまにはみんなに合わせて、一緒にみんなの行きたい場所に行くのだけど

心から喜ぶことはなかった。

なんか、心の底から喜べなかった。

付き合いですから～。

仕事ですから～。

エバンのあやなみれいみたいに……。

その後も、田中悠子は少しずつ自分の内面を表に出すようになる。彼女の周りには、彼女の人間らしさを受け入れる人々が集まり始める。そして、彼女は孤独ではなく、支え合える仲間たちと共に歩む新たな道を見つける。

たまには寄り添うけど、みんな違ってそれでいい。

本当は、水色が好きなのに、ピンクが好きなふりをしなくてもいい。

「おっさん女子」というレッテルから解放されなくても、田中悠子は自分の強さと脆さを受け入れ、自分らしく生きることを決意する。彼女の心の旅路はまだ始まったばかりだが、仲間たちとの絆が彼女を支え、新たな可能性を切り拓いていくのだった。

教え込まれた協調性。

年中みんなに合わせなくてもいいじゃん。

限りある体力、限りある時間。

6割、自分。4割　あなたくらいで、あまはちょうどいいかな?

己を生かし他を生かせ。

それぞれの正義なのだ。

悠子さんは今後どのように自分らしさを追求していくのでしょうか？

周囲の人たちは、どのように悠子さんの個性を受け入れていくのでしょうか？

悠子さんのような「おっさん女子」は、今後どのように社会で受け入れられていくのでしょうか？

考慮に入れながら、自分で選び、自分で決めていく。

そして、選んだことものに責任を取る。

最高の人生だと思うんだけどな。