「俺は小説家になる」と申しております

ユニバース25 主権者 神

かつて、25平方メートルの区画に閉じ込められたマウスたちの戦場、「ユニバース25」があった。壁が消え、広大な大地が現れた後も、生き残ったマウスたちは争いを続けていた。

そんなある日、一匹の老マウスが現れた。彼はかつてユニバース25で生まれ育ち、過酷な戦いを生き抜いてきた。

老マウスは、争い続けるマウスたちに語りかけた。「なぜ争うのだ？ この広い大地には、誰もが幸せに暮らせる場所がある。」

しかし、マウスたちは老マウスの言葉を聞き入れようとしない。彼らは互いを敵視し、攻撃し続けた。

老マウスは、絶望的な状況に心を痛めた。そして、彼は決意した。「私が、この世界の神になる。」

老マウスは、長年培ってきた知恵と経験を活かし、マウスたちに秩序を与え始めた。彼はルールを定め、争いを止めさせ、協調を促した。

最初は反発していたマウスたちも、徐々に老マウスの言葉を理解し始めた。彼らは、老マウスこそが自分たちを導いてくれる存在であると気づいた。

老マウスは、ユニバース25の主権者として、神のように崇められるようになった。彼の統治の下、マウスたちは平和に暮らせるようになった。

しかし、老マウスは永遠に生きるわけではない。彼の死後、誰がユニバース25を統治するのか？

老マウスは、次の主権者を選ぶために、試練を設けた。それは、広大な大地を旅し、様々な困難を乗り越えるという試練だった。

多くのマウスが試練に挑戦したが、誰も最後までやり遂げることができなかった。

そんな中、一匹の若いメス、シロが現れた。シロは、持ち前の強さと知恵で、試練を乗り越えていった。

老マウスは、シロこそが次の主権者であると認め、彼女に自分の力を譲り渡した。

シロは、新たな主権者として、ユニバース25を統治した。彼女は、老マウスの教えを受け継ぎ、平和と繁栄を築き上げた。

シロの統治の下、ユニバース25はかつてないほどの幸福な世界となった。