自分を愛する365日

1月7日 感情の種類

1月7日　感情の種類

心の声に耳を澄ませて – 感情と向き合うということ

「私は生きるに値する人間です。私は、私のままで十分に価値がある。私は愛するに値する人間だ。私には居場所があり、私はそれを作る権利がある。私は自分を深く愛する。」この言葉は、過去の辛い経験から自己肯定感を失いかけていた私を支えてくれた、大切な羅針盤のようなものだ。方向を見失いそうになるとき、この言葉は私を正しい道へと導いてくれる。それは、私の感情の中に浮かぶ一つ一つが、まるで変わりゆく空模様のように、常に変化し続けることを教えてくれる。

感情は私たちの生活を形作り、動かすエネルギーであり、時に私たちの心を温かく包み込んだり、反対に私たちを追い詰めたりもする。それらは私たちの内面を照らし、私たちがどう感じ、どう生きるかを決定づける力を持っている。喜びや愛情といった温かな感情は、私たちに活力を与え、生きる喜びを感じさせてくれる。一方、怒りや悲しみ、恐れといった感情は、私たちを抑え込んだり、心を蝕んだりする。しかし、それらすべての感情は、私たちの一部であり、どれもが私たちを構成する大切なパーツなのだ。

子ども時代、私は感情を表現することを禁じられていた。家の中は常に静まり返り、感情を外に出すことが許されない雰囲気が漂っていた。怒りや悲しみを感じても、それらを言葉にすることすら怖くて、無理に押し込め、心の中でひっそりと閉じ込めた。その重さは、まるで心にかかる重い蓋のようだった。それでも、時間が経ち、大人になり、さまざまな経験を通して、私はあることに気づいた。それは、感情を押さえ込んでいると、どこかで必ず別の形でその感情が表に現れてくるということだ。感情を自由に表現できる環境に出会ったとき、私は自分が感じていた感情の多さに圧倒され、何を表現していいのか分からず、まるで言葉を失ったかのような戸惑いを覚えた。それは、暗い部屋に突然光が差し込んだとき、眩しさに目を細めるような感覚に似ていた。

感情は、一般的に喜び、怒り、悲しみ、恐れといった基本的な感情と、そこから派生する様々な感情に分けられると考えられている。例えば、怒りからは不満や憤り、憎しみが生まれ、悲しみからは落胆や絶望が生まれる。そして、感情は心だけでなく、身体にも影響を与える。嬉しいとき、胸が高鳴り、心臓がドキドキと打つのを感じる。不安なときは、胃が締め付けられるように痛み、呼吸が浅くなる。怒りを感じるときは、顔が熱くなり、手が震え、体全体が落ち着かなくなる。そのとき、まるで体が感情に引きずられているように感じる。

ある日のこと。仕事の合間に同僚と話しているとき、私は心の奥底でくすぶっていた「イライラ」に気づいた。小さな火種がじわじわと心を焦がしていくようだった。同僚の何気ない一言が、私の心に小さな棘を突き刺し、それが次第に怒りへと変わっていった。誰でも、ふとした瞬間に、予期せぬ言葉で心を傷つけられることがあるだろう。すぐに言葉を口に出そうとしたその瞬間、私は一度深呼吸をし、自分の感情を見つめ直すことにした。このイライラはどこから来ているのだろう？同僚の言葉に対する単なる反応なのか、それとも私自身の未解決の課題や不安から来ているのか？自分の感情を丁寧に紐解いていくことで、無用に口に出すことなく、感情に流されずに済んだ。代わりに、私は自分の内面に問いかけ、怒りの奥に隠された本当の感情に気づくことができた。その後、私はその怒りの中に、未解決の思いや不安が隠れていることに気づき、怒りという感情が氷山の一角のように、様々な感情を抱えていることを理解した。

感情に向き合うことは、時に大きな勇気を必要とする。最近、私が感じる「不安」もその一つだ。仕事や人間関係の悩みが重なり、心の中で「もし失敗したらどうしよう」と不安に駆られる瞬間がある。そんなとき、私はその不安に真正面から向き合うようにしている。「どんな結果が待っていようと、最善を尽くしている自分を大切にしよう」と心の中で繰り返し、不安に飲み込まれないように努めている。胸がドキドキし、呼吸が浅くなる感覚に包まれながらも、私は一度立ち止まり、深い呼吸をして心を落ち着けるようにしている。過去の私は、このような不安に飲み込まれ、何もできなくなっていたが、今では不安を感じながらも、それを受け入れ、少しずつ前に進んでいる自分に気づくことができた。

そして、幸福を感じる瞬間もある。家に帰ると、家族の温かな笑顔が迎えてくれる時、大切な人と心から笑い合っているとき、私は心が温かく満ち足りた感覚に包まれ、喜びがあふれ出す。その瞬間、私は「これが幸せなんだ」と実感する。とはいえ、人生が常に幸せで満たされているわけではないからこそ、私はそのような瞬間を大切にし、その温かな感情を心に深く刻んでいる。それこそが、自分を愛し、大切にすることの一環だと感じている。

感情は、ただの喜びや怒り、悲しみだけでなく、時には恥や罪悪感といった、心が目を背けたくなるような感情も含まれる。それらの感情に向き合うとき、私は無理に否定するのではなく、ただ受け入れるようにしている。恥を感じることは、成長するために必要な過程だと、自分に言い聞かせる。感謝の気持ちは、誰かの優しさや、自分が支えられていることに気づいたときに湧き上がる。感謝することで、心が温まり、周りの世界がより美しく感じられる。それは、周りの人々との繋がりを感じ、心が満たされる瞬間だ。

どんな感情も、私にとって大切な一部だ。感情に良いも悪いもない。そこにあることを認め、その存在に寄り添うことが、生きる力となり、私を成長させてくれる。過去の私は、感情を押し込めることで自分を守ろうとしていた。それは、まるで鎧を身につけて、自分の心を閉ざしているようだった。しかし、今は感情と向き合うことで、より深く自分を知り、成長することができる。それは、鎧を脱ぎ捨て、ありのままの自分を受け入れることなのだ。

今、私は自分の感情を大切にし、向き合いながら生きることの豊かさを深く感じている。過去の私は感情を押し込めることで自分を守ろうとしていたが、今はどんな感情も受け入れ、その中で成長していくことを信じている。喜びも悲しみも、怒りも不安も、すべてが私を形作る大切な一部であり、それらを通して、私は自分自身をより深く理解することができる。これこそが、私が本当に求めていた、感情と共に歩む人生なのだと思う。感情に耳を澄ませることで、私は自分の人生を慈しみ、その一歩一歩が私をより深く、豊かな人生へと導いてくれることを信じている。