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エルサレムの滅亡とエゼキエルの幻視

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エルサレムの滅亡とエゼキエルの幻視
エルサレムの陥落と預言の成就

ネブカドネザル王がエルサレムを攻め、神殿を破壊してから10年以上が経過しました。預言者たちは、イスラエルの民が神に背いたならば、エルサレムが滅亡すると警告していました。しかし、民たちは預言者たちの言葉を聞き入れず、偶像崇拝を続けました。その結果、ついにエルサレムは陥落し、多くの人々が殺害されたり、バビロンへ連行されたりする悲劇が起こります。

エゼキエルの幻視

バビロンにいた預言者エゼキエルは、神殿で起こっている忌まわしい行為を幻視によって目の当たりにします。神殿の壁には蛇やその他の偶像が描かれ、民たちはそれらを崇拝していました。また、神殿の指導者たちは密かに偶像崇拝を行い、神を捨てたと考えていました。さらに、女たちはタンムズ、男たちは太陽を崇拝するなど、神に背いた行為が蔓延していました。

神の怒りと裁き

エゼキエルは、神の怒りと裁きについて幻視を通して理解します。神は、民たちの背信行為を許さず、エルサレムを滅亡させると宣言します。そして、その言葉通り、エルサレムはバビロニア軍によって徹底的に破壊されました。

エルサレム滅亡の理由

エルサレムが滅亡したのは、ひとえに民たちが神に背いたからです。彼らは神の律法を無視し、偶像崇拝に走り、預言者たちの警告にも耳を傾けませんでした。その結果、神は彼らの罪を裁き、エルサレムを滅亡させるという約束を実行せざるを得なくなったのです。

この出来事から学ぶこと

エルサレムの滅亡は、神への信仰と従順さの重要性を私たちに教えてくれます。神は、常に私たちに正しい道を示し、罪から守ろうとしています。しかし、私たちが神に背き、偶像崇拝やその他の罪を犯すならば、神の裁きを受けることになることを忘れてはいけません。

バビロン捕囚と神の約束

エルサレムは滅亡しましたが、神は民たちを完全に捨て去ることはありませんでした。70年という長い期間、民たちはバビロン捕囚という苦難を経験することになりますが、その期間を通して神は彼らの心を新たにさせ、再び自分のもとへ帰るように導くことを約束しました。

参考文献

列王記下 25:1-26
エレミヤ 29:10
エゼキエル 1:1-3; 8:1-18
その他

エルサレムの滅亡は、歴史上最も重要な出来事の一つです。
この出来事は、旧約聖書の多くの預言において語られています。
エルサレムの滅亡から、私たちは神への信仰と従順さの重要性を学ぶことができます。
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