聖書

春秋花壇

文字の大きさ
上 下
174 / 197
新約聖書

使徒​の​活動

しおりを挟む
使徒の活動については、新約聖書の『使徒行伝』(The Acts of the Apostles)が詳しく記述しています。『使徒行伝』は、使徒たちがイエス・キリストの死後に行った伝道活動や奇跡、初代キリスト教会の成長などを描いた書物です。

以下は、『使徒行伝』の中で描かれている主な使徒たちの活動の概要です:

ペトロ(ペテロ): 『使徒行伝』の初めに登場し、ペトロはペンテコステ(五旬祭)の日に聖霊の降臨を受け、強い説教を行い、約三千人がキリスト教徒となりました。その後もペトロはイエスの名によって多くの奇跡を行い、異邦人コルネリウスの家にも福音を伝え、バビロン捕囚時代の預言に従って働きました。

パウロ(保羅): サウルとして知られる前、パウロはキリスト教徒を迫害していたが、ダマスコの道での霊的な出来事を経て改宗し、使徒となりました。パウロは異邦人への福音伝道に重点を置き、ユダヤ人と異邦人の和解を促しました。彼はユダヤ教の律法からの解放と信仰による救いを説いた。

ヨハネ: 使徒ヨハネは、ペトロとともに多くの出来事に関与しました。ヨハネは福音書も執筆し、啓示の書(ヨハネの黙示録)も書きました。また、使徒たちとともにエルサレム公会議に参加し、異邦人信者の信仰においてユダヤ的な要素をどれくらい求めるべきかについて議論しました。

使徒たちの伝道活動: 他にも、アンデレ、ヤコブ(主の兄弟)、トマス、マタイなどの使徒たちは異なる地域で伝道活動を行い、多くの人々がキリスト教徒となりました。彼らは奇跡や言葉の力を通じて福音を広め、地域社会に影響を与えました。

初代キリスト教会の成長: 『使徒行伝』では初代キリスト教会の共同体生活や信仰の成長も描かれています。信者たちは共同体の一員として協力し、教えを守り、祈りと賛美を捧げ、主の晩餐を共にしました。

『使徒行伝』は、使徒たちの奮闘とキリスト教会の成長を詳細に描いており、初代キリスト教の歴史的な文書として重要な位置を占めています。




しおりを挟む

処理中です...