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新約聖書

ヨハネ​に​よる​福音​書

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『ヨハネによる福音書』(The Gospel According to John)は、新約聖書に収められている四福音書の一つで、キリスト教徒にとって聖典の一部です。この福音書は、使徒ヨハネによって書かれたとされています。

以下は、『ヨハネによる福音書』の主な特徴や内容の概要です:

神の言葉としてのキリスト: ヨハネによる福音書は、キリストを神の言葉(ロゴス)として描いています。冒頭で「言葉(ロゴス)は神と共にあり、言葉は神であった」と表現され、キリストの神性が強調されています。

七つの「わたしは」の言葉: ヨハネによる福音書には、「わたしは世界の光」「わたしは生命のパン」「わたしは真のぶどうの木」など、キリストが自らの存在や役割を述べる「わたしは」の言葉が七つ登場します。

奇跡としるし: ヨハネの福音書では、「しるし」という言葉が奇跡を指すのに用いられています。ヨハネは、奇跡を通じてキリストの神聖性と力を強調しています。代表的な奇跡として、水をぶどう酒に変える結婚式での奇跡や、五千人の人々に食物を供給する奇跡が挙げられます。

「新しい命」への言及: ヨハネは、キリストを通じて人間に新しい霊的な命をもたらす存在として描きます。再生(新生)というテーマが頻繁に登場し、信仰者には永遠の命が約束されています。

最後の晩餐の描写: ヨハネの福音書には、最後の晩餐でのキリストの教えや言葉が詳細に描かれています。洗礼や主の晩餐といったサクラメントに関する言及もあります。

受難と復活: ヨハネによる福音書は、キリストの受難と復活にも焦点を当てています。キリストの死と復活が、人間を罪から解放し、永遠の命をもたらす出来事とされています。

ヨハネによる福音書は、他の福音書とは異なる独自の視点でキリストの生涯を描いており、神性と霊的な側面に焦点を当てています。




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