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旧約聖書

マラキ​書

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マラキ書(Malachi)は、旧約聖書の最後の預言書の一つです。マラキ書は、紀元前5世紀から4世紀初頭にかけて、ユダヤ人の捕囚からの帰還後の時代に、神によって選ばれた預言者によって書かれたとされています。この書の名前は、ヘブライ語で「わたしの使者」または「わたしの使い」という意味です。

以下は、マラキ書の主なテーマや内容の要約です:

祭司と民の不忠: マラキ書は、神への畏敬心の欠如や祭司たちの堕落、信者たちの不正行為に対する神の批判を述べています。民は神に対する真摯な信仰を欠いており、祭司たちは神聖な務めを果たしていないとされています。

離婚と混血の問題: マラキ書は、異教徒との結婚や離婚、混血の問題についても触れています。神はイスラエルの民に純粋な信仰と生活を求めており、混血や異教の影響を排除するようにとの教えがあります。

十分の一の約束: 神に仕える者たちが十分の一の奉納を怠っていることが問題視され、神は忠実な十分の一の奉仕を行う者に対して祝福を約束しています。

エリヤの再臨の予告: マラキ書の終わりには、エリヤ(エリヤフ)の再臨が預言されています。これは新約聖書の中で、イエス・キリストの前兆とされることがあります。

マラキ書は、イスラエルの歴史の中で信仰の低下や不正が見られた時期に、神による戒めと激励が込められた預言書とされています。後にこの書は、ユダヤ教とキリスト教の聖典の一部として扱われています。




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