聖書

旧約聖書

ハバクク​書

ハバクク書（Habakkuk）は、旧約聖書に収められた小預言書の一つで、預言者ハバククによって書かれました。ハバクク書は三章から構成され、主に神の正義と悪に対する審判、信仰者の堅持、そして信仰に基づく希望がテーマとなっています。以下は、ハバクク書の主要な内容やテーマの一部です。

神の正義と悪に対する審判:
ハバククは神の正義が悪に対してどのように行使されるかについて問いかけます。彼は自らの時代における悪と不正に疑問を抱き、神に対してなぜそのような状況が許されているのか尋ねます。

バビロンによる審判:
神はハバククに、バビロンが使者として使われ、ユダを審判することを告げます。バビロンの勢力が行使されることで、神の正義が現れるとされています。ただし、最終的にはバビロンも神の審判を受けることになります。

信仰者の堅持と希望:
ハバククは、信仰者が神の言葉に耳を傾け、堅く立つことが重要であると教えます。彼は困難な状況にあっても、信仰によって希望を見出すことができると説いています。

神への信頼と讃美:
ハバククは最終的に、神に対する信頼と讃美を示します。彼はたとえ畑が実を結ばなくても、羊が失われても、神に対する信仰を失わない覚悟を表明します。

ハバクク書は神の計画が時折理解しがたいものであることや、信仰者が信仰を通して希望を見出す重要性に焦点を当てています。また、神の正義と悪に対する審判についての深い理解を求める書とされています。