わたしの婚約者は愚かでかわいい女がお好き

わたしの婚約者は愚かでかわいい女がお好き

わたしの婚約者は愚かでかわいい女がお好き
微笑みひとつで心を溶かして
何も知らぬふりして甘えた目で
その手を握るだけで全てを与えてくれる

わたしの婚約者は愚かでかわいい女がお好き
時に迷子のように道を踏み外し
でもその純真さに胸を打たれて
無敵のように守られる気がして

わたしの婚約者は愚かでかわいい女がお好き
何度も繰り返す、優しい嘘を信じて
過去も未来も何もかも忘れた
ただ今を大事に感じるその瞳で

でもわたしは知っているの
その愚かさの奥に隠された強さ
誰よりも深く、誰よりも優しく
そして誰よりも愛に満ちていることを

だからわたしは誇らしく思う
愚かでかわいい女になれることを
わたしの婚約者が好きだと言ってくれる限り
永遠にその可愛さで君を照らすよ







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小説 212 位 / 193,897件 現代文学 2 位 / 8,634件

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