38 / 292
アカシジア
しおりを挟む
アカシジア
彩香は17歳の普通の高校生だった。友人と過ごす時間や、勉強に励む日々。けれど、その日常に影を落としていたのがアカシジアだった。足のむずむず感は日常の何気ない瞬間に襲ってくる。特に夜、ベッドに横たわると、その感覚は一層強まる。まるで体の中を小さな虫が這い回っているかのような不快感。それが彩香の日常だった。
症状との戦い
医師から処方された薬を飲んでも、その感覚は一時的にしか和らがなかった。夜も満足に眠れず、学校での集中力も落ちていった。友達と笑い合う時間も、足の不快感が後ろで囁くように彼女を悩ませた。どんなに明るく振る舞っても、その陰には常にアカシジアの影があった。
ありのままでいいよ
ある日の放課後、彩香は親友の美咲とカフェで過ごしていた。コーヒーの香りが漂う店内で、美咲は彩香の疲れた表情に気付いた。
「彩香、最近元気ないけど、どうしたの?」
彩香は一瞬迷ったが、美咲の優しい瞳を見て、全てを話すことに決めた。アカシジアのこと、足のむずむず感で苦しんでいること、薬が効かないこと。
美咲は黙って聞いてくれた。そして、穏やかに言った。
「彩香、辛いよね。でも、無理しなくてもいいんだよ。ありのままの自分を受け入れることも大事だよ。」
その言葉は彩香の心に深く響いた。今まで無理に症状を隠して、普通のふりをしていた自分を思い返した。美咲の言葉が、少しだけ心を軽くしてくれた。
断薬の決意
彩香は医師と相談し、薬を一旦やめてみることを決意した。薬が効かないのなら、ありのままの自分と向き合おうと。最初は不安だったが、徐々に体が薬に頼らずに過ごすことに慣れていった。
新しい日常
薬を断つことで、足のむずむず感は完全には消えなかったが、心の持ちようが変わったことで、少しずつ受け入れることができるようになった。彩香は、ストレッチやマッサージなど、自分でできる対処法を見つけていった。
学校では、友達にも正直にアカシジアのことを話した。最初は驚かれたが、みんなは理解を示してくれた。授業中に足がむずむずしても、周りの目を気にせずに席を外すことができるようになった。自由になったことで、彩香は以前よりも自分らしく過ごせるようになった。
心の平穏
ある晩、彩香はベッドに横たわり、ゆっくりと深呼吸をした。足のむずむず感はまだそこにあったが、それでも心は以前よりも穏やかだった。美咲の言葉を思い出し、ありのままの自分を受け入れることがどれだけ大切かを再認識した。
「もう、無理しなくていいんだ。ありのままで。」
彩香は自分自身にそう言い聞かせた。足のむずむず感に悩まされながらも、それに囚われることなく、自分らしく生きていくことを決意した。
終わりに
彩香のアカシジアとの戦いは続くが、彼女はもはや一人ではなかった。家族や友人、そして自分自身との対話を通じて、少しずつ前に進んでいった。アカシジアが完全に消えることはないかもしれないが、それでも彩香は自分の人生を、自分らしく生きていくことを選んだ。
彩香の新たな希望
彩香は今、自分自身を受け入れ、新しい日常を築いている。足のむずむず感に悩まされる日々は続くが、それを受け入れ、自分のペースで生きていくことを学んだ。彩香は、未来に向かって一歩一歩進んでいく。その先には、きっと輝かしい希望が待っているだろう。
彩香は17歳の普通の高校生だった。友人と過ごす時間や、勉強に励む日々。けれど、その日常に影を落としていたのがアカシジアだった。足のむずむず感は日常の何気ない瞬間に襲ってくる。特に夜、ベッドに横たわると、その感覚は一層強まる。まるで体の中を小さな虫が這い回っているかのような不快感。それが彩香の日常だった。
症状との戦い
医師から処方された薬を飲んでも、その感覚は一時的にしか和らがなかった。夜も満足に眠れず、学校での集中力も落ちていった。友達と笑い合う時間も、足の不快感が後ろで囁くように彼女を悩ませた。どんなに明るく振る舞っても、その陰には常にアカシジアの影があった。
ありのままでいいよ
ある日の放課後、彩香は親友の美咲とカフェで過ごしていた。コーヒーの香りが漂う店内で、美咲は彩香の疲れた表情に気付いた。
「彩香、最近元気ないけど、どうしたの?」
彩香は一瞬迷ったが、美咲の優しい瞳を見て、全てを話すことに決めた。アカシジアのこと、足のむずむず感で苦しんでいること、薬が効かないこと。
美咲は黙って聞いてくれた。そして、穏やかに言った。
「彩香、辛いよね。でも、無理しなくてもいいんだよ。ありのままの自分を受け入れることも大事だよ。」
その言葉は彩香の心に深く響いた。今まで無理に症状を隠して、普通のふりをしていた自分を思い返した。美咲の言葉が、少しだけ心を軽くしてくれた。
断薬の決意
彩香は医師と相談し、薬を一旦やめてみることを決意した。薬が効かないのなら、ありのままの自分と向き合おうと。最初は不安だったが、徐々に体が薬に頼らずに過ごすことに慣れていった。
新しい日常
薬を断つことで、足のむずむず感は完全には消えなかったが、心の持ちようが変わったことで、少しずつ受け入れることができるようになった。彩香は、ストレッチやマッサージなど、自分でできる対処法を見つけていった。
学校では、友達にも正直にアカシジアのことを話した。最初は驚かれたが、みんなは理解を示してくれた。授業中に足がむずむずしても、周りの目を気にせずに席を外すことができるようになった。自由になったことで、彩香は以前よりも自分らしく過ごせるようになった。
心の平穏
ある晩、彩香はベッドに横たわり、ゆっくりと深呼吸をした。足のむずむず感はまだそこにあったが、それでも心は以前よりも穏やかだった。美咲の言葉を思い出し、ありのままの自分を受け入れることがどれだけ大切かを再認識した。
「もう、無理しなくていいんだ。ありのままで。」
彩香は自分自身にそう言い聞かせた。足のむずむず感に悩まされながらも、それに囚われることなく、自分らしく生きていくことを決意した。
終わりに
彩香のアカシジアとの戦いは続くが、彼女はもはや一人ではなかった。家族や友人、そして自分自身との対話を通じて、少しずつ前に進んでいった。アカシジアが完全に消えることはないかもしれないが、それでも彩香は自分の人生を、自分らしく生きていくことを選んだ。
彩香の新たな希望
彩香は今、自分自身を受け入れ、新しい日常を築いている。足のむずむず感に悩まされる日々は続くが、それを受け入れ、自分のペースで生きていくことを学んだ。彩香は、未来に向かって一歩一歩進んでいく。その先には、きっと輝かしい希望が待っているだろう。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

スカイプをしながらゲームの中で他の女とイチャイチャしたらブチ切れられた
春秋花壇
現代文学
記憶がどんどんなくなっていく。
愛 LOVE 優 💕
お揃いなのよw🌻
. 。゚゚・。・゚゚。
゚。 .L 。゚
゚・。・゚💛
。゚゚・。・゚゚。
゚。.O 。゚
゚・。・゚💙
。゚゚・。・゚゚。
゚。.V 。゚
゚・。・゚💚
。゚゚・。・゚゚。
゚。.E 。゚
゚・。・゚💜
🍀🌷☘️🌼🌿🌸🌱💕🌱🌸🌿🌼☘️🌷🍀
あなたを信じて居ます❤️
(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)ペコリ。:.゚ஐ⋆*
愛すれば愛するほど
わたしは病んでいく……
アスペルガ―症候群の彼
注意欠陥多動障害のわたし
発達障害の二人


サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
日本史
春秋花壇
現代文学
日本史を学ぶメリット
日本史を学ぶことは、私たちに様々なメリットをもたらします。以下、そのメリットをいくつか紹介します。
1. 現代社会への理解を深める
日本史は、現在の日本の政治、経済、文化、社会の基盤となった出来事や人物を学ぶ学問です。日本史を学ぶことで、現代社会がどのように形成されてきたのかを理解することができます。
2. 思考力・判断力を養う
日本史は、過去の出来事について様々な資料に基づいて考察する学問です。日本史を学ぶことで、資料を読み解く力、多様な視点から物事を考える力、論理的に思考する力、自分の考えをまとめる力などを養うことができます。
3. 人間性を深める
日本史は、過去の偉人たちの功績や失敗、人々の暮らし、文化などを学ぶ学問です。日本史を学ぶことで、人間としての生き方や価値観について考え、人間性を深めることができます。
4. 国際社会への理解を深める
日本史は、日本と他の国との関係についても学ぶ学問です。日本史を学ぶことで、国際社会における日本の役割や責任について理解することができます。
5. 教養を身につける
日本史は、日本の伝統文化や歴史的な建造物などに関する知識も学ぶ学問です。日本史を学ぶことで、教養を身につけることができます。
日本史を学ぶことは、単に過去を知るだけでなく、未来を生き抜くための力となります。
日本史の学び方
日本史を学ぶ方法は、教科書を読んだり、歴史小説を読んだり、歴史映画を見たり、博物館や史跡を訪れたりなど、様々です。自分に合った方法で、楽しみながら日本史を学んでいきましょう。
まとめ
日本史を学ぶことは、私たちに様々なメリットをもたらします。日本史を学んで、自分の視野を広げ、未来を生き抜くための力をつけましょう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる