注意欠陥多動性障害(ADHD)の日常

優先順位の高いものから取り組めない理由

【優先順位の高いものから取り組めない理由】

ADHDとASDにおける共通点と相違点

共通点

長期的な計画や目標を立てるのが苦手： 目先のことに集中しやすく、将来のことを考えるのが苦手です。
時間管理が苦手： 時間の経過を把握しにくく、予定通りに行動するのが難しいです。
集中力が途切れやすい： 興味のないことや難しいことに集中するのが難しく、途中で気が散ってしまうことがあります。
ADHDの特徴

報酬系の弱さ： 脳の報酬系が弱いため、努力して得られる将来の利益よりも、目の前の小さな利益に惹かれやすいです。
衝動性： 考えずにに行動してしまうことが多く、優先順位を無視して今やりたいことに飛びついてしまうことがあります。
不注意： 些細なことを見落としやすく、ミスが多いです。
ASDの特徴

不安： 些細なことでも不安を感じやすく、不安を取り除くために先に取り組んでしまうことがあります。
こだわり： 自分のやり方にこだわりがあり、他人の指示に従うのが苦手です。
変化への抵抗： 変化を嫌い、慣れた環境や方法から離れたがらないことがあります。
まとめ

ADHDとASDは、どちらも優先順位の高いものから取り組むのが苦手な傾向があります。しかし、その理由はそれぞれ異なっています。

ADHDの人は、報酬系の弱さや衝動性から、目の前の小さな利益に惹かれやすく、優先順位を無視して行動してしまうことがあります。一方、ASDの人は、不安やこだわり、変化への抵抗から、些細なことでも不安のあるものから先に取り組んでしまうことがあります。

これらの特徴を理解した上で、自分に合った方法で課題に取り組んでいくことが大切です。

参考情報

ADHDの人のための情報サイト：https://kidshealth.org/en/parents/adhd.html
ASDの人のための情報サイト：https://www.autism.or.jp/
発達障害に関する情報サイト：https://www.mhlw.go.jp/seisaku/17.html