注意欠陥多動性障害(ADHD)の日常

春秋花壇

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小説

どじー><

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2024年3月24日

この日は、彩香の信じているクリスチャンの年に一度の記念日。

人にはよっては、振袖を着たりしてお祝いをする人もいます。

わたくし、綾香は普通の高校2年生。

わたくしも、クリスチャン兄弟姉妹と交わって楽しもうと思っていました。

ところが、朝からすこぶる体調が悪く、やむなく、ZOOMで参加することに決めたのです。

いつもなら、日曜日の集会は朝の10時から、水曜日の夜の集会は19時から始まります。

日にちは確認したのです。

時間を思い込みで確認しなかった。

19時からと思い込んでいたんです。

ご招待のパンフレットまでいただいているのに、日にちだけしか確かめませんでした。

いつものZOOMの集会のように10分前、つまり6時50分にログインしました。

不具合が起きないように再起動を事前にして万難を排したつもり、はい、あくまでもつもりです。

ところが、びえーん。

信じられないことが画面で映し出されています。

集会は終わった後で、ZOOMの参加者たちが嬉しそうに雑談をしているではありませんか。

「アウウウウウウ」

何が起きたのか、どういうことなの一瞬にしてドジなわたしでも感じ取れました。

時間を間違えたのです。

この日は特別な日で、6時と8時と2回集会は行われたようです。

8時は別な会衆が使ったということです。

2回あることも知らず、わたしは、何もなかったことにして

挨拶もしないでZOOMを閉じました。

そして、布団に戻りこみ、バスタオルを加えて大泣きに泣きました。

いっつも、そう、いっつもわたくしの人生はこんな感じです。

お金のコントロールもきかない。

だから、必死で自制したりして頑張っているのに、家計簿を最後までつけることもできません。

レシートさえ、どこかに置き忘れてしまったり

なくしてしまったり、あっても書き写すのを忘れたり、

書いてても違うことに気を取られてちゃんと書けなかったり。

お料理してても、小説書くのに夢中になって、年中鍋を焦がす。

お風呂を沸かしていても、小説に夢中になってぼこぼこと煮立たせてしまう。

こんな人生いらないーーー。

処方で何とかしようとしても、薬が過敏に効きすぎて副作用がむごくて飲めない。

それでも、何とか、変えられるところは変えていきたいのです。

わたしはわたしを育てたい。

「普通になってください」

昔、注意欠陥多動性障害(ADHD)の病識がない人たちは、

悪意もなくわたくしが希死念慮を抱くようなことを平気で言い放ちました。

わたしは、その人を恨まないように、必死で耐えてきました。

「どうしてそんな、遅刻するの」

「どうして忘れものばかりなの」

「ちゃんと用意しておればそんなことにはならないでしょう」

「あなた、まじめにちゃんと聞いてるの?」

「どうしようもないやつ」

「お前なんか生まれてこなきゃよかったのに」

知らないということは恐ろしいことです。

もうこれ以上生きていけないくらい叩きのめされます。

そんなわたしを、神は優しく慰め包み込んで癒してくださるのです。

だから、今、この小説を書くことは、過去の自分への鎮魂歌です

自分と人を許し、姿勢を正し、前をむいて

ありのままの自分を受け入れていきたいのです。

何ならできて、なには無理なのか。

わたしはいつも、自分を裁いて、めった刺しにしてしまうからです。

わたしがわたしを養護してあげなかったら、

わたしがわたしを愛してあげなかったら、

わたくしは誰に救いを求めたらいいのでしょう。

土を耕し、堆肥を施し、肥料を上げて、病害虫を駆除し、水を上げて、寒冷紗を用意する。

「世界でたった一人のかけがえのない自分」

大切にお世話したいですね

Google AIのジェミニくんも手伝ってくれます。

例えば、お風呂を沸かしすぎてしまうなら、タイマーをセットするとか。

お鍋を焦がしてしまうこともタイマーを使う。

できることは丁寧にやっていきたいです。

少しずつ生きやすくなるといいな。

育ててくださるのは神なのですから。
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