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僕はもふもふのジュリアーノ
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「僕は、ジュリアーノ」
真っ白なマルチーズなの。
僕ね、清瀬市のカトリック教会のそばのペットショップにいたの。
でも、誰も買ってくれなかったの。
「あ、だれか僕を見てる」
女の人と少年が僕を見てる。
「かわいいねー。真っ白だね」
僕は一生懸命、もっとかわいく見えるように頑張ったんだ。
ガラスをよじ登るそぶりをしたり、いじけてちょっと横向いてみたり。
うんうん、とても気に入ってくれたみたい。
そしたらね、お店の人がその二人に言ったんだ。
「このわんちゃん、もらっていただけませんか。
ただで差し上げる代わりに、トリミングに来てください」
女の人と少年はとても喜んだんだ。
そして、教会によってアルコール依存症の
自助グループのミーティーングが終わるまで、
ずっと僕はいい子にして待ってたの。
だって、ママはアルコール依存症で
一生懸命、リハビリ中みたいなんだ。
少年も、アダルトチルドレンの自助グループの
ミーティングに参加してるみたい。
ママが通っている自助グループは、
アルコホーリクス・アノニマスは、1935年にアメリカ合衆国でビル・ウィルソンとボブ・スミスの出会いから始まり、世界に広がった飲酒問題を解決したいと願う相互援助の集まりで、直訳すると「匿名のアルコール依存症者たち」の意味である。略して AA と呼ばれる。
少年が通っている自助グループは、
英語から翻訳-アルアノンファミリーグループは、「アルコール依存症者が飲酒問題の存在を認識しているか、助けを求めているかどうかに関係なく、アルコール依存症の家族や友人に回復プログラムを提供する世界規模のフェローシップです。」若い親relativeやアルコール依存症の友人のために10代の間に設計された交わり」
ミーティーングが終わると、二人は仲よさそうに
ミーティング話とかして、僕を抱っこして家に連れて帰ってくれたの。
建てたばかりの4LDKの一戸建てでとても広いきれいなおうち。
お庭もあって、薔薇がたくさん植えてあった。
100㎡の敷地に8畳のリビング、6畳ダイニング、2階に6畳が3部屋。
ベランダが20畳。ソーラーシステムは別注文でつけたらしい。
母の老人医療と少年の幼稚園の関係で橋を渡った所沢から
東京都下に引っ越してきたのだ。
しっかりした工務店で建てた建物で、
普通の建売よりは、細部にわたって収納などに気を配られていた。
収納は全部で3間。台所に床下収納がある。
ジャングルみたいに観葉植物やランやセントポーリアが多いんだよ。
まるで屋内植物園みたい。
ママがね、お花やさんにアルバイトして
「お給料要らないから、現品ください」
って、もらってきちゃうの。
お酒をやめるために、
防衛医大の精神科の先生から
「趣味を持ちなさい」
っていわれたんだって。
ママが頭金を払い、ローンをパパが組んだ。
共同名義になっていた。
ママはね、お酒を飲んでないときは、
とても優しい人なんだ。
お散歩に連れて行ってくれたり、
毎日ブラシしてくれたり、
ごはんもちゃんといいペットフードを与えてくれたりするの。
たまに、牛肉をさっとあぶってくれたりもしてた。
僕はね、とっても幸せだったの。
少年は、たくさんの友達を毎日、おうちに連れてくるの。
ママはね、お掃除が大変で、お手伝いさんを雇っていたんだけど、
片づけたはしから、少年のお友達が散らかすの。
そして、片づけて帰らないの。
だから、お手つだいさんもくたびれちゃって、
膀胱炎になったんだって。
だから、もうこの家には来ないって、連絡が入ったの。
ママはね、とっても困って、
それでも何とか掃除しようとするんだけど、
おばあちゃんが死んだばかりで、
急に泣き出すんだ。
そしてね、耐えられなくなると、またお酒を飲んじゃうの。
どんなに頑張って飲まないようにしてても、
また飲んじゃうんだよね。
見てて、とってもかわいそうだったよ。
ママはね、おばあちゃんが死んでから、二人子供を亡くしてるの。
だから、3人死んじゃってるの。
保健婦さんとかも心配して、来てくれたりしてたんだけど、
ママの悲しみを癒すことはできなかったみたいなの。
だんだんね、僕もお散歩に連れて行ってもらえなくなったの。
それでも、必死でブラッシングしてくれるの。
とっても頑張って、何度かトリミングにも連れて行ってくれたの。
赤いおリボンを両耳につけた僕を見て、
ママはいっぱいハグしてくれたの。
「ジュリアーノ、かわいいね」
「ジュリアーノ、大好きだよ」
だけど、何日かすると、やっぱりママは悲しみに耐えられなくて、
またお酒を飲んじゃうんだ。
必死に戦っているのにね。
パパさんが、お金を渡さないようにすると、
家じゅうのあっちこっちに隠してあるお酒を探し回るんだ。
天井の裏とか、タンスの引き出しの中とか……。
そして、また泣くの。
僕を抱きしめて、泣くの。
「お散歩に行けなくてごめんね」って。
ママはね、何も食べれなくなって。
お酒を飲んでは吐いて、電話で命の電話に電話するの。
「お酒止めたいのに、やめられないんです」
精神病院も紹介されていくんだけど、
ママのアディクションや病気の多さに
カウンセラーも太刀打ちできないほどに大変だったみたい。
統合失調症、重症うつ病、解離性パーソナル障害、
摂食障害、薬物アルコール依存症、境界性パーソナリティー障害、
何よりも一番の問題点は注意欠陥障害。
お金のコントロールもおうちの片付けもできない。
もう、人間のくずみたいなもんジャン。
片付けられない女たち。
妻たちの思秋期。
いろいろ本は出てるよね。
そして、愛着障害。
どう育ったら、こんな病気のデパートになるの。
もう、ままが生きてきたこと自体が奇跡。
僕はね、ママが大好き。少年も大好き。
ある日、泣きながら
「おいしいお酒をもらったから、ジュリアーノにも上げるね」
って僕に梅酒をくれたんだ。
酒屋のおばあちゃんにもらったみたいで、
年数も立っててとても美味しい梅酒。
ママは、もう、自分が何をしてるのかわからなくなってるみたい。
お風呂が大好きで、いつでも入れるように
ソーラーシステムにしたのに、そのお風呂に入るのも
しんどいみたい。
それから、何日かして、僕、外に行けないから、
クローゼットの作りつけのお部屋で
うんちをいっぱいしてしまったの。
ママは、僕を抱きしめて、
「ごめんね。元気になったら、お散歩にいこうね」
って、20畳くらいに広げたベランダに僕を出したの。
で、掃除をしながら倒れてしまったの。
その夜はとても寒かったんだ。
何度もおうちに入れてって泣いたんだけど、
少年もパパも僕をおうちに入れてくれなかった。
アルコール依存症の怖いところは家族巻き込んで病気になっちゃうの。
だって、ママは毎日お酒を使って自殺してるようなものでしょう。
家族は何もなかったことにするの。
問題はないって。
北風さんがお迎えに来たんだ。
一晩中、吹き荒れてた。
むこうの竹やぶが風にそよいでうなってる。
おなかすいたなー。
寒いよー。パパさん、おうちに入れて。
おうちの中にずっといた僕は、朝方の寒さにずっとは耐えられない。
南極海を航行する船は、吠える40度、
狂う50度を超えたこの海域でさらに強い嵐に見舞われる。
寒さになれない僕、絶叫する60度(ぜっきょうする60ど)は、
南緯60度から70度にかける海域に感じたんだ。
シュリーキング・シックスティーズ(Shrieking Sixties)、
スクリーミング・シックスティーズ(Screaming Sixties)。
そんな風に感じたんだ。
ママも倒れたままなのかな。
誰もお布団に寝せてあげないのかな。
粗大ごみみたいに放置されてるのかな。
次の日、僕はお空のお星さまになったんだ。
ママを今度は守ってあげられるかな。
ママを照らしてあげられるかな。
ママ、癒してあげられなくてごめんね。
僕をもらってくれてありがとう。
僕、とっても幸せだったよ。
ありがとう……。
真っ白なマルチーズなの。
僕ね、清瀬市のカトリック教会のそばのペットショップにいたの。
でも、誰も買ってくれなかったの。
「あ、だれか僕を見てる」
女の人と少年が僕を見てる。
「かわいいねー。真っ白だね」
僕は一生懸命、もっとかわいく見えるように頑張ったんだ。
ガラスをよじ登るそぶりをしたり、いじけてちょっと横向いてみたり。
うんうん、とても気に入ってくれたみたい。
そしたらね、お店の人がその二人に言ったんだ。
「このわんちゃん、もらっていただけませんか。
ただで差し上げる代わりに、トリミングに来てください」
女の人と少年はとても喜んだんだ。
そして、教会によってアルコール依存症の
自助グループのミーティーングが終わるまで、
ずっと僕はいい子にして待ってたの。
だって、ママはアルコール依存症で
一生懸命、リハビリ中みたいなんだ。
少年も、アダルトチルドレンの自助グループの
ミーティングに参加してるみたい。
ママが通っている自助グループは、
アルコホーリクス・アノニマスは、1935年にアメリカ合衆国でビル・ウィルソンとボブ・スミスの出会いから始まり、世界に広がった飲酒問題を解決したいと願う相互援助の集まりで、直訳すると「匿名のアルコール依存症者たち」の意味である。略して AA と呼ばれる。
少年が通っている自助グループは、
英語から翻訳-アルアノンファミリーグループは、「アルコール依存症者が飲酒問題の存在を認識しているか、助けを求めているかどうかに関係なく、アルコール依存症の家族や友人に回復プログラムを提供する世界規模のフェローシップです。」若い親relativeやアルコール依存症の友人のために10代の間に設計された交わり」
ミーティーングが終わると、二人は仲よさそうに
ミーティング話とかして、僕を抱っこして家に連れて帰ってくれたの。
建てたばかりの4LDKの一戸建てでとても広いきれいなおうち。
お庭もあって、薔薇がたくさん植えてあった。
100㎡の敷地に8畳のリビング、6畳ダイニング、2階に6畳が3部屋。
ベランダが20畳。ソーラーシステムは別注文でつけたらしい。
母の老人医療と少年の幼稚園の関係で橋を渡った所沢から
東京都下に引っ越してきたのだ。
しっかりした工務店で建てた建物で、
普通の建売よりは、細部にわたって収納などに気を配られていた。
収納は全部で3間。台所に床下収納がある。
ジャングルみたいに観葉植物やランやセントポーリアが多いんだよ。
まるで屋内植物園みたい。
ママがね、お花やさんにアルバイトして
「お給料要らないから、現品ください」
って、もらってきちゃうの。
お酒をやめるために、
防衛医大の精神科の先生から
「趣味を持ちなさい」
っていわれたんだって。
ママが頭金を払い、ローンをパパが組んだ。
共同名義になっていた。
ママはね、お酒を飲んでないときは、
とても優しい人なんだ。
お散歩に連れて行ってくれたり、
毎日ブラシしてくれたり、
ごはんもちゃんといいペットフードを与えてくれたりするの。
たまに、牛肉をさっとあぶってくれたりもしてた。
僕はね、とっても幸せだったの。
少年は、たくさんの友達を毎日、おうちに連れてくるの。
ママはね、お掃除が大変で、お手伝いさんを雇っていたんだけど、
片づけたはしから、少年のお友達が散らかすの。
そして、片づけて帰らないの。
だから、お手つだいさんもくたびれちゃって、
膀胱炎になったんだって。
だから、もうこの家には来ないって、連絡が入ったの。
ママはね、とっても困って、
それでも何とか掃除しようとするんだけど、
おばあちゃんが死んだばかりで、
急に泣き出すんだ。
そしてね、耐えられなくなると、またお酒を飲んじゃうの。
どんなに頑張って飲まないようにしてても、
また飲んじゃうんだよね。
見てて、とってもかわいそうだったよ。
ママはね、おばあちゃんが死んでから、二人子供を亡くしてるの。
だから、3人死んじゃってるの。
保健婦さんとかも心配して、来てくれたりしてたんだけど、
ママの悲しみを癒すことはできなかったみたいなの。
だんだんね、僕もお散歩に連れて行ってもらえなくなったの。
それでも、必死でブラッシングしてくれるの。
とっても頑張って、何度かトリミングにも連れて行ってくれたの。
赤いおリボンを両耳につけた僕を見て、
ママはいっぱいハグしてくれたの。
「ジュリアーノ、かわいいね」
「ジュリアーノ、大好きだよ」
だけど、何日かすると、やっぱりママは悲しみに耐えられなくて、
またお酒を飲んじゃうんだ。
必死に戦っているのにね。
パパさんが、お金を渡さないようにすると、
家じゅうのあっちこっちに隠してあるお酒を探し回るんだ。
天井の裏とか、タンスの引き出しの中とか……。
そして、また泣くの。
僕を抱きしめて、泣くの。
「お散歩に行けなくてごめんね」って。
ママはね、何も食べれなくなって。
お酒を飲んでは吐いて、電話で命の電話に電話するの。
「お酒止めたいのに、やめられないんです」
精神病院も紹介されていくんだけど、
ママのアディクションや病気の多さに
カウンセラーも太刀打ちできないほどに大変だったみたい。
統合失調症、重症うつ病、解離性パーソナル障害、
摂食障害、薬物アルコール依存症、境界性パーソナリティー障害、
何よりも一番の問題点は注意欠陥障害。
お金のコントロールもおうちの片付けもできない。
もう、人間のくずみたいなもんジャン。
片付けられない女たち。
妻たちの思秋期。
いろいろ本は出てるよね。
そして、愛着障害。
どう育ったら、こんな病気のデパートになるの。
もう、ままが生きてきたこと自体が奇跡。
僕はね、ママが大好き。少年も大好き。
ある日、泣きながら
「おいしいお酒をもらったから、ジュリアーノにも上げるね」
って僕に梅酒をくれたんだ。
酒屋のおばあちゃんにもらったみたいで、
年数も立っててとても美味しい梅酒。
ママは、もう、自分が何をしてるのかわからなくなってるみたい。
お風呂が大好きで、いつでも入れるように
ソーラーシステムにしたのに、そのお風呂に入るのも
しんどいみたい。
それから、何日かして、僕、外に行けないから、
クローゼットの作りつけのお部屋で
うんちをいっぱいしてしまったの。
ママは、僕を抱きしめて、
「ごめんね。元気になったら、お散歩にいこうね」
って、20畳くらいに広げたベランダに僕を出したの。
で、掃除をしながら倒れてしまったの。
その夜はとても寒かったんだ。
何度もおうちに入れてって泣いたんだけど、
少年もパパも僕をおうちに入れてくれなかった。
アルコール依存症の怖いところは家族巻き込んで病気になっちゃうの。
だって、ママは毎日お酒を使って自殺してるようなものでしょう。
家族は何もなかったことにするの。
問題はないって。
北風さんがお迎えに来たんだ。
一晩中、吹き荒れてた。
むこうの竹やぶが風にそよいでうなってる。
おなかすいたなー。
寒いよー。パパさん、おうちに入れて。
おうちの中にずっといた僕は、朝方の寒さにずっとは耐えられない。
南極海を航行する船は、吠える40度、
狂う50度を超えたこの海域でさらに強い嵐に見舞われる。
寒さになれない僕、絶叫する60度(ぜっきょうする60ど)は、
南緯60度から70度にかける海域に感じたんだ。
シュリーキング・シックスティーズ(Shrieking Sixties)、
スクリーミング・シックスティーズ(Screaming Sixties)。
そんな風に感じたんだ。
ママも倒れたままなのかな。
誰もお布団に寝せてあげないのかな。
粗大ごみみたいに放置されてるのかな。
次の日、僕はお空のお星さまになったんだ。
ママを今度は守ってあげられるかな。
ママを照らしてあげられるかな。
ママ、癒してあげられなくてごめんね。
僕をもらってくれてありがとう。
僕、とっても幸せだったよ。
ありがとう……。
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