さくらこものがたり

春秋花壇

文字の大きさ
上 下
115 / 122

欲求と欲求不満

しおりを挟む
 いつもいつもピーンと張りつめたロープのように

しゃきっとしていられたらいいんだろうけど、

もうどうでもいいやって投げ出したくなる時もあるよね。

この頃、家出をする妄想にかられるんだ。

新聞配達を始めて、3年が過ぎた。

拡張もしてるから、大人並みのスケジュールなのかもしれない。

だって、中学1年生で30万以上の月給、我ながら

頑張ってると思うんだけど。

ゆっくりまったりたまには、どこかに旅行に行きたいんだけど、

女子中学生の一人旅はね。

あーあ、行ってみたいな

よその国

꒰* ॢꈍ◡ꈍ ॢ꒱.*˚‧

人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されているとする心理学理論を「マズローの欲求五段階説」と呼びます。 これは、アメリカの心理学者、アブラハム・マズロー(1908~1970)が考案したものです。 それらは、「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現の欲求」の5つの階層に分かれています。

面白いことに気づいた。

さくにらこは、今、とっても欲求不満なんだけど、

捨てられ撤去されてしまった花たちに固執して、

今残っているもの、まだあるものを

ちっとも大切にできていない。

この時期なら、咲き終わったお花を切り戻したり

発育が止まっているなら、鉢の堆肥を施したりするんだろうが、

文句ばかり言っているだけなのである。

このままだと、好きにできる土地が与えられたときに、

「ごめんなさい。ちゃんと育てた経験がないです」

ってことになってしまう。

欲求をどう昇華していくか。

十戒のモーセの時代のイスラエルの民のように、

文句ばかり言っている生活はやっぱりいやだよね。

小説家の頭は足にあると思うんだ。

よーく見て、ヨーク嗅いで、よーく聞いて、ヨーク味わって。

そんな生活ができたら楽しいな。

٩꒰ ˘ ³˘꒱۶~♡

せっかく課金して買ったオンラインゲームの新しいバージョン。

先に進めないんです。

どうやら、やらなきゃいけないクエストをやってないみたい。

リアルでもこんな感じなのかな。

だとするとものすごく怖いですよね。

中学時代に学ぶべき事柄をちゃんと学べていないんじゃないかという

不安に駆られます。

生まれながらに金持ちじゃなくても、

ちゃんと結婚し、子供を育て、家を買い、

それを持ち続けられている人たちは、

何かが違うのでしょうね。

良い生活習慣を身に着けている人たちを

毎日見て育つ人たちは幸せですよね。

見てても自分ができるようになっていなければ

その行動を気に留めることも

自分の生活に反映することもないかもしれない。

そして、一番問題なのは、その大切なことが

できていないということさえ知らない。

と、親や社会のせいにしたくなりました。

ずるいですよね。

基本的生活習慣とは
① あいさつがしっかりできる。
② 時間をしっかりと守れる。(遅刻をしない等)
③ 食事をしっかりとれる。(朝・昼・夕食をマナーを守ってしっかり食べる等)
④ 生活の目標や計画を自分自身でしっかり立て、それを実行できる。
⑤ 身の回りの整理・整頓、掃除等が自主的にできる。
⑥ 服装や頭髪を正しく整えられる。
⑦ ボランティア活動等に積極的に参加できる。
⑧ 社会や家庭、学校等のルールをしっかり守ることができる。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

あおとみずいろと、あかいろと

蒼真まこ
現代文学
私は、父と母の愛を知らない。けれど悲しいと思ったことはなかった。大好きなおじさんが傍にいてくれたから──。 父の双子の兄である青葉おじさんに育てられた私は、幸せに暮らしていた。実の父である水樹が突然海外から帰国するまでは。 「私を捨てて海外に行ってしまったくせに……」 今更「お父さん」なんて呼びたくない。 私と父の和解を望む青葉おじさんの気持ちを考え、どうにか父親を受け入れようとした。 けれど父の水樹は衝撃の告白をする。 「俺は朱里を殺そうとした。おまえは俺を、一生許してはいけない」  私がいらない子だから、父は私を捨てたの? おじさんの言葉も信じられなくなった私は家を飛び出し、同級生の少年海斗に救いを求める。 ぶっきらぼうだけど優しい海斗に支えられながら、私はおじさんと父に向き合うことを決めた。 「全部話すよ。朱里の母親のことも、僕たち兄弟のことも」 父とおじさんは語る。 それぞれに青春と出会い、切ない別れがあったことを。 そして私は、生まれてきた意味と生きていく尊さを知る──。   不可思議な絆で結ばれた双子の兄弟、 その娘の朱里と、今は亡き母の桃子。 これはとある家族の、絆と再生の物語。 章ごとに視点が変わっていきます。 第一章は主人公の朱里 第二章は朱里のおじさんである青葉 第三章は朱里の実父である水樹 第四章で視点は再び朱里に戻り、完結へと進みます。 ※エブリスタと小説家になろうにも掲載していますが、こちらは改稿版となります。

友だちは君の声だけ

山河 枝
児童書・童話
︎小学4年生の芽衣(めい)は、塾通いをきっかけに携帯電話を買ってもらう。番号を教えていいのは親が許可した相手だけ、という約束で。 なのに、間もなくして知らない番号から電話がかかる。 「私の番号を知ってる友だちが、ほかの子にも教えちゃったのかな?」 そう考えて、通話ボタンを押した時から、芽衣は見ず知らずの少年・ユウマと秘密の交流を深めていく。 『お母さんが帰ってくるのは月に1回。お父さんは、ぼくが2年生の時にどこかへ行っちゃった』 『授業についていけないから、本当は学校に行きたくない。友だちもいないし。でも、給食を食べないとお腹が空くから』 『ぼく、弟以外にしゃべる相手がいないんだ。だから、また電話をかけさせて。絶対だよ、約束だからね』 ★シリアス:コミカル=7:3 ★おまけ追加により文字数が増えたため、短編→長編に変更いたします。

140字の見本市

なるなる
現代文学
X(旧Twitter)に投稿した140字SSをまとめてみました。 それぞれが独立したストーリーですので、どこからでも始められます。

【百合】彗星と花

永倉圭夏
現代文学
一筋の彗星となって消えゆく一羽の隼とその軌跡 全72話、完結済。六年前、我執により左腕を切断したレーサー星埜千隼。再接合手術には成功するものの、レーサーとして再起の道は断たれた。「虚ろの発作」に苛まれ雨にそぼ濡れる千隼に傘を差しだしたのは…… (カクヨムにて同時連載中)

【第1部完結!】『突撃!門工サバゲー部2024!~ウクライナを救った6人のミリオタの物語 Part1国内大会編~』

あらお☆ひろ
現代文学
赤井翼先生が公開した「突撃!東大阪産業大学ヒーロー部!」の向こうを張って 『突撃!門工サバゲー部2024!~ウクライナを救った6人のミリオタの物語~』 公開します! ロシア、ウクライナ戦を止めた6人の高校生の話です。 赤井翼先生のプロット&チャプター作品です。 廃部寸前の門真工科高校サバイバルゲーム部に入部した8代目「イタコ」を運命づけられている「三菱零」ちゃん(15歳)が5人の先輩たちと全国大会に出場し、決勝を前にして「ロシア軍 傭兵」としてウクライナ戦線に送り込まれてしまう話です。 「イタコ体質」の零ちゃんを中心に、レジェンド軍人の霊が次々出てきて門工サバゲー部を応援します! 「ミリオタ」でなくても全然読める「ゆるーい」青春小説ですので「ゆるーく」お付き合いください! 作品(パート2のウクライナ戦場編)のエンディングで描いたように「早くウクライナに平和が訪れること」を祈って公開させていただきます。 (。-人-。) 合掌!

飛べない少年と窓辺の歌姫

紫音
ライト文芸
児童養護施設で育った男子高校生・烏丸翔は、悪友に誘われるがまま動画配信のために危険な度胸試しを繰り返していた。下手をすればいつ死んでもおかしくないという危機感を覚える中、不注意から足を負傷した彼は入院先の病院で一人の少女と出会う。病に冒され、自らの死期を悟りながらも自分らしさを貫く少女の生き様に、烏丸は惹かれていく。

一人語り

木ノ下 朝陽
現代文学
小説投稿サイト『エブリスタ』で現在連載中の小説「一人語り」を、一段落2000字前後にまとめ直し、加筆修正を施したものです。 (『カクヨム』にても、『エブリスタ』と同じ字数のものを、順次公開の予定です。 『エブリスタ』「一人語り」作品ページ https://estar.jp/novels/25969883 『カクヨム』「一人語り」作品ページ https://kakuyomu.jp/works/16817139557678572723) ルポライターの伍代智世は、とある事件の取材で、都内にある一軒の家を訪ねる。その家に引き籠るように暮らす、一人の女性に話を聞くために。 かつて祖母と暮らした家で、今も一見静かに一人暮らしを続ける彼女の、「影」とは…。 ふとしたきっかけで作者の中に生まれた「彼女」に、自動筆記の如く「書かせられた」物語です。 時に擦り切れそうになりながら、それでも懸命に生きていく、一人の女性のお話です。 学生の時以来、久し振りに筆を執りました。正直、今の自分でなければ書けなかった作品だと思います。 本来人見知りで、あまり他人とのお喋りが得意ではないヒロインの「一人語り」に、どうか暫しの間、お付き合いくだされば幸いです。

君を想う

朝海
現代文学
少女――木本和葉は父親――木本昴に、連れられてきた幼馴染の少年――桜井夏樹と再会をする。だが、夏樹は闇組織に所属をする暗殺者となっていた。そのことを、聞いた和葉は思わず反発をしてしまう。 学校帰りに闇組織の男たちに拉致された和葉は、夏樹の従兄弟で潜入捜査官として、警察で働いている夏樹の従兄弟――矢野秋に助けられる。秋が闇組織のトップのボスと対峙している時に、夏樹は姿を消してしまう。 自分の気持ちを綴った手紙だけを残して――。秋、和葉、昴はそれに応えようと返事を書くのだった。

処理中です...