春秋花壇

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ナチュラルガーデンは雑草だらけ

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こんにちは🌱
小さなアパートのマイ・ガーデン
基本、草取りはしません🌿
と言っていたら
赤まんまに乗っ取られてしまいましたw
野良の紫蘇やオシロイバナも
すごい勢い
明日お金が入ったら
黄色のお花でも買いましょうか?
パセリの花もかわいい☘️

いつも応援
ありがとうございます🍀

#ガーデニング


ナチュラルガーデンは雑草だらけ

小さなアパートの庭には、一見雑然とした草木が茂っていた。庭の持ち主である千夏は、自然のままに任せることが好きだった。「草取りなんて面倒だから、自然のままでいいの」といつも笑いながら言っていた。そんな彼女の庭は、友人たちから「ナチュラルガーデン」と呼ばれていた。

春が過ぎ、夏が訪れると、庭は一層緑豊かになった。赤まんまが庭の一角を占拠し、野良の紫蘇やオシロイバナが勢いよく伸びていた。千夏はその光景を見て微笑みながら、「これが私のガーデンの魅力なのよ」と誇らしげに語った。

ある日、千夏の友人である美咲が遊びに来た。「千夏、相変わらず草ボーボーね。でも、なんだか落ち着くわ」と言いながら、美咲は庭の中を歩き回った。彼女はふと、黄色い花が咲いているのを見つけた。「この黄色い花、かわいいね。いつの間に植えたの?」

千夏は笑って答えた。「昨日、お金が入ったから買ってきたの。庭に少し色を足したくてね。」美咲はその言葉に頷きながら、「いい選択だわ。庭が一段と明るくなった感じがする」と喜んだ。

その後も、千夏と美咲は庭でのんびりと過ごしながら、おしゃべりを楽しんだ。パセリの花も咲き始め、小さな白い花が風に揺れていた。美咲はその花を見て、「パセリの花ってこんなにかわいいんだね」と感心した。

夏の夕暮れ、千夏は庭に一人で立ち、今日一日の出来事を思い返していた。美咲と過ごした時間や、庭の変化を感じながら、彼女は心の中で何かが芽生えるのを感じた。

翌日、千夏はガーデニング用品店に向かった。「もう少し花を増やそうかしら」と考えながら、店内を歩き回った。目に留まったのは、鮮やかなオレンジ色の花だった。「これもいいかも」と思い、購入を決めた。

アパートに戻った千夏は、早速花を植え始めた。庭が一段と色鮮やかになるのを楽しみながら、彼女は自然と笑顔になった。花を植え終えた後、千夏は庭のベンチに座り、冷たいお茶を飲みながら庭を眺めた。「ナチュラルガーデンは雑草だらけだけど、それが私らしいのかもしれない」と心の中で思った。

その日から、千夏の庭は少しずつ変わり始めた。雑草が茂る中にも、色とりどりの花が咲き乱れるようになった。近所の人々も「千夏さんの庭、いつも素敵ね」と話すようになり、庭の評判は広がっていった。

ある日、千夏は庭で過ごしていると、一人の女性が話しかけてきた。「こんにちは。素敵な庭ですね。私もこんな庭を作りたいんですけど、どうやって育てているんですか?」千夏は微笑みながら、「特別なことはしていないんです。ただ、自然のままに任せているだけ。それが一番の秘訣かな」と答えた。

女性は感心しながら、「なるほど、自然に任せるって素敵ですね」と言い、千夏の庭の秘密を学びながら帰っていった。その後も、千夏の庭には多くの人々が訪れ、彼女のナチュラルガーデンはますます賑やかになった。

雑草だらけの庭は、千夏の心を映す鏡だった。自然のままに、ありのままに。彼女の庭は、そんな彼女の生き方そのものだった。

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