春秋花壇

鴻雁北（こうがんかえる）

鴻雁北（こうがんかえる）は、七十二候の一つであり、二十四節気の「清明」の次候にあたります。期間は、毎年4月9日から4月13日頃までです。

この頃になると、冬の間日本に渡っていた雁が北の国へ帰っていくことから、こう呼ばれています。

雁は、渡り鳥として知られており、冬になると温暖な場所へ渡り、春になると再び北の国へ戻ってきます。

鴻雁北は、春の訪れを告げる風物詩の一つであり、古くから歌や俳句などに詠まれてきました。

鴻雁北にまつわる俳句

雁帰る 水は音なく 夏河かな（小林一茶）
雁帰る 雲の奥なる 富士の嶺（松尾芭蕉）
雁帰る 夕空はれて 富士の嶺（山口誓子）
これらの俳句からは、雁が北へ帰っていく様子が目に浮かぶようです。

鴻雁北を身近に感じるために

鴻雁北を身近に感じるためには、以下の方法がおすすめです。

4月9日から4月13日頃の空を見上げて、雁が飛んでいく様子を観察する。
鴻雁北にまつわる俳句や歌を読んでみる。
雁に関する本を読んでみる。
鴻雁北は、日本の美しい自然を感じられる季節の移ろいです。ぜひ、この機会に鴻雁北についてもっと知って、春の訪れを楽しみましょう。


鴻雁北の季節、空高く鳴く雁の声が心に響く。春風が穏やかに吹き、日差しが暖かくなる頃、雁は北の国へと帰る。その姿は、一生懸命に空を舞い、群れをなして移動する様子が美しい。

雁の姿を見上げると、まるで自然のシンフォニーが奏でられるようである。青空に飛ぶ雁の姿は、季節の移り変わりを感じさせる。

雁が北へ帰る様子は、詩人や俳人によって詠まれ、その美しさが讃えられてきた。小林一茶、松尾芭蕉、山口誓子らの俳句からは、雁の帰り道が情緒豊かに描かれている。

雁の姿を身近に感じるためには、空を見上げ、その飛翔を観察することが大切だ。また、俳句や歌を読み、雁の姿を詠った作品に触れることも良いだろう。さらに、雁に関する本を読んで知識を深めることで、鴻雁北の季節をより楽しむことができる。

鴻雁北は、春の訪れを告げる大切な季節である。その美しい姿と共に、自然の息吹を感じ、心を豊かにすることができるだろう。