春秋花壇

雪柳

白き花、雪柳よ
優しく微笑む姿
春風に揺れる

静かなる思いを
包み込むように
愛らしきその姿

雪解けの時
柳が舞うように
気ままに風に揺れ

その美しき花
心にやすらぎを与え
愛と平穏の象徴

雪柳よ、そよ風に
君の歌が響く
静かなる調べに

心を委ねる
穏やかなる癒しの時
雪柳よ、永遠に

白い小さな花

小さな村のはずれに、白い小さな花がひっそりと咲いていた。名前も知られていないその花は、可憐な姿で春の訪れを告げていた。

村に住む少女、サクラは、その白い花が大好きだった。毎日、学校帰りに花を訪ね、その可憐な姿に心を癒していた。頭にのっけて、お姫様ごっこをしたり、素敵なドレスの裾を想像したりして遊んでいた。

ある日、サクラは花の前で泣いていた。大切な友達との喧嘩、勉強の悩み、将来への不安。小さな花に、サクラは自分の気持ちをすべて吐き出した。

花は何も答えない。ただ、静かにサクラの話を聞いていた。

サクラは花に話しかけることで、気持ちが落ち着いていくのを感じた。花は、サクラにとって心の支えとなっていた。

それからというもの、サクラは花に会うために毎日花畑を訪れた。花と話すことで、サクラは元気を取り戻し、前向きに生きていくことができた。

ある日、村に大きな嵐が襲った。強風と豪雨は、村に大きな被害をもたらした。サクラの家もまた、嵐によって壊されてしまった。

サクラは絶望した。しかし、ふと白い花のことを思い出した。花は、嵐の中でも必死に咲いていた。

サクラは、嫌なことがあれば移動できるけど、白い花は自分で動くことができなかった。

強い風にも、打ち付ける雨にも耐えてひっそりとただ咲いている。

「わたしも頑張る。だからあなたも負けないで」

サクラは花を見て、勇気をもらった。花のように、どんな困難にも耐えて生きていこうと決意した。

サクラは、村人たちと協力して家を再建した。そして、花畑を整備し、白い花を大切に育てた。

白い花は、サクラの心の支えであり、希望の象徴であった。サクラは、花と共に生きていくことを決意した。

10年後

サクラは、村の教師になっていた。そして、子供たちに白い花の話を教えていた。

白い花は、村の人々に愛される花となった。そして、村の希望の象徴として、人々に勇気を与えていた。

サクラは、白い花を見つめながら、こう思った。

「ありがとう、白い花。あなたは、私の生きる支えです。」

白い花は、何も答えない。ただ、静かにサクラに微笑んでいた。

サクラは、図鑑で白い花を調べました。

「白い花の名前は雪柳」

花言葉は、「静かな思い」「愛らしさ」「愛嬌」「気まま」

終わり