変態とまれ!! 1.2

小さな光、希望の道

小さな光、希望の道

早乙女庵（さおとめいおり）は18歳。彼は人には決して話せない秘密を抱えていた。誰にも理解されない、痛みと葛藤が心の奥に深く沈んでいた。小児性愛という特異な症状に悩まされる中で、彼は自分の将来に絶望し、孤独感に苛まれていた。

ある日のこと、庵は医療機関のカウンセリングセンターを訪れた。彼は、心の中での苦悩を解決したい一心で、初めて専門家の扉を叩く決意をした。センターの入口での緊張が、彼の心にさらなる不安をもたらしていたが、決して引き返すつもりはなかった。

庵は、個別療法とグループ療法を組み合わせた治療プログラムに参加することになった。初めてのセッションでは、自分の苦悩や過去の経験について話すことが難しく感じた。彼の心の奥底には、誰にも理解されない孤独な感情が渦巻いていた。

カウンセラーは、庵に対して優しく、しかし確かな信念を持って対応した。「あなたの感情や思考を理解するのは簡単ではありませんが、一緒に歩んでいくことはできます。まずは、自分の感情に正直になり、それを外に出すことから始めましょう」と言った。その言葉に少しずつ勇気をもらい、庵は治療を続ける決意を固めた。

治療の一環として、庵は性衝動をコントロールするための薬物療法も受けることになった。テストステロンの血中濃度を低下させる薬剤が処方され、彼の体と心の変化が観察された。初めは副作用に苦しむこともあったが、専門医とカウンセラーの支えを受けながら、適切な調整が行われた。

さらに、庵はグループ療法にも参加することになった。同じ悩みを抱える他の参加者と共有することで、孤独感が和らぐのを感じることができた。他の人たちの経験や回復の過程を知ることで、自分だけが特別ではないことを実感し、心の重荷が少しずつ軽くなっていった。

社会技能の訓練も、庵にとって重要な治療の一環だった。コミュニケーションのスキルやストレス管理の技術を学ぶことで、日常生活の中での人間関係を改善する方法を身につけた。これにより、彼は自信を取り戻し、社会とのつながりを大切にすることができるようになった。

治療の過程で、庵は自分自身を受け入れ、過去の行動について反省することができた。彼は自分の内面的な苦悩と向き合い、より健康的な方法で対処する術を学んでいった。治療を受ける中で、自分が変わることができるという希望を抱くようになった。

しかし、治療の道のりは決して平坦ではなかった。時折、庵は挫折感や不安に襲われることもあったが、それでも彼は諦めずに前に進み続けた。専門家やサポートグループの助けを借りながら、自分の心の中に希望の光を見つけ出していった。

ある日、治療の中でふと立ち止まり、庵は自分が以前感じていた絶望感から解放されつつあることに気づいた。彼は自分がどれだけ成長し、変わることができたのかを実感することができた。治療が終わりに近づくにつれて、彼は自分自身の新たな可能性を信じ、未来に向けて前向きに歩む力を取り戻していた。

庵にとって、治療は単なる解決策ではなく、自分自身を理解し、成長するための旅の一部だった。彼はこの旅を通じて、自分の真実と向き合い、より良い自分を目指して努力し続けた。そして、彼の人生は、心の中での新たな希望とともに、少しずつ明るい未来へと向かっていった。

小児性愛の自助グループに参加すると

欲求が増加してしまうような気がすることもあった。

仲間の話が頭から離れず、そんなことをすえると興奮するのかとか

そんなやり方があるのかといつまでもこころから離れないエピソードを知ることにもなった。

もしもそんな話を自分に問題があると気が付かないで聞いたら、

新たな誘惑にと繋がっていくこともあるのかもしれない。

それがきっと、深層ウエーブの書き込みだと思う。

まるでテレビのチャンネルが合うように、仲間の話を頷きながら聞いていた。

それほど、経験や感じ方に共感、共鳴できたのかもしれない。

違い探しをしないで、回復のプロセスとして聞いていくと

あまり自分のことにとらわれ過ぎるのもよくないのかなと思った。

スタートからいきなりゴールにはたどり着けない。

プロセスはつらく苦しいかもしれないけど、

ないものねだりばかりするのではなく

まだ残っているもの、持っているものに感謝して

親にも接していきたい。

親ガチャ失敗なんて、口が裂けても言いたくはない。

だって、人は鏡。

体は食べたもので作られる。

心は、聞いた言葉、読んだ言葉で作られる。

未来は、話した言葉、書いた言葉で作られるのだから。