老人

新しい風が吹く日

「新しい風が吹く日」

朝の空気がまだ少し冷たい中、私はリハビリのデイサービスに足を運んだ。心のどこかで、こんな集まりが本当に楽しいものなのか半信半疑だったが、少しの好奇心が私を押し出した。

施設に入ると、スタッフが明るく迎えてくれる。まずはストレッチ。身体をゆっくりほぐしていくと、長年蓄積していた固さが少しずつ溶けていくようだった。続いての口腔体操では、普段使わない筋肉が刺激され、驚きと共に笑いがこぼれた。自分でも忘れていたが、笑うとこんなに気持ちが軽くなるものなのだ。

次に、器具を使った運動へ移った。体力や筋力を測定しながら、自分に合ったメニューを選んでくれるのが嬉しい。補強したい筋肉がどれなのかを知ることで、自分の体に少しずつ関心が戻ってくる。スタッフの丁寧な説明に耳を傾けながら、私はどんどん夢中になっていった。

終わる頃にはすっかり汗ばんでいたが、隣に座っていたおばあさんと自然に話が弾んだ。「初めてですか？」という彼女の問いに、「ええ、今日は勇気を出して参加してみたんです」と答えると、彼女も初めは不安だったと教えてくれた。笑いながら、私たちは同じリズムでうなずき合った。

新しい出会い、体を動かす喜び、笑い声と少しの達成感。帰り道、心の中には小さな満足感が広がっていた。今までの生活に少しだけ新しい風が吹き込んだようだ。

この日、私はリハビリというよりも、心のリハビリをした気がした。また来週、ここに来ようと思う。

新しいお友達との話は、「

「食事どうしてる?」

が主でとっても有益でした。

みんなやっぱり、食材が余らないようにと気を使って

「同じものを何度も食べるのがねー」

って、共感できたのがとっても嬉しかった。

やっぱり、そうそうそうみたいな話ってほっとしますよね。